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地球曜日オラクルvol.0028

ヒマラヤ密教の曼荼羅画集『Zangdok Palri: The Lotus Light Palace of Guru Rinpoche』

ここ数日の雷雨は龍神の活動領域が現象界(可視・可知領域)に広がっているサインと思われます。
テクノロジーによる気象操作との憶測もありますが、仮にそういった要素が紛れ込んでいるとしても、その行為に及ぶに至る人間の意識自体、完全に統御できていないのですから、結局は、不可視・不可知領域によりそう仕向けられているだけです。

不可視・不可知領域は、ある事実が判明したことによって、その領域が減少するのではなく、その分だけ増加するので、常に一定であり、永遠に不変です。

大気中の元素が結合して水滴になったからといって大気自体は変化せず、これまで通りそのままあることと同様です。

東洋の龍が飛翔する姿は、鳥みたいに羽根で飛んでいるようにはあまり見えず、電磁気力によって浮揚しているように見えます。
雷光が瞬時に方向を変え、移動するように、龍神がエネルギーを放出できる条件が着々と整えられていると考えられます。

自然現象と集合的無意識との相関関係が、龍神の活動に反映されます。

ギリシャ神話では、アンドロギュノスがオリュンポスの主神ゼウスの雷撃によって男女に引き裂かれ地上に落とされたことで、神々に従い失われた半身を求め彷徨う憐れな存在になったといわれています。
タロットカードの大アルカナⅩⅥ「塔」は、雷によって塔が崩壊し、男女が転落する様子が描かれています。
特殊な例を除き、哺乳類の一種である人間は、男女いずれかの性別を備え誕生します。
性別があること自体、すでに、本来の完全性が失われているので、人間だけでなく、植物も同様、欠けたところを補い合うという関係性によって生命を育んでいます。

しかしそれで、本来の完全性が回復されることは決してなく、生殖活動によって、不完全な自分のコピーが作られるだけであり、何も変わりません。

集合的無意識には、本来の完全性を取り戻そうとするエネルギーが蓄積していきます。

龍神が放出するエネルギーは、集合的無意識の意識化であり、本来の完全性について、それぞれの状況で、気付かされることがあるのかもしれません。

ナーガ族の女王と舞踊の女神 (Garma)

P.127 "Zangdok Palri: The Lotus Light Palace of Guru Rinpoche"

全体図の下三分の一の箇所に該当します。

P.122 "Zangdok Palri: The Lotus Light Palace of Guru Rinpoche"

P.126 の解説

Below is the Ocean of Mu-le with various auspicious articles of offering. Also depicted are Nagas with wish-fulfilling Gems in their hands --- one Naga Queen covered with the skin of a chu -srin is depicted going up the multi-colored steps to the grounds of Zangdok Palri. Above on the grounds of Zangdok Palri is the Goddess of Dance (Garma) welcoming the Naga Queen. Alongside are various lotuses in bloom and birds flitting in the pond.

(Google翻訳)
下には、さまざまな縁起の良い奉納品の海があります。また、願いを叶える宝石を手に持つナーガも描かれています。チュ - スリンの皮で覆われた 1 人のナーガ女王が、Zangdok Palri(浄土)の敷地に向かう色とりどりの階段を上る様子が描かれています。Zangdok Palri(浄土)の敷地の上には、舞踊の女神 (ガルマ) がナーガの女王を迎えています。池にはさまざまな蓮が咲き、鳥が飛び交っています。

P.126 "Zangdok Palri: The Lotus Light Palace of Guru Rinpoche"

Chu-srin(チュ - スリン)

ナーガ族の女王が纏っている皮は、ワニのように見えますが、Chu-srin(チュ - スリン)というようです。
この生き物は、Makara(マカラ)という合成獣ということです。

The South Asian river dolphin may also have contributed to the image of the makara. In Tibetan it is called the "chu-srin",[7] and also denotes a hybrid creature.[8]

Makara - WIKIPEDIA


Zangdok Palri(浄土)

Wikipediaの日本語と英語を見比べましたが、日本語のほうは「銅色吉祥山」(zangs mdog dpal ri、サンド・ペルリ)と表記がありました。出典は次の通りです。

パドマサンバヴァの浄土
チベットでは、パドマサンバヴァの浄土として「銅色吉祥山」(zangs mdog dpal ri、サンド・ペルリ)が説かれる[3]
^ 中沢 2014, pp. 153, 243.
中沢中(なかざわみつる)『全訳 極楽誓願註──チベット浄土教講義論──』起心書房、2014年。ISBN 978-4907022051

パドマサンバヴァ - ウィキペディア


英語のほうは、Zangdok Palri (the Copper-Coloured Mountain)です。

Pureland paradise
His pureland paradise is Zangdok Palri (the Copper-Coloured Mountain).[47]
Yeshe Tsogyal 1993, pp. 252–53.

Padmasambhava - WIKIPEDIA

the Ocean of Mu-le

ムーレ、ミュールと読むのでしょうか。
こちら側の世界での祈りの想念が海として描かれているのではと思います。ざっと検索しましたが記事は見つかりませんでした。

今回のメッセージ

集合的無意識の大海には、人々の想念が日々注ぎ込まれて行きます。
美しいものを好むナーガ族の女王は、清浄な祈りが高純度に結晶化した宝石を浄土の舞踊の女神に手渡すのですから、舞踊という、身体による表現によって、集合的無意識の意識化がなされ、土地の浄化をすると読みます。
なぜ土地の浄化なのかというと、土地の経絡を龍脈と云い、日本列島は龍体として現わされているからです。
ナーガは、蛇神、龍神であり、水に棲息し、水は人々の想念が溶け込む媒体です。
この想念により水が汚染されていくと災害がもたらされるので、その前に浄化しなければいけません。
想念のノイズを除去して高次の存在に伝達できる純度にまで結晶化するプロセスは、人々が担います。
日本の芸能というのは、本来そういった役割があったはずです。
そのプロセスが機能しなくなると、ナーガ族は活動場を自ら浄化するため、水を汚す発生源に直接働きかけます。それは、人々にとって災禍として現象化します。

先述の、アンドロギュノスの寓話で述べたように、失われた半身を求めたところで、同じような不完全な存在が量産されていき、完全性を回復できないどころかますます遠ざかっていくことに対する絶望感は、集合的無意識に相当堆積しているのではないかと考えられます。

龍神の活動領域の拡大も考慮すると、本来の完全性を回復するべき時が来ているので、粛々とやるべきことをこなしていけば、流れに乗って行けます。

最後までお読みくださりありがとうございました。
おまけ。
記事作成当日は、時々ゲリラ豪雨に見舞われすぐ晴れるを3回くらい繰り返す天候でした。
巨大な入道雲が形を変化させる様子は見ていて飽きず、光プリズムのスペクトラムも撮影できました。

SUN 25 Aug. 2024 撮影 南東方向 35.154784, 138.888871
SUN 25 Aug. 2024 撮影 南東方向 35.154784, 138.888871
SUN 25 Aug. 2024 撮影 南西方向 35.154784, 138.888871

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