視点を変えれば心配ゴトはよかったことに変わる|「陽転思考」に学ぶ考え方
「心配事の9割は起こらない」なんて言葉をよく耳にしますが、
情報過多な現代社会では、キャリアや結婚・出産など、
人と比べて自分の選択は本当に正しかったのか、悩む方も多いのではないでしょうか?
わたし自身も一度転職をしています。
転職して新しい環境で働き始めたときに挫折を味わい、
「自分にはこの仕事は向いていないんじゃないか?」
「これでよかったのか?」
と毎日頭の中で心配ゴトがたくさん浮かんでいました。
そんなときに出会った考え方が「陽転思考」という考え方です。
今回は陽転思考を発信している和田裕美さんが自分になりに解釈を加えた『人生を好転させる「新・陽転思考」』を元に、心配ゴトを「よかったこと」に変える習慣作りをご紹介いたします!
陽転思考とは
この「陽転思考」という考え方はよくポジティブシンキングと間違えられやすい考え方ですが、似て非なるものと考えられています。
たとえば、コップの中に半分水が入っていたとします。
ポジティブシンキングは「コップはまだ半分も入っている」というように物事のいい側面を積極的に捉え、マイナスな考え方は持ってはいけないという思考のこと。
反対にネガティブシンキングは「コップに半分しか水が入っていない」物事を後ろ向きに捉える思考のことであり、マイナス思考とも呼ばれます。
陽転思考は「事実はひとつ、考え方はふたつ」という考え方を大切にしており、プラスとマイナスの両方をみてどっちがいいか自分でチョイスする方法をとります。
陽転思考の実践方法
①目の前の事実から「よかった」を探す
「これからどうしたらいいのかわからない」
「明日の仕事、失敗したらどうしよう…」など不安は勝手に溢れ出してきます。
そんな毎日では「よかった」を探すのは難しいよ!と思う方もいるかもしれません。
実は「よかった」を見つけるのは簡単です。一例をご紹介します。
忙しくて時間がとれない→誰かに頼られていてよかった
疲れて寝落ちしてしまった→ゆっくり休む時間がとれてよかった
など一見マイナスに捉えてしまいそうな出来事ですが、
マイナスな面とプラスな面を両方並べて比較することで
「あ、こっちの方がいいな」と思う方を選択してみましょう。
②「よかった」を口に出してみる
「よかった」を見つけても本当によかったのか?と思うこともあると思います。
わたしも最初のうちは「よかった」を探そうとしてもどうしても納得できなかったり、「こんなに頑張ったのに、なんで評価されないの?」と悪い方向に考えが向かっていくこともありました。
人間が進化する過程のなかで身についた防御機能であるネガティビティバイアスがあります。
様々なリスクに注意を払うために、ネガティブな事柄のほうが記憶に残りやすくなっているのです。
だから、わたしたちがネガティブになりやすいのは当たり前のこと。
この脳の仕組みに打ち勝つためにも口に出すことがとても効果的です。
嘘でもいいので見つけた「よかった」を口に出すことです。
そして「なぜ、よかったのか?」という疑問を持つことも癖づけましょう。
自分に問いかけることで積極的に「よかった」を探せるようになります。
この思考を身につけることで、心配ゴトと対峙したときでも
一度距離を置き、「よかった」ことはないか?という思考の癖がつき、
普段から「よかった」ことに目がつきやすくなります。
③「よかったこと探し」がいいスパイラルになる
「新・陽転思考」の著者である和田和美さんはこう言います。
わたしは転職した当初に味わった挫折は人前に立って話すことの難しさを知ったことでした。
今までやってこなかったことに挑戦し、人前で教えるという立場になることはとてつもなく高いハードルでした。
人に教えるということは、誰よりも内容を理解し、腹落ちするまで自分のなかに落とし込むだけではなく、飽きずに聞いてもらえる表現力が必要です。
試験もあるのですが初っ端から4回も落ち、初めて挫折を味わいました。
でも、今ではこの失敗があってよかったなと思っています。
自分は理解するまでに時間がかかるから前もって準備しよう。
表現力を上げるために動画を撮って自分で見てみよう。
誰よりも細かく準備をしていたから今は後輩にしっかり教えられる。
わたしはマイナスをゼロにしたのではなくて、マイナスを受け入れて
自分のプラスの部分を選びとったんだ。
マイナスがある自分を、それでもいいと思える自分になりました。
このような失敗があったからこそ、
今は自分のマイナスもひとつの個性として受け入れられるようになりました。
心配ゴトだらけだったわたしが物事の捉え方ひとつで心配ゴトが
「よかった」ことに変わったのです。
わたしは思考習慣は、身を置く環境に左右されると思っています。
いいことも悪いこともスパイラルし、自分の思考に影響を与えるのです。
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視点を変えると心配ゴトは「よかった」ことに変わる
わたしたちの脳は1日に1.2万〜6万回思考しています。
ネガティビティバイアスがかかりやすいからこそ、日頃から「よかった」ことを探す癖を身につけることやそういった環境に飛び込むことが大切です。
心配ゴトだらけの毎日が少しでもいい方向に向かっていきますように。