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~建物のアフターメンテは技術力の向上に必要不可欠なんです!~

 現場所長いわゆる「現場責任者」は、建屋が完成し竣工引き渡し後、
 「はい終わり!」とは行きません~

 竣工引き渡し後に定期点検「定期メンテナンス」と言うサービスがあり、
製品の補償期間もあるため通常は、竣工後半年、1年、2年の計3回の建物点検が一般的だと思います。

 現場所長は、このアフターメンテナンスを行い補償期間中に発生した
不具合を是正したり、お客様の都合によっては有償で工事するなど追加工事をお願いされることも多々あります。

 建屋点検に入る時は、お客様から直接不具合内容を伝えられる場合や、建屋を管理している会社から不具合リストを頂くなど、事前の情報を頂きながら現地の確認点検の行い是正工事をリストアップしていきます。
 こんな定期点検は私にとって「建物作りの答え合わせ」だと
思っています。

どういうことかと言いますと、建物によっては、いろんな形状や立地条件、地盤状況、気候状況など様々です。
 建屋状況が異なれば、同じ収まりでも不具合が発生する場合が
多々あります。

 私が次席の頃です。外部廊下の奥まった箇所では勾配が取りづらい
状況でしたが、普段の雨では吹き込まないので問題にはなりませんでした。しかし、台風の時に風で雨が吹き込み水たまりになってしまいました。

 定期点検時の是正では、表面を少しずつ削りながら勾配を確保する処置を行いましたが、さすがに大変でした(;゚ロ゚)~
 このとき以来、外部廊下では、長尺シート(仕上げ)の敷き込み前には
必ず水を流し全数の勾配検査を行うようになりましたね~ 
痛い思いをすれば検査の重要性が身にしみて分かります(^_^;

 このように建屋の引き渡し後に、もう一度現場を見直すことで、自分の納まりが正しかったのか否かを判断する事が出来ますし、次の工事で不具合を起こさないよう事前対策を打てるようになれば指摘是正事項も減っていきますよね。  ~ふむふむ~
 定期点検には、なかなか皆さん忙しいので現場所長や内勤者だけで対応する事が多いかもしれませんが、是非 工事を担当した次席や三席など
若手社員も同行させ、不具合箇所に対する根本原因を理解させてほしいと
思います。

 若いときから自分の担当した建物で施工状況の現物確認出来る経験はすごく大事ですよね~
 自分が担当した工事だからこそ必ず記憶に残るし、確かな知識となり経験値も格段に上がること間違いなしです!
それでは~  
  「建物作りの答え合わせ」で良い点数がとれますように・・・・

 
        サキコンこと SAKIコンサルタント事務所の
                           﨑でした~

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