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三椏(みつまた)
春されば まず三枝の 幸くあれば 後にも逢む な恋ひそ吾妹
柿本人麻呂
春になれば咲く三枝(さきくさ)の花のように、何もなく幸せ無事であったなら、またいつでも逢えますよ。だからそんなに恋しがらないでください、愛しい人よ。
この季節に咲きはじめる花木のひとつにミツマタがあります。三つ叉(また)に分かれた枝の先に、黄色い花を咲かせるので「ミツマタ」ですが、春を告げるかのように、他の花より一足先に花を咲かせることから、昔は「先草(サキクサ)」とも呼ばれたそうです。またそれを、縁起の良い兆候であると捉えて「幸草(サキクサ)」とも書いたとか。
上記の歌にあるように、万葉の時代にも、ミツマタは「さきくさ」と呼ばれました。ほかの花より先んじて咲くこの花のように、お互いに元気でいれば、きっとまた会えますよ。ですって。早く会いたいですね。今日もいちりんあなたにどうぞ。
ミツマタ 花言葉「意外な思い」
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