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百均が大っ嫌いな理由と白州正子について

自分で言うのもなんですが、わたしは高級志向です。

べつに、ブランド狂というわけじゃありませんよ。結果的に、「高いモノ」になっているだけです。

ひと言でいえば、「安っぽい」のが、大っ嫌いなんです!

その安っぽさの象徴が、百円均一だと思ってなりません。

たしかに、百均は便利なモノであふれています。掃除道具や食器などの日用品から実務品まで、なんでもありますよね。

ですが、わたしは思うのです。

「こんな小銭で買える、安っぽい素材で作ったモノを使う生活は、果たしてどうなのだろうか……?」

文房具も売っていますが、ノート類に目をやると、なにやらパクり臭ある高級ノートや手帳が、チープなデザインであふれています。

パクり臭が強烈なモノって百均に多いですよね。料理道具に、アイデア商品があるのは知っていますが……

いずれにせよ、あの店内に漂う「安っぽさ」はなんなんでしょう。
百均だから当たり前ですが(最近は千円ぐらいのも売ってるらしいけど……)
街を歩いていて百均の看板を目にすると、胃液が出そうになります、本当に!

大谷翔平選手のスポンサーが某百均メーカーなわけですが、会見とかしている時に、後ろの看板にロゴが映ってなんとも言えない気分になります。
底辺と頂点が一緒に映っている図って、なんか頭がクラクラしますよ。

だから、わたしは百均なんて基本的に行きません。そこに必要なモノはないし、なんだか店内を歩いたら鬱にさえなって来ます……

百均はファーストフード店

安っぽいのが嫌いなわたしは、牛丼屋にも基本的に行きません。あとチェーンのハンバーガー店も。

たまに食べると、美味しいとは思います。
ただそれと引き換えに、自分の「美意識」みたいな感覚が衰えていってるんだな……と感じてしまうのです……豚丼食べているのに豚みたいに頬張っている自分や客たち……みたいな。

百均もそうなんですよね。

安くて便利だ = その代わり、美意識が低下

だから、安ければ何でも良い、壊れたらまた買えばいい、だって安いんだから……

これを牛丼に置き換えると。
なんか腹減った→もう夜中だ→でも牛丼屋にいけばいい→だって安くて腹いっぱいになるから……

たとえばですが、「誕生日会を牛丼屋でやる」というのを想像してみてください。
なんか、ものすごく辛い気分になりませんか?
想像してこれを書いている今でも、ブルーです……

白洲正子と美意識

本記事をお読みの読者様は文化的な傾向にあるでしょうから、白洲正子はご存知でしょう。

この人は、生まれてから死ぬまで、「美」を徹底的に探求した人生でした。

華族の家に生まれ、幼少期から能をやり、アメリカ留学し、青山二郎や小林秀雄といった日本一な評論家から教えを受け交流し、自分もそんな「美」について探求してゆく……そんな人生。

この人たちは、スーツなどを仕立てる際、オーダーメイドしか着ませんでした。
それも銀座にあるような店で、50万ぐらいするやつを。

普段着や日用品も、自身が見極めた高級ブランドか、値段が付けられないレベルの骨董品を愛用。
もし現代にいたら、ファストファッション店や、チェーンやショッピングモールに売っているようなモノには、見向きもしなかったでしょう、絶対に。

別に正子たちは、贅沢をしていたわけではありません。
実際、白洲家は戦時中、郊外の古農家を買って自給自足の生活をしていましたしたね。

ただ、結果的に自分が「美しい」、「欲しい」、「使いたい」という「用の美」的な意識を極限まで高めた結果、一点モノの高級品や美術品を集めるようになった、という感じですかね。

そんな白洲正子みたいな人が現代にいたら?
彼女が百均の皿を手にしたり、牛丼やハンバーガーを頬張る姿……そんなの想像ですら出てきません。

正子は1999年まで生きましたが、その当時は、すでにそういった店で溢れていました。
そんな日本を、どう見ていたんでしょうね。
『白洲正子全集』 (全14巻別巻1)がありますが、晩年の巻あたりに何か書いてるのでしょうか。欲しいなあ。

それでは、今日の手書き。
世界一美しい公式」です!

「世界一美しい公式」とはオイラーの公式
その微分による証明です。
この公式が「世界一美しい」と言われるのは、以下のような理由です。

eiπ+1=0

1. 重要な数字がすべて入っている

  • e:自然対数の底(1つ増えるときの「自然な」成長を表す数)

  • i:虚数単位(普通の数では表せない数)

  • π:円周率(円と関係する数)

  • 1:一つの単位

  • 0:何もない状態を表す数

2. シンプルで美しい形

超シンプルです。
ニュートンのF = maや、アインシュタインのE = mc2に匹敵します。

3. 異なる世界の数がつながる

e、i、πは、それぞれ異なる分野の数。普通なら関係がなさそうなこれらの数が、1つの式で結びついているのがまた美しい。

4. 数学のあらゆる要素をまとめている

幾何学(円)、代数学(数式)、解析学(関数)など、数学のさまざまな分野を1つの式で表していますね。つまり、数学全体の統一的な公式なんです!

わたしはこの公式を見たり考えたりすると、ポール・ケアホルムやアルネ・ヤコブセンのようなMoMAに永久保存されるレベルのデザイン家具を見ているような気持ちになります。
あと、すごい建築物とかですね。

……なんか書いてて思ったのですが、わたしが百均やファーストフードを毛嫌いするのは、「そんな美的感覚がなくなってしまうからかも」という恐れが無意識にあるからかもです……だって、人生死ぬまでの暇つぶし、やはり美しいものに囲まれて生きたいじゃないですか!

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