Diary|スーパーにて、日々の選択、マリービスケット
寒い。寒いから、ユニクロのウルトラライトダウンを着て、その上から部屋用の暖かいガウンを羽織り、足元には電気毛布をかけ、『まるでこたつソックス』という名のとても暖かい靴下を履いてこれを書いている。
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日曜日の仕事が早めに終わり、スーパーに買い物に行ってきた。
とはいえ、まだ家には食材がわりとあるので、明日のお鍋用に足りなかった鶏もも肉だけ買いたくて、あとは今日のおやつをすこし買う予定で。
近所のスーパーは、もうとにかくお正月とクリスマス色に活気づいていた。
全体的に『赤』が目に飛び込んでくる。
お正月も、クリスマスも、そういえば赤色がよく使われるのだなぁと思った。
スーパーに入ってすぐのところに陳列されていたパック入りの鏡餅。そこかしこに貼ってある値札の、Xmasセールの文字や赤い縁取り。ショートケーキ2個入りのパックが安売りされていたり、かと思えば普段はお目にかからない金時人参が野菜売り場に並んでいたり。
お正月とクリスマスが、一気に押し寄せてきたかのようにスーパーの売り場はにぎやかで、買うつもりはなくても、なんとなく心が弾んだ。
鶏もも肉と、ブロッコリーが美味しそうだったのでブロッコリーをかごに入れ、お酒のコーナーでほろよいのクリームソーダサワー味を手に取る。
お酒は強くないしそんなに好きでもないけど、ほろよいだけは飲める。ほとんどジュースみたい。それでも1缶飲んだら顔が真っ赤になるのだけれど、クリスマスだしお酒を飲んでみたいな、と思っていたのでかごに入れた。
次にお菓子売り場に行って、今日のおやつを選ぶ。
しっとりしたものよりサクサクしたものが食べたくて、クッキーを買おうと思う。すこし悩んで、森永のマリービスケット。
チョイスとかムーンライトとか、どちらかというと普段はそういうのを選ぶことが多いけれど、今日はマリーにした。ココアに合わせて食べたかったから。それから、この前買ったハーゲンダッツをビスケットにのせて食べたかったから。そういうときのビスケットは、なるべくシンプルなものが合う。
あとはブルボンのアルフォートをかごに入れた。
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家に帰って、ココアを淹れる。
さっそくマリーとアルフォートを開けて、おやつタイムにする。
不安定な天気のせいで、窓の外は明るくなったり暗くなったり。するとふいに射し込んできた光が、ダイニングの机に降り注いできれいだった。
マグカップを両手で包みながら暖を取り、マリーをかじった。
途中、マリーをココアに浸してみる。
ビスケットがふやけて、ミルク味にとろけて美味しかった。
晩ご飯はエビフライにしようと思っている。背ワタを取って衣をつけたエビが、冷凍庫に眠っているので。
何かを選び、何かが自分の輪郭に沿う感覚を得られるのが楽しい。
それはきっと、心地がいい、ということで。
チョイスでもムーンライトでもなくて、マリーにする、とか。
クリスマスにほろよい飲もうかなぁとか、今晩はエビフライを揚げようとか、冬至の日にかぼちゃと小豆のいとこ煮を作りたいなとか。(簡単にこのいとこ煮が作りたくて、今日はゆで小豆の缶詰も買いました。)
選択することは、しんどいことも多い。
上手くいかないとへこむ。こんなはずじゃなかったと思うこともある。
でも選択できるからわたしたちは、自分を自分たらしめることができるのだと思う。
なるべく心地のいいほうへ、生活の舵を切りたい。
お正月もクリスマスも素敵だし、イベントごとの楽しさもあるけれど、それにどのくらい身を浸すかは、自分の自由でもあるなぁと思ったりして。
しんどくない程度に何事も楽しんで、自分の心地よさを探っていきたいと思った。