言葉にならない想い
きょうは、思い切って、長女のことをかきます。
長女は、発達障害グレーです。心療内科と発達教育センターによる診断によれば、軽度の発達障害ということになる。学校生活で担任から指摘されないレベル。かといって、中高生ともなると、知的障害を伴わないカノジョにとって、あらゆる場面でみんなが当たり前にできることができないことに気づき、打ちのめされることが増えているようだ。
親であるわたしは、長女が小学生のときに、信頼できる担任へ、家庭でのカノジョの言動、行動に困りごとが多く悩んでいることを思い切って打ち明けてみたことがあった。
小学生のとき、一度スイッチが入ってしまうと、暴れたり、わめいたり、大声で叫んだり、1時間以上鎮まらないことが増えてきていていた。ヒートアップすると、本人も辛いのだろうが、それこそ手がつけられなくなってしまう。手足が出て、声が突き刺すように大きくなり、妹を叩きはじめてしまうことも。まるで大音量なのに鳴り止まない目覚ましのようだ。大きな声にわたしの耳がキーンと鳴ってしまうこともあった。目覚ましには感情が伴わない。しかしカノジョは娘だから、親としては私もココロがかき乱されてしまう。止めようとしても止まらないし、ワガママなら、躾として良くないことだと分からせる必要もある。妹に向けられたときは、妹が泣き出す声と2重になってこちらも気が狂いそうになってくる。しかし、妹を単純に守ろうとすると、カノジョのココロの部分は、よけいに複雑になってしまうのだ。どうしておかあさんは、わたしがツライときに、妹をかばうの...?そうなると、1時間は、ときに1時間半になる。主人は帰りが遅く、帰ってくるのは、子どもたちが寝静まる時間だ。
しかし、先生の返答は要約するとこうなる。「学校でのカノジョには大きな問題はありません。妹さんへの嫉妬が根底にあるのかもしれません。妹さん以上に、カノジョをいっぱい抱きしめてあげてください。カノジョは本当にいい子で頑張っていますよ。」
私も、いろいろな困りごとを抱えながら、障害かも?というギモンを抱きながら、いや!この子は普通なんだ。成長すれば、じきにすべて普通になってくれるだろう。と当時はどこかで期待していた。先生のコメントは、長女への信頼と愛情に満ちていて、わたしも悪い気など起きるはずもなかった。たとえ、発達障害であったとしても、今の医療で治せる訳ではないのだろう。最初から、外への期待が薄かったことと、まだ、自分でなんとかできるだろう!との思いでいて、そういった相談できる場所から、自分自身を遠ざけていたのだと思う。
発達障害グレーゾーンは、学校で見つかりにくい。母親は、我が子となると、(初めての子育てだとよけいに)客観視できなくなる。今のおかあさんたちは、昔と比べて、密室で子育てをしている。学校で頑張りすぎて、頑張り過ぎた分、ストレスが家庭で爆発していたとしたら、学校では、問題ありませんよ。で片付けられてしまう。女の子の発達障害は、特に、男の子の発達障害と比較しても、それと発見しづらいとも云われているのだそう。グレーゾーンの子どもたちは、学校からも、周囲からも、健常者にしかみえないため、「普通」というレッテルを周囲から普通に求められてしまう。
高校生となったカノジョは、中学生のとき、合わない学校へ転校し、3ヶ月も経たぬうちに不登校となってしまっていた。そのときのひどい状態については、また改めて書きたいと思いますが、本当に、明日、死んでしまうんじゃないかと一時期は思うほどヒドい状態で、何かが取り憑いていてカノジョではない別の何かのように思えて見ていられませんでした。
昼夜逆転。暴言。被害者妄想。
親としては、そんな我が子なんてまともに見たくないし、私自身も、外から見て心配になるレベルでやつれてしまっていたと思います。発達教育センターで担当してくださっていた先生は、魔女のように?!短い面談のなかで、長女の言動や表情から、長女の特性を掴み、瞬時に理解してくださる先生で、とても有り難い存在。
見かねて、いつもなら3者面談のところを、母親との2者面談をたまにはしましょう!と声をかけて下さり、「おかあさん、本当にひとりで頑張ってこられたんですね。お話しをうかがっていると、おかあさまは、一時期、鬱になっていたように思います。その時期、自分がウツだと気づかずに、今、こうして元気を取り戻して、子どもさんも元気に学校へ通える状態に持ってこられたことは、本当にすごい事ですよ。」と声をかけてくださったのです。
(わたし、鬱だったの.....?!)
自分では自分の事は本当にわからないもの。
でも、この一言に、大切な気づきや、ココロの奥底にある部分(自分では開けることができない部分)をこじ開けていただけたようで、大切にしたいと思いました。いつだって大事な気づきは、外へでることで得られるもの。
いま、同じような想いをしているおかあさんがいたら、伝えたい。
だいじょうぶ。あなたの周囲には、きっとあなたを理解し、助けてくれる人があらわれる。
あきらめないで。ココロを高く保ち続けてほしい。
つよく願ったことは、叶う。
空に放ったつよい問いかけは、天がいつしか答えをくれるもの。
わたし自身も、それが実感として信じられるから、いま、こうして立っていられるのだとおもいます。
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明日がもっといい日となりますように。
きょうも、読んでいただきありがとうございます💫