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備忘録:『仕掛人・藤枝梅安』初日舞台挨拶

2023.2.3(金)13:30 新宿ピカデリー

※上映後の舞台挨拶のためネタバレを含む内容になっています。

豊川「明日は立春ですが、今日は寒かったですね。寒い中、足をお運びくださりありがとうございます。みなさん今見てくださったばかりだからしっとりしてますよね。拍手がしっとりしてますね、元気にお願いします」
(会場、拍手)

愛之助「映画の雰囲気を壊さないように、盛り上げていきます」

菅野「愛之助さんは映画の世界観を壊さないようにとおっしゃったんですけど、、、ばいばいあーーん」w
愛之助「さすがw」

天海「天の声の天海です!」

梅安は世の中にどんなことを示しているのか?
豊川「…。すみません、急に振られたんで(笑)」
監督「人は良いことをしながら悪いことをして、また良いことをする。世の中白黒つけたがりますよね、でも人はそんなにはっきりしていなくて、みんなグレーなんじゃないかと。改めて池波先生の原作を読み直していると、グレーでもいいんじゃないかと思える」
司会「豊川さんどうですか?」
豊川「その通りです」
天海「言うと思った(笑)」

天海さん菅野さん10年ぶりの共演。
菅野「出演のお話をいただいた時に、天海さんもいらっしゃると事前に聞いていて。私はこの10年で子どもが産まれてまだ手がかかったりして、お芝居のペースがすごく変わったんですね。それでみなさんベテランなんですけど変わらずに情熱持たれていて。お芝居というのは自分自身向き合いながら勉強しながらやっていくものなんだなと」
司会「天海さんはいかがですか?」
天海「私ができていない人生経験をしてますから。表現力が変わりますよね。本当に素晴らしい女優さんです」

好きなシーン
菅野「生きるということに関しては、食事のシーンがそれを強調していて。おにぎりに醤油塗っただけのシンプルなやつとか…」
監督「それ2です!」ww

愛之助「料理の湯気は見えない時はドライアイスとかで表現するんですけど、この作品は蓋を開けない時もちゃんと作っていて。その匂いは、演技にも活きてますよね」

豊川「天海さんとの最後のシーンは、男女なんだけど恋愛じゃない、だけどドキドキするような。今までにない感情になりながらやりました」

天海「もうどの作品でも、全部なんですけど。夜のシーンひとつでも絵画のようで、まるでフェルメールの絵のようで綺麗ですよね」

天海「体型だけじゃないんですよ、大きく…」
豊川「きみに言われたくない」
天海「ちょw でかいって言うんですよ!(豊川さんに近づいてペチペチ)みんな大きいって言ってくれるのに!一緒に言い合いましょ!」

監督「天海さんには言ったんですけど。最後に梅安と対峙する…ラスボス対決ですよね。あの時、雪が降りはじめていて。出てくる時にちょっと肩をすくめて小さくなって寒いなって感じで出てくるんです。それまでは貫禄があったんだけど、あそこだけ違う。それが切ない。おみのは梅安を男として見てるんですよね。梅安は妹として見てる。なんだけど、兄弟であることを予感させるような。編集しながらすげぇなって」
アナウンサー「天海さんそれは演出だったんですか?それとも自然にですか?」
天海「ええ、はい(照)」←曖昧
2回目を見て、肩をすくめ両手をさすりながら歩いてくるおみのさん確認しました。

仕掛人の技術
愛之助「練習して。爪楊枝ってヒュッと結構飛ぶんですよね、危ない」
豊川「本当にやるには資格がいるので、そこはCGなんですけど。所作とかは練習しましたね」

豊川さんの魅力
司会「羨ましい」
菅野「でしょ〜(笑)みんな菅野を通して豊川さんを見てるなって」

司会「豊川さん髪が長くなっていてびっくりした方もいると思います」
天海「びっくりしました!お会いして」
豊川「伸びました。去年の撮影だったんですけど、僕も鏡見て伸びたなぁと」

節分に何をするか?(という唐突な質問)
みんな「「豆 ま き…?」」←みんなやってなさそうw
みんな「「あと 恵方巻き??関東は食べないですよね」」
天海「私、関西行ってびっくりしました!」
菅野「最近は関東でも恵方巻きありますね。今年は南南東を向いて食べるらしくて。今朝、食べてきました。あと豆まきですね。鬼がピンポーンて来るので」
みんな「「すごい演技派の鬼がw」」
愛之助「歌舞伎でも豆まきありますが、今はコロナでできなくて」
天海「エアーでやればいいんじゃないですか?」
愛之助「エアー?w」
天海さん、それ新感線の煎餅まきではw

