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鰻を食べたいときに 神山智洋


手ごたえがない

小瀧さんとの衝撃的な出会いから、WEST.について知ろうとまずはYouTubeを漁っていた。その中で、メンバーの個性を知っていった。個性豊かで面白いメンバーたちを少しずつ知っていく中で、一際静かで落ち着いていてそんなに発言をすることもない緑の人。彼をあまり掴めなかった。

しかし、MVやパフォーマンス動画を見始めた時に分かった。

“天才”だ。

圧倒的な“神”

もしこの神がWEST.にいなかったら。
天井知らずの柔らかな高音も、曲調を一変することの出来るラップも、そして世界観が滲み出るダンスも、彼がWEST.に与える力は計り知れない。メンバーも同じように感じているだろう。

“山椒は小粒でもぴりりと辛い”という言葉がある。WEST.の中では一番小柄(それでも170㎝)でメンバーカラーも緑色。彼はWEST.の山椒である。一番に目立つことはない。主役の鰻ではない。しかし彼の存在を知った今“神山智洋”を無くして鰻を語ることは出来ない。

そして山椒が主役になった作品、それが「FATE」である。
決して真ん中に立つ存在ではなかった山椒だが、多くの鰻好きに存在を認められた。鋭い視線で高音を響かせ、ラップで一気に気持ちを昂らせる。もはや脇役ではない、必要不可欠で唯一無二の山椒である。

彼もまた太陽である

WEST.を自然物と例えたいと呟いた時に、「かみしげ太陽と月論争」というものを知った。興味深い考察である。

前回の重岡くんを“夕焼け”と例えた。つまり彼は太陽側である。
では、神山くんは月なのか?


ここで私なりの「かみしげ太陽と月論争」の解釈を記述したい。

重岡くんと同じように、神山くんも太陽である。

しかし彼は“朝焼け”である。

夜明けを知らせる太陽の光。朝焼けは夕焼けよりも光が強く眩しい、そして見られる時間は短い。しかし朝焼けがなければ、我々の朝も始まらない。人間だけではない。太陽の光が刺さなければ、多くの木々が緑の葉を広げることもない。

日が昇らなくては日が沈むこともない。日が沈むことがなければ日が昇ることもない。


朝焼けと夕焼けは似ているが、時間帯も違えば見ている側の気持ちも異なる。そしてお互いが無くてはならない一対の存在。


それが“かみしげ”である。

“山椒”も“朝焼け”も

さて、彼を“山椒”だの“朝焼け”だのと例えていたが、正直山椒と朝焼けを明確に説明できる人がいるだろうか。恥ずかしながら私自身の検索欄には、山椒と朝焼けについての記録が残っている。

2つに共通することは、名前を知っていたとしても「山椒は何科?」「どうして鰻にかけるの?」という質問に答えられない。同じく「朝焼けは何時ごろ見られるの?」「朝焼けはどんな条件で見られるの?」という質問には戸惑うだろう。私の中でまだ「神山智洋は何者だ」という質問に明確に答えを出せないことと同じである。

まだ彼について調べる余地がたくさんある。楽しみだ。


さて次に鰻を食べる時は、山椒をどれだけかけようか。




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