心尽くしの秋
昨日の雨天から一転、晴れやかな朝を迎えました。窓から差し込むオレンジ色に、心があかるく喜ぶのを感じます。
まもなく立冬をむかえる手前、暦のうえでの秋があと5日と知ると、このいっときさえも、愁思に浸っているのを惜しく思うこの頃です。
「心を尽くす」といいます。それは「心をこめてする」「できる限りする」ことをいいますが、古い意味では「さまざまに物思いをする」「気をもむ」こともいいました。いわゆる秋の物悲しい気持ちに通じます。
うっかりすると、秋は季節性の憂いに苛まれがち。しかし植物に眼を馳せれば、彼らは気をもむどころか、いま咲ける限りに花をひらかせ、いま色のなせる限りに色を深めていることに気づきます。
この秋が間もなく終わろうとしてるのに、なにを暗い気持ちでいるなんて?とでもいうように。いつか終わることにではなく、いまに心をこめて、心を尽くして、希望をもち咲くのを止めぬ秋の花。
心を尽くすとは、自分への努力のみならず、相手を想う心でしょう。あらためてそう思います。少なからず花はそうして、私たちを励まし喜ばせてくれるのですから。今日もいちりんあなたにどうぞ。
キクイモ 花言葉「尊敬」
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フラワーギフト専門店 「Hanaimo」 店主
普段はお祝いやお悔やみに贈る花、ビジネスシーンで贈る花の全国発送をしている、花屋の店主です。
「あなたの想いを花でかたちに」するのが仕事です。since2002
https://www.hanaimo.com/
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