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永住権より価値がある!日本以外の国籍・セカンドパスポート取得のメリット。「国籍が買える5つの国」も紹介します
こんにちは。海外不動産投資家の宮脇さきと申します。
私はお茶の水女子大学在学中に仮想通貨を購入し、仮想通貨の運用益で分散投資の一つとして不動産投資をスタートしました。
21歳で国内投資物件を所有し、本格的に不動産投資の道に進みました。
国内不動産は合計で3棟18室保有、シェアハウスで利回り30%超えの物件を運営し、その後いくつかの物件を売却し2000万円以上の売却益を出し22歳で世界へと視点を変え、現在はドバイ移住し、個人投資家として資産運用しながら投資家へのアドバイザー活動をしております。
今回の記事では、永住権よりも価値がある、国籍を買って別人格になるというセカンドパスポート取得についての解説を行います。
永住権より価値がある国籍・セカンドパスポート
各国で滞在するための長期VISA、またその国に無期限で住むために永住権を取得するということについて、これまで何度もお伝えしてきました。
しかし永住権よりも価値があるものがあります。それは何かと言うと、別の国の「国籍」になります。
ここで疑問として「なぜ国籍を買うのか」、また「そもそも国籍は買えるのか」ということが頭に浮かぶと思いますが、実際に国籍を買うことは可能です。
実例として、数年前に日産の社長だったカルロス・ゴーン氏はパスポートを5枚所有しており、問題を起こしたにも関わらずなぜ日本から脱出できたかと言うと、セカンドパスポート、つまり自国以外のパスポートを所有しており、合法的に別の人格を作っていたからとなります。
セカンドパスポートの取得には最低でも1,500万円以上かかるため、超富裕層限定の話となりますが、世界では社会問題規模の話題となっており、今後日本の弱体化が進んでいくことにより、日本の富裕層にもセカンドパスポートの需要が高まると考えられています。
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永住権・VISAと国籍の違いとは?
永住権やVISAは手続きを行うことで、一定期間、または長期間その国に住んでも良いという権利を得ることができるものになります。海外移住するためにはVISAを所持していなければ不法滞在になり強制送還されることになるため、VISAの取得が必須となります。
なお永住権やVISAは更新手続きを行う必要があることや、VISA取得の条件は変更されることが多いため、常に最新の情報を確認しておく必要があります。
それに対して国籍というものは、一度取得してしまえば更新手続きを行う必要もなく、年収、または収入証明などの提出を行う必要もありません。つまりその国にずっと住むことができる権利を得られるというものになります。
国籍・セカンドパスポートは合法的に購入できる?
国籍やパスポートを購入すると聞くと、何か闇取引を行うのでは?と考えてしまう方がいるかもしれませんが、これは誰か別の人のパスポートを買うということではなく、その国がプロジェクトとして国籍やパスポートを販売し発給している合法的な取得方法になります。
注意点として、日本には国籍法という法律があり、二重国籍は認められておりません。そのため、もし他の国の国籍を取る場合には、日本の国籍を放棄しなければなりません。
日本は世界中どこへでも旅行に行くことができるパスポートが強い国の一つなので、他の国のパスポートが欲しいと考える人は少数派であり、それによりパスポートを購入するといった話が身近では無いのです。
しかし日本以外のG7加盟国は、全て二重国籍を認めており、特に自国のパスポートがあまり強くない場合や自国が戦争などで安全ではない国で暮らす人たちの場合、もし自分がお金持ちになった際にまず何を手に入れたいか?と考えたときに、まず最初に「他の国の国籍が欲しい」と考える人が多いのです。
パスポートを取得する3つのメリットとは?
では他国のパスポートを取得することで得られる3つのメリットについて解説していきます。
①有事の際のリスクヘッジ
現在長期に渡り、ロシアとウクライナの戦争や各国で紛争は起こっており、日本では隣国である北朝鮮、中国、ロシア、台湾有事が地政学的に懸念されています。そのため日本も完全に安全な国とは言えない状況下にあります。
例えば仮に日本でも戦争が起こった場合、兵役が義務になる、または日本国籍を持っている人たち全員に課税義務が課されるといったことも考えられます。更にコロナ禍の際の中国のように、パスポートの更新を一時的に止められた場合、パスポートが取得できなくなり海外に脱出することができなくなることもあるのです。
つまり、車、不動産、時計などの潤沢な資産を持っている世界中の富裕層は、有事の際のリスクヘッジを考え、国籍が欲しいと考えています。
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②旅行先が増える
例えばイランやイラクのような小さい国は、自国のパスポートで渡航できる国が非常に限られています。実際に戦争のリスクが高い国であり、更には隣国でも戦争が勃発しているため、他国の国籍を買って脱出するという人も多いのです。
またロシア人も自国のパスポートが原因で、移動の制限をされた時期がありました。そのため国籍を買うことにより、新たな移動手段を得ることができ、移動がしやすくなったと言われています。
つまり世界中の富裕層たちにとって、国籍を買って自分の移動手段を増やすという方法は、すでに浸透している手法と言えるのです。
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③その国でビジネスをする際に有利に働く
国によっては弁護士になりたい場合、また法人設立を行う場合に、現地の国籍が必要であったり、現地の国籍を持つ人を株主に入れないといけない国があります。
全く自分が知らない信用の無い現地の人物を株主に入れてしまうと、最悪の場合、トラブルになり会社の財産を持ち逃げされてしまうといったことも起こり得ます。そのためどうしてもその国でビジネスを行いたい場合には、自分が国籍を取得しビジネスを行うという方法もあるのです。
国籍やパスポートがお金で買える5つの国とは?