16:35頃終了

2023.2.3(金)19:15 丸の内ピカデリー

菅野「撮影が去年の今頃で、京都でとても寒くて。今日も風が冷たくて。寒さに縁のある作品だなと思うんですけど、これから皆さんに届けられると思うと温かい気持ちでいっぱいです」

天海「これから見ていただいて、もうみなさん巻き込まれてますから!(宣伝してください)」

豊川さんと愛之助さん、初共演の印象。
豊川「このお話いただいて、相棒は誰がいいですかねって聞かれて真っ先に出したお名前が愛之助さんでした。所作に関してはプロですし、映像作品でも活躍されていますし。最初スケジュールがダメかもしれないってなりかけたんですが、スケジュールが延長になって、OKが出て」
愛之助「僕、マネージャーから聞いたんですけど、豊川さんが指名しているって。嘘だと思いましたからね(笑)精一杯努めさせていただきました」

梅安と彦さん、お互いどんな存在か。
愛之助「二人のシーンでもやたら名前を呼ぶんですよね。梅安さん、〜ですね。彦さん、〜ですね。って呼ばなくてもわかるだろってw思うんですけど」

女性陣から見た豊川さんについて。
天海「豊川さんについて?梅安について?被るところありますけど。
皆さんこれから見たらやられますから!」

10年ぶりの共演。
菅野「私はこの10年子どもが産まれてお芝居のペースが変わって。晴れ時々、時々、、俳優、みたいな(笑)だから勉強不足だなと思っていて。天海さんはこの10年変わらず情熱を持って、目標に届くように常に追い詰めてやってこられた、それを言葉ではなく佇まいで感じさせてくださるんですね。久しぶりにお会いできて嬉しかったです」
天海「菅ちゃんは、すみません普段菅ちゃんって呼んでるので…。勉強不足とおっしゃいましたけど、やっぱり私ができなかった人生経験してますから。演技にも深みが出て素晴らしい女優さんです。空き時間はちょっと小部屋を借りてね、除菌の話とか、お気に入りのマスクのこととか情報交換してね」

見どころ
監督「天海さんのテレビ映像ではあまり見られない…」
天海「隠してたんです!」
監督「あ、隠していた…」
天海「ずっと持ってたんです!」(スタイリッシュに立って体をなぞるような手つきでw)
監督「妖艶でしたよね」

監督「豊川さんのゆったり素早い動き。ゆったり素早いって日本人なかなかできないんですよ。白人の俳優さんなんか上手いんですけど。
菅野さんは30代の子持ちの役ですけど、それでいてあの可憐さ」

天海「私、他の作品でもこの質問は『全部』と言ってきているので、『全部』なんですけど。
梅安と彦さんの会話をしなくても成り立つところですかね」
天海「豊川さんの色気に皆さんやられますよ?暗闇から出てきて ヒャアって(胸に手を当てながら)なります」
客席見ながら豊川さんの色気について2回くらい煽ってたw

豊川「演者もそうですが、カメラワーク。そして照明。江戸の風景。広い江戸の風景が出てきます。CGチームと監督がこだわって再現したと聞いています。本当に江戸ってこんな風景があったんじゃないかなと思えてくるんですね。それは一見の価値があります」

愛之助「食事のシーンにこだわっています。生きなきゃいけないですから、それを表すのが食事のシーンです」
司会「1と2あわせて80品登場するそうです」

菅野「(豊川さん)坊主頭で色気って出るのかなって…中2の野球少年みたいな頭で」
天海「こらっw」
菅野「豊川さんの針をかまえるときの手。あと天海さんの胸鎖乳突筋、うなじですね。見てください」

司会「私も長年天海さんを追いかけてきましたけど、こんな天海さん見たことないです」
天海「ほんとですか?」(乗り出して)

梅安と恋仲になるおもん役の菅野さん。
菅野「みなさん菅野になって見てください!」

19:45ごろ終了

新宿ピカデリー13:30の回にメディアが入るのかなと思いきや入らず、上演後かつ作品の特性もあってとても落ち着いた、穏やかな時間が流れる舞台挨拶でした。次の回でメディア取材だったようで、それを経てだからか、天海さん丸の内ではややテンション高めで。客席に何度も話しかけるようなトークで盛り上げてくださいました。他のキャストのみなさんのお話を邪魔することなくフォローアップし、場の空気を温めるコミュニケーション力は、本当に素敵だなぁと思います。
オールブラックのセットアップがかっこよくて、壇上でそのスタイルの良さがひときわ輝いていました。

新宿ピカデリーにて。
3階ロビー。
衣装展示。

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