2月はマソプスト
Ash Wednesdayからイースター前日までの日曜日を除く40 日間、要するに復活祭の46日間を四旬節と言います。イエスは公生活を前に40日間荒野で過ごし、断食したと言われ、人々も節食や断食または懺悔を行ないます。四旬節期間中の第 5 日曜日をPassion Sunday、最後の日曜日をPalm Sundayといい、イースター前の一週間をホーリーウィークと言います。国によって若干の違いはありますが、チェコではGreen Thursday、Big Friday、White Satrudayそして日曜日が復活の日になります。
ホーリーウィーク中に教会に行くとジーザスの絵が布で隠されているのを見ることができます。
四旬節前に各国で謝肉祭が行われ、チェコではマソプストと呼ばれます。
日にちは違ってくるのですが大体2月初旬から3月初めにかけてチェコ各地で行われます。人々は仮面を作り、豚を解体してスープを作り、ソーセージを作り肉を焼いて食べます。
チェコのすごいところはマスクのクリエイティビティ。枝や鹿の骨、段ボール、布、様々なものを組み合わせて自分のオリジナルマスクを作る人が多いです。伝統的には熊、藁の衣装の黒い顔の男、二人羽織で操られている老婆があります。
地方で行われるものは大体9時ごろに始まり昼に終わります。そのあとはひたすら飲む。
フリンスコのマソプストはユネスコに登録されていて毎週末、村を変えて正当な衣装で行われます。問題はアクセスの悪さ。今年は是非行ってみようと思ったのですが、結局最後のフリンスコ街中のスカンゼン博物館内で行われたもののみ見に行ってきました。
チェコのお祭りに良くあるスタイル。音楽隊とパフォーマーが家々を回り、そこでスイーツとショットのもてなしを受ける。そしてだんだん出来上がっていく。。。パレードについていくものはみんな顔に墨をつけられたり踊らされたりします。フリンスコのマソプストはストーリーがあり、最後はひとりが殺され、みんなが取り囲んで歌い再生するというもの。詳しくはわからないのですが他では見たことがないものでした。
プラハの人に人気なのはプラハからすぐのRoztoky(ロズトキー)からÚnětice(ウニェティツェ)まで平原を歩くマソプストパレードです。12時頃に博物館前に集合。そこでビールやソーセージを楽しみ、14:30ごろ出発し、街を抜けて平原を通り各所各所で好き好きに歌ったり踊ったりします。企画者は毎年同じ衣装で参加しグループでパフォーマンスをします。最終地点も平野で19:00ごろ。そこからアフターパーティーとして屋内テントでバンドミュージックやサーカスを楽しむことができます。またはÚněticeのパブでみんなでビールを飲む人も。ちゃんと参加すると丸一日がかりになるマソプストです。
写真は数年前に雪が降った時のものです。雪が降ると真っ白な平原をモンスターが歩いているようでとっても綺麗です。(交通整理の人もちゃんとデコレーションしているところが可愛いポイント)
我々は今年、狐のマスクをつけて行ってみました。
http://masopust.roztoc.cz/
街なかで大きな張りぼてが出動し、火を吹き、バルコニーから市長が挨拶する、派手なマソプストを開催するのはプラハ3区。 Jiřího z Poděbradのファーマーズマーケットがマソプストバージョンになり、普段は見ないようないろいろな肉製品や膵臓や血のソーセージ、臓器の煮込みをその場で食べることができます。解体のことをZavíjačka(ザビヤーチュカ)といい、それが書いてあれば解体したてのフレッシュな肉を売っていますという意味です。黒と白の市松模様のシャツを着ている人が解体人の証。その他にもプラハ3区内のシアターで子供向けのマソプストの伝統に関する劇が行われたり、街をあげたイベントとなります。最終日17:00ごろからパレードが始まります。
https://www.facebook.com/Zizkovskymasopust/
マソプストをもっと知りたい!場合はプラハにある民族博物館に行くと説明書きといろいろな衣装を見ることができます
https://www.prague.eu/en/object/places/716/ethnographic-museum-of-the-national-museum
マソプストは私が卒制のテーマにした大好きなイベントのひとつ。
もっといろんなマソプストを体験したいと思います