FXの値動きが激しくなる日や時間
1 東京仲値(9:55)
9:55分に仲値が決まって、10:00に発表されます。
仲値とは、金融機関が外国為替取引をする際の基準となるレートのことです。
為替相場では中値発表時間にかけて色々な思惑が絡み合って、取引が活発になることが多いです。
東京市場オープン(9:00)から中値(9:55)にかけて取引が活発になる傾向があり、私の経験では、20~50pipsくらいの幅で上下に行ったり来たりのレンジ相場になることもあれば、9:00頃から一方的な動きで、200pips(2円)くらい動くこともあります。
ちなみに東京時間の特徴として、午前中は割と活発に動き、午後は、あまり動かなくなる傾向にあります。
そして、レンジになることが多いです。
2 ゴトー日
ゴトー日とは、5、10、15、20、25、30のように5と10の付く日のことで、輸入企業が海外との取引で決済日になる事が多く、ドル需要が高まる傾向にあります。
為替相場では、東京市場オープン(9:00)から中値(9:55)にかけて取引が活発になるので、ドルの値段が上がりやすくなります。
100~200pips上昇することもありますが、逆に20~30pips上がって反発して下落に転じることもあり、利益確定するタイミングが難しいです。
3 ロンパチ
夏時間16:00
冬時間17:00
ロンドン市場が始まるのがロンドン時間の午前8時(夏時間)なのでロンパチと言われています。
大体、ロンパチの1時間くらい前に、欧州の先乗り勢がやってきて値動きが活発になることが多いです。
ロンパチまでは、10pipsくらいで横横だったのが、突然2、30pips上がって、ロングでついて行こうとエントリーしたら、途端に100pips以上下落なんてことも・・・
19:00頃になると欧州勢が2時間程昼休憩に入るので、一端は相場が落ち着く傾向にあります。
ロンドン時間は、東京時間の動きを狩りにくることが多いイメージです。
4 ロンフィク
夏時間0:00
冬時間1:00
ロンドンフィキシング、ロンドンフィックスの略で、世界中で使われるドルの仲値時間になります。
21:00頃からニューヨーク市場が始まることもあり、ロンフィクに向けて値動きが活発になります。
50pipsくらいの乱高下は珍しくありませんし、激しい時はジリジリと300pips(3円)くらい一方的な動きをすることもあります。
5 欧州市場とニューヨーク市場が重なる時
21:00~翌2:00頃(冬時間は1時間遅くなる)までは欧州(ロンドン)市場とニューヨーク市場が重なっており、トレード人口が最も多く、値動きが最も活発になりやすいです。
世界の3大市場と言われる「東京市場」「ロンドン市場」「ニューヨーク市場」のうち、ロンドン市場とニューヨーク市場は特に人口の多い市場になります。
経済指標の発表により乱高下が激しく、ポジションを持ったまま寝て起きると2,3円の値動きに巻き込まれて「オハギャー」なんてことも・・・
6 アメリカの指標等の発表時間
夏時間21:30
冬時間22:30
為替の世界の主人公は米ドルです。
そのため、米消費者物価指数(CPI)や米雇用統計、FOMC等のアメリカの経済指標は一番注目されるイベントです。
経済指標発表直後に、予想と大きく異なる指標であれば5分、10分で500~700pips動くこともあります。
状況によりますが、少なくても50pipsは乱高下すると思っていてもいいと思います。
7 週末・月末・年度末・四半期末
ヘッジファンド等の大口がポジションを整理したり、ドルや円の実需が高くなるなどの理由により大きく値動きをすることがあります。
大口の末日都合による取引や実需によるものなので、テクニカル関係なしの乱高下になりやすいです。
特に月末2営業日の東京仲値やロンパチ、ロンフィクの時間、年度末は特に注意した方がいいです。
8 その他
突発的な要人発言や銀行の破綻、戦争、会社の倒産、為替介入、フラッシュクラッシュ等により、突然の乱高下が起きることがあります。
日銀のYCCの調整により7円近く下落したり、2022年9月22日の日銀の為替介入では、ドル円が145円くらいから140円くらいまで下落しました。
経済指標は、ある程度相場に織り込まれていたりしますが、突発的なものはサプライズになり、市場は過剰に反応します。
FX入門資料
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