よるがあけるなら
よるがあけるなら
ひがのぼるなら
あさがくるのなら
進もうか
進むべきか
進まなくちゃ
とどまりたい
とどまっていたい
とどまることは出来ない。
寒い朝をいくつか超えて
少しづつ暖かい風が吹いたりして
夏の暑さはまだ思い出せない
だけど冬の凍てつく寒さも忘れようとしてる
わたしだけ。
そんな世界を漂って
大きく分けて人間だって事だけが確かなようで
どこにもいないわたし。と
わたしだけがいる世界。
上手く思い出せないのはここに居る私の全て。その成り行きを創造しては指でなぞる。
あれは現実か想像か。
どんな記憶も眩しくて上手く見えない。
断片的な一つ一つがこんなにも綺麗だと。
やっぱりこれは酷く理想だけを創造した世界に違いない。きっとそうだ
自分の証明が私にはなくて
記憶になる前の私を語る証人がいないのは、私を知っている人が私以外にいないって事で。思い出せないままの私は誰のなかで生きたのか。
友達も職場の人も私じゃない私の証明。
演技をしているんだ。
人のお話の上で演技をしているんだ。
器用な自分が大好きで大嫌い。
このままいなくなっても誰も分からない。
広がる自由と出たい衝動
終わりが来るのは近い日であって欲しい
これ以上、私の深い意識の中で、
夢まで漁って操って、気道を塞がないでよ
集中しないと喰われてしまうから
演技をしているんだ
無数の細胞が、私を創造して、わたしたらしめるものである為に
だからこれはわたしで私じゃない
生まれる前から決まってた、だから、だから足掻こうなんて思わない。
私は私のおはなしを
生まれる前からきまってたおはなし。
朝が来てとどまれないのは筋書きを知っているから。進まなくちゃ、進ませなくちゃ。
わたしは今も演じるんだ、決まった今を、決められた今を