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ポインセチアのエピソード

それはずっとずっと昔のクリスマスの夜のこと。農家の子供たちが教会の戸口にたち、クリスマスのお祝いに出向く人々を眺めていました。なぜかといえば、貧しい子供たちにはイエスの誕生を祝う贈りものが用意できなかったからです。

するとその様子を見ていた天使が、子どもたちにこう囁きました。「贈りものがないなら、あの美しい草を持っていきなさい」

それをきいた子供たちは、天使に言われたとおり草を手折り、教会に持っていきました。

ところが教会に入ると「ただの雑草を持ってくるなんて」と人々に笑われてしまう始末です。決まりの悪くなった子供たちは頬を赤らめるほかありません。

するとどうしたことか頬の赤色が草に映り、手にした草はたちまち美しい花になったのです。それを見た人々は、目の前の奇跡に驚くとともに、自分たちの嘲笑と振る舞いを恥じました。

このクリスマス以来、ポインセチアは「聖夜の花」として知られるようになりました。というお話です。

先日ご紹介したクリスマスローズの伝説、イルミネーションの起源もそうですが、クリスマスの物語は子供たちの願いをかなえるエピソードが数多くあります。

またこうして子供たちの祈りを届けることが、クリスマスの象徴でもあることを、知って嬉しく思うと同時に、この先の未来においても普遍であってほしいと願います。そしてときには、子供たちにも大切に語りついでいけたら。なんて思うこの頃です。今日もいちりんあなたにどうぞ。

ポインセチア 花言葉「幸運を祈る」

子供たちの頬の色

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フラワーギフト専門店 「Hanaimo」 店主 鈴木咲子
都内生花店に8年在籍ののち渡独。2000年に南ドイツ、アルザス地区の生花店での勤務を経て帰国後、2002年 通販サイトHanaimo開業。
一般社団法人日本礼儀作法マナー協会 講師資格
https://www.hanaimo.com/


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