その5、検査待ちのコーヒータイム
検査当日、私の両親に長男を預けて病院に向かった。
病院に着くとちょうど旦那実母と義母は受付を終わらし待合で待っていた。
呼ばれるまでも
「私は絶対にちゃうとおもうんやけどなぁ。」
と話していた。
先生に呼ばれて簡単に検査の説明を受け義母のみ退出、そこからは実母と私から現状の聞き取りでした。
といっても、私は全く分からないのが現状。
なので実母が把握してることを医師に話してくれました。
1日何十回もの電話の嵐
電話に出なければ、家に押しかけてくる
非日常な行事ごとになると何度も聞きにくる
車の運転の仕方がわからない
この1年で人を巻き込む事故を2度したこと
これが現状。
そしてまず医師に言われたのが、
「検査結果次第なところもありますが、車の免許は返納してください。」と。
すると実母は、
「わかりました。私がつれていきます。」
そのやり取りに私は “免許証の返納すんなりいくんかなぁ” と思った。
医師との話が終わり検査が終わるのを待つ間、中庭でコーヒーを飲んだ。
その時知ったことは、旦那祖父の介護がお正月にあった時より大変になっていたことだ。
昼夜逆転し、夜中に何度も呼ばれる。
呼ばれていけば部屋に置いてる物をグチャグチャに散らかし、ひどい時は汚物まで撒き散らかしていると。
這いつくばって外まで出ては叫んでいると。
私は聞いた、
「施設に頼ったり、隣の叔父夫婦には頼らんの?」と、
返ってきたのは
「実父が施設に入れずに出来るだけ家でみたいゆってるし、叔父夫婦に頼れるわけないやん。」
実母は小柄で非力。祖父がベッドから降りられるとベッドに上げることができない。
その場に叔父しか居ないと手伝ってもらうが、呼びには行かない。
叔母が仕事が休みで祖父の様子を観に来たときに、気づいて何かすると“勝手なことしないで”と言う。
実父は“家で観たい”と言うが、自分はすぐに怒ったりで投げ出すこともしばしば、、、
昔からの “長男夫婦が親を介護する” が根強い夫婦で、手出しすると “私達がやって無いみたいやない!” と怒る。
でも、どう観ても実母は限界に近い。
心が追い詰められてるし、介護で寝れてない。
「義母のことも観るから大丈夫。」
と言われても、“無理ちゃうん?” と思ってしまうぐらいに
「手伝っていけることは言ってな?1人でするもんちゃうで?」
「ありがとう。」
そんなこんなで、義母の検査が終わり戻ってきた。
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