これから紹介する国の特徴として、居住期間が不要ということがあげられます。例えば「永住権取得後に5年間居住することでパスポートが取得できる」といった国は存在していますが、これから紹介する国はその国に住む必要がなく国籍を取得することが可能となります。
①ドミニカ共和国
ドミニカ共和国はカリブ海に位置している島の一つであり、国籍は1人10万ドルの寄付で取得することができます。
注意点として、夫婦や子供の分も取得したい場合でも、最大で20万ドルまでということ、またこれは投資ではなく寄付になるため、後々返ってくるお金ではありません。
なお、ドミニカ共和国のパスポートで行ける国は100ヵ国になります。更にドミニカ共和国では、自分の名前も変えることが可能です。そのため中国のように、自国のパスポートが強くない国の人たちにとっては魅力的かもしれません。
日本のパスポートで行ける国:日本のパスポートで行ける国は192ヵ国あります。
②セントルシア
セントルシアもカリブ海に位置している島の一つです。セントルシアの国籍を得るための投資額はドミニカ共和国と似ており、10万ドルから始まり、人数に応じて20万ドルほどとなります。
しかしセントルシアの場合、国籍を取得する際に投資も可能なため戻ってくるお金となります。投資先は不動産、国債、投資ファンドから選択することが可能で、セントルシアのパスポートで渡航できる国は140ヵ国となります。
③トルコ
トルコでは、40万ドル以上の投資を行うことで、トルコの国籍を取得することが可能です。
申込者が多くなったため投資金額は上がっており、今後もこの金額は更に上がっていくことが予想されます。どの国であっても、規制が厳しくなるにつれて価格が上昇していくということがあげられます。
またトルコ国内で事業を行い、50人以上の従業員を雇う場合にも国籍を得られる権利があり、更に条件を満たせば、その配偶者と18歳以下の子供にも、国籍が自動的に付与されます。
注意点としては、不動産の購入や定期預金に入れる場合、それらは3年間売却したり解約できないことがあげられます。
④北マケドニア
北マケドニアでは、投資ファンドに20万ドルの投資を行うことで、国籍を得ることが可能になります。
北マケドニアの特徴として、NATOやEUの加盟国であるため、旅行ができる国の中にヨーロッパ諸国が含まれているところが魅力の一つとなります。
ただし、通常政府が公開している「何人が何名くらいパスポートを取得した」という情報があまり確認できないため、実際に取得を希望する場合にはしっかりとリサーチの上、申請を行う必要があります。
⑤カンボジア
カンボジアでは、32万ドル以上の投資を行うことで、国籍を得ることが可能になります。
大きな特徴として、他の国では国籍を申請してから通常半年以上かかることが一般的ですが、カンボジアでは3〜4ヶ月で国籍を取得することが可能です。
手数料は5千ドルほどとなり、また現地のクメール語のテストがある可能性があるため、その場合はそのテストをクリアする必要がありますが、現地ではクメール語名を付けることが可能となります。
お金で国籍を購入する以外に国籍を取得する方法とは?
ここまで国籍が買える5つの国を紹介しましたが、このような情報は日々変わります。
例えばキプロスですが、以前は2億7千万円ほどの投資を行うことで国籍を買うことが可能でしたが、他のEU加盟国から指摘が入ったことにより、現在はキプロスの国籍取得は不可となっています。
そのためこれまで国籍を購入できた国に突然の規制が入り、国籍が購入できなくなるということもあるのです。
また今回紹介した国以外でも、難易度は異なりますが国籍を取得できる国はあります。
例えばポルトガル、アメリカ、マルタ、オーストリアなどの国では期間は異なりますが、5年間その国に滞在することで国籍を取得することも可能になります。
つまりお金で国籍を買う以外にも、自分がその国に住むことにより国籍を得る方法も存在しているため、国籍取得の選択肢を増やすことも可能になります。
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プロフィールさき@海外不動産
海外不動産投資家・海外移住コンサルタント
1997年宮崎県生まれ。UAEドバイ在住。お茶の水女子大学在学時に、暗号資産投資で利益を出し、分散投資の一つとして不動産投資をスタート。日本国内に複数の不動産を所有、国外はジョージア、トルコ、UAEに不動産を所有。富裕層向けの海外移住支援も行っています。現在は、個人投資家として資産運用をしながら、富裕層、経営者、投資家への資産コンサルティングのほか、海外移住のアドバイザーとしても活動。チャンネル登録者数6.83万人のYoutubeチャンネル「さきの海外不動産しか勝たん」、「さき@海外不動産オフィシャルサイト」、「さき@海外不動産 X」を運営。