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夜の梅

月耀如晴雪
梅花似照星
可憐金鏡轉
庭上玉房馨

つきのかがやくは 
はれたるゆきのごとし
ばいかはてれる ほしににたり
あわれぶべし
きんきょうのてんじて
ていじょうに
たまぶさのかおれることを

空に輝いている月は、晴れた日にみる雪のようであり、その中で咲く梅は、まるで星にも似て見える。

愛おしいなぁ。あんな鏡のような月光が、庭に咲く玉のような花房を、こんなにも香らせているんだ。


これは、菅原道真が11歳のときに詠んだ詩だそうです。晴れた日の、雪のような月の光に照らされながら、白梅が香りを漂わせている、という詩。11歳、どれほどに、いったい何に磨かれた、この感性でしょう。

連休の真ん中だった昨日は、一日だけ円やかな暖かさがもどり、夜にはきれいな満月を眺めました。そしてその下には夜の梅。

梅はやっぱり二月の花。いま語らなければ、また来年になってしまう花。そして、何度でも何度でも、あなたに伝えたくなる花。見えますか。

今日もいちりんあなたにどうぞ。

ウメ 花言葉「約束を守る」

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