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琉球朝顔(ノアサガオ)
先日のこと、瀬戸内の方面へ旅に出ましたら、いつかにみた覚えがある花と遭遇しました。かつて北九州の門司を訪ねた時にあった、あの朝顔です。
花は大きく、色は深い群青。までは見知った朝顔にもよくあり、そう違いはないのだけれど、こちらは物の怪にでも襲われたかのような、山肌にかぶりつくよな、呑みこむような、怖いくらいの繁茂ぶり。花も萎む気ない様子。
調べましたら「ノアサガオ」「琉球朝顔」というそうですね。沖縄原産の宿根性の朝顔で、一般的な朝顔とは違い、種子がとれにくく栄養繁殖するんだそう。温暖な関西以南で繁殖しているというから、なるほど、関東以北に育った私に、見知る機会がなかったことにも納得がいきました。
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さて昨日近所を歩いてましたら、こちらはこちら、朝顔がいまだ盛り咲いていました。もう10月も終わるというのに、花が夏にしがみつきたいか、何を諦めたくないか、思い過ごしかしら。
昔の人はこの花を「人生無常」の象徴としたというけれど、今や「そんな迷信」と花に笑われてる気さえします。どれだけ四季が崩れても、かまうことなく嬉々としてるのだから、花には花の意思があるんだろうと眺めるこの頃です。今日もいちりんあなたにどうぞ。
ノアサガオ 花言葉「明日もさわやかに」