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あたらよ文学賞・優秀賞を受賞しました
拙作「私たちの月の家」が、第一回あたらよ文学賞で優秀賞をいただきました。
こちらの短編は文芸ムック『あたらよ』創刊号に掲載される予定です。
「女子中学生が手に手をとって駆け落ちする百合を書くぞ!」などと宣言ツイートをして書き始めた遠い記憶がありますが、どういう物語になったかはぜひ誌面で確認してくださると嬉しいです。
私としてはなんとなく、塾のテキストに載っていそうな雰囲気の小説になったなあと思っています。
少女たちのシスターフッドでロマンシスなお話です。
↑こちらから予約・購入できるそうです。
さて文芸ムック『あたらよ』はISBNコードを取得されているということで、咲川の商業デビューということになります。
確かフォロワーさんのツイートで偶然この賞を知り、テーマ「夜」に惹かれ応募を決めたのでした。
もう一つの応募作である「私の未緒のビオトープ」が難産で二ヶ月ほどこねくり回したり解体したり、やっとの思いで書き上げたのが四月の半ば。まだ締め切りまで猶予があるということで、ネタ出しやプロットなどを含め、勢いのまま一週間ほどで完成させたのが今回の受賞作でした。
「雰囲気の似てる二作を送ったところで、私の作風が合わなければ両方一次落ちで終わるのでは?」と別の賞に送ることも考えたのですが、あの時えいやと応募ボタンを押して本当に良かったです。
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新設の賞ということで、どのような雰囲気か全く掴めなかったのですが、選考委員さんが全ての作品を丁寧に読み込んでくださっているのが伝わってきて、もし落選でもこの賞に応募できて良かったと満ち足りた気持ちでした。
また、一次選考から生放送形式で発表されるのも珍しく、緊張で三回くらいお腹を壊しました。お祭りのようでとても楽しい選考期間でした。
よくある話ですが、私は創作という行為に一切羞恥を感じないタイプの子供で、また怖いもの知らずにも一本も満足に書き上げたことのないうちから「私は将来作家になる」「商業デビューする」と触れ回り、文集の将来の夢には必ず「小説家」と書いていました。
このペンネームを考えたのもその頃です。謎の自信に満ち溢れた小中高時代でした。
初めて公募のための短編を仕上げた時、あまりの拙さに絶望したのを覚えています。
それでもこうして書き続けてこられたのは創作の楽しさの方が圧倒的に上回ったからというのもありますが、中学〜高校まで、仲のよかった女の子二人と休日のたび家に集まり、創作サークルのような活動をしていたあの時間が、あまりに楽しく幸せな青春の一ページとして私の中に残っているからでしょう。
私が小説を書いていることは家族にもほとんどの友人にも秘密にしているのですが(なんとなく……)、その友人二人には伝えたい気持ちがあります。
いきなり連絡していいのかな。
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何故か私は「いつか小説で受賞されたらアイスクリームケーキを食べよう」と自分に誓いを立て、中学の頃から食べたい食べたいとサーティーワンのショーケースを睨みながら過ごしていたのですが、あれから○年、やっと有り付けました。よかったね。
百合文芸でpixiv賞もらった時に食べてもよかったのですが、あのセレクション商業じゃないしなあ……と思っているうちに機を逸してしまい……
無事食べることができて良かった。美味しかったです。