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環境保全意識とポイ捨て@任国

以前書いた記事にもあるように、この国の多くの人は「環境は守らなければならないよね!」という認識はある。
しかし、ポイ捨ては普通にする。

先日、県内のアート専任の小学校教員に対して「環境×アート」に関する研修を行った。
各自家庭ごみを持ってきて、リサイクルアートを作るグループワーク。
子ども達と実際に授業をする上で、ただゴミを使った作品づくりをするのではなく、環境教育の観点も取り入れてもらえるように授業づくりのヒントを共有する場。

3時間みっちり研修をし、先生達から「いい研修だった!ありがとう!」という言葉もいただいた。研修後アンケートの評価も良い。

そして研修後の教室に散乱するゴミ。誰も拾う気配がない。

…そりゃ子供たちもゴミをその辺に捨てるよね。

笑顔で去っていく先生達に結局声を掛けられず
教室のゴミを掃除していると、その建物の職員が気づいてくれた。
「清掃担当者が掃除するのでそのままにしておいていいよ」と一言。

大袈裟かもしれないけど、この「誰かが掃除するから」というのもポイ捨てを助長する要因のひとつなのだろうなと思う。

まずは自分の身の回りの課題、自分の町の課題解決に目を向けてもらう。
実際に手を動かし、行動をしてもらう。
これがなかなか難しい。身の回りの環境保全って泥臭くて地道なことが多い。

定期的にチャットアプリの配属先グループで流れてくる環境保全の啓発の文言。
教育省に指示された事以外の環境活動には非協力的なのでちょっとモヤモヤしながら見てる。

環境教育のやり方はそれぞれの国に合ったやり方があると思う。
先生たちの授業を見たり、自分が行ったワークショップの手応えから分かってきたこともあるが、一年経っても毎回新しい発見がある。
エルサルバドルにない方法は淘汰された方法なのか、存在していなかったのか。記録が見つからないなら、トライ&エラーを続けるしかない。
ゼロ→イチでイベントやプロジェクトを立ち上げることは、その大小問わず楽しい。そして時々とんでもなく燃え尽きる。

最近は配属先の学生が休み前で浮き足だっている様子と周囲のクリスマスホリデームードも相まって、燃え尽きに拍車が掛かっている気がする。

定期的に大きな溜め息をつきたくなるけど、ワークショップや授業を考えている時はわくわくする。

やっぱり子供たちが楽しんでくれるのは嬉しいので。

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