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フランスのワーホリビザを1人で申請してみる 書類準備編


Bonjour ! はじめまして、Sakiです。

2024年、6月。
フランスのワーホリビザを申請してきました。

ビザ申請、たくさんの書類を準備するのは大変ですよね。特に、私はエージェントを通したりせず、また、ビザ申請経験のある知り合いもおらず、完全に自力での申請でした。
フランスのワーホリビザは必要書類の情報が曖昧で、申請当日までずっと不安・・・(笑)

そこで、今回はこれから準備をする方に向けて、ビザ申請に必要な書類について解説とアドバイスを書いていきたいと思います。
なお、こちらの情報は2024年6月のものであり、皆さんが申請する際には必要書類や条件が変わっている可能性もありますので、大使館公式の最新情報の確認をお忘れなく!

最初に各書類についての解説を、最後に提出書類についてのアドバイスや感想を書きます。
「なにから準備すればいいの?」という方は、実際に私が準備をした際の順番について最後に書きますので、先にそちらを読んでみてくださいね!

▼2024年6月現在 ビザ申請時に必要な書類▼

①申請書類チェックリスト(原本)

大使館ホームページからダウンロード。各書類を準備できたら、□のなかに×(フランスでの✔は×なので)を書いて提出しました。

②長期ビザ申請書(原本)

France-VISASのサイトで入力すると自動入力されますので、それを印刷して持っていきます。最後に、申請日当日の日付と場所、パスポートと同じ署名を手書きで書きます。
例)2024年6月10日東京で申請の場合。Tokyo, le 10 juin 2024
例)パスポートの署名が漢字だった場合。 山田 花子

③証明写真1枚(原本)

パスポート規定の写真です。パスポート規定については、調べればでてきますので確認してください。顔の大きさが3cm以上、正面、無帽、薄い色の背景、スキャン写真は不可、何ヶ月以内に撮影された写真など、規定があります。「薄い色の背景」は白でないといけないという情報を私は他の方のブログなどで見たので、白で撮影しました。(証明写真機の設定が青になっていて、わざわざ撮り直して1000円を無駄にしました・・・。「青だと受けとってもらえなかった」という方もいて不安だったので撮り直したのですが、後日別の方に聞くと「青でも問題なかったよ」という方もいたり・・・、申請当日の受付の方によるのか分かりませんが、白で撮っておくと安心です◎)
この写真は②の長期ビザ申請書を印刷したものに貼り付けて提出します。写真が取れてしまったら大変なので、念のため、私は写真の裏面に名前を記入しておきました。

④パスポート(原本&コピー)

10年以内に発行されたもの
申請するビザ期間の最終日から3ヶ月以上有効期限が残っているもの
ビザ用のページが見開きで2ページ以上あるもの
という指定があります。不足のあるパスポートは受けとってもらえないので、ご自身のパスポートをよく確認するようにしてください。コピーは個人情報と署名のページを印刷して持っていきましょう!

⑤申請動機作文1部(原本)フランス語または英語

大使館ホームページから用紙をダウンロードします。「ワーキングホリデー・ビザ申請書」と「ワーキングホリデービザの申請理由を記入してください。」という文言から始まる用紙が2枚セットになっているはずです。2枚でセットとして考え、両方提出します。
「ワーキングホリデー・ビザ申請書」は、氏名、生年月日(2000年5月22日生まれの場合は、22/5/2000の表記で大丈夫です。フランスは、日/月/年の表記です)、性別(女性ならFemme)、年齢(数字のみ)で記入し、婚歴と子供の有無は当てはまるほうに○をしてください。子供がいる方は人数を数字で記入しましょう。

住所は日本の書き方とは逆になるので、番地,市,県,郵便番号,国のような順番の表記になります。調べればでてきますので確認して記入してください。

電話番号は、携帯電話の場合+国番号(日本なら+81)のあとに二桁ずつ書きます。
例)090 2233 4455 の場合、+81 90 22 33 44 55
ファックスは、私は空欄にしました。

「学歴および取得資格等」の欄は、私は大学の学歴のみと語学資格を記入しました。
例) 【ÉDUCATIONS】
   Avril 20XX - Mars 20XX (在学期間)
   Université XXX - Tokyo, Japon (大学名、大学の場所、国)
   Département : La littérature japonaise (学科)

   【LANGUES】
   Français : DELF A2 (どの言語か:具体的なレベル)
   DES DIPLOMES : DELF A1, juin 20XX     DELF A2, juin 20XX 
                    (ディプロムを取った月と年)

「職歴」の欄は、私はアルバイトのみなので、それをいくつか記入しました。
例)Février 20XX - (在職期間)
  ● L’épicerie -Tokyo, Japon / une caissière, temps partiel
           (どんなお店か、場所、国/仕事内容、雇用形態)

「ワーキングホリデービザ発給の場合には、いつ頃フランスに発つ予定ですか?」の欄は文章で、入国日を記入しました。
例) Je vais arriver en France le 15 septembre 2024.
  (訳:私は2024年9月15日にフランスに到着します)

ここまでで、「ワーキングホリデー・ビザ申請書」の記入は終わりです。
さて、次はセットになっている「ワーキングホリデービザの申請理由を記入してください。」という文言から始まる用紙についてです。
こちらはフランスで住みたい場所やしたい仕事、活動内容などを自由に作文して、記入します。私は【なぜフランスに興味を持ったのか】【どこの都市に住みたいのか、またそれはなぜか】【なぜワーホリビザでないといけないのか】【滞在中になにをする予定なのか】【帰国後はなにをするのか】など、いくつかのテーマに合わせて作文しました。よく言われているのは、専門的な仕事をしたい人(パティシエなど)やフランスに永住することを目標としている人がそのままそれを書いてしまうとワーホリビザが取得しにくい・・・などです。フランスは居座られることを危惧しているので、とにかく「日本に帰ること」をアピールすることが大切です◎
なお、フランスのワーホリビザは更新などができないので、最長1年の滞在&必ず帰国になります。

⑥滞在中の計画書および履歴書(原本) フランス語または英語

フリーフォーマットです。私はGoogleドキュメントで、計画書1枚、履歴書1枚を作成しました。計画書は月ごとにやりたいこと(○○に引っ越す、アルバイトを探す、仕事をはじめる、○○に旅行する、○○を観光する、退職する、日本に帰るなど、内容は自由です)を書きました。
履歴書はCVと言われています。日本の履歴書とは異なり、指定の用紙はありません。私は箇条書きのような感じで作りました。氏名、生年月日、国籍、携帯電話番号、メールアドレス、希望の雇用形態(ワーホリの場合はCDD=フランスの有期雇用のこと。が多いと思います)、勤務希望(週○日、週○時間など)、これまでの職歴(複数職歴がある場合は、どんなお店か、場所、国/仕事内容、雇用形態などをそれぞれ記入しました。
フランスは上に新しい経歴、下に古い経歴がくるように書くので、最新の職歴から書き始めます)、学歴も職歴と同様に、上に新しい学歴、下に古い学歴がくるように書くので、大卒の方は大学から、高卒の方は高校の学歴から書き始めてください。私は大卒なので、大学の在学期間、大学名、場所、国、学科と高校の在学期間、学校名、場所、国の2つの学歴を記入しました。最後に語学の欄を作り、日本語が母語であることと、フランス語の資格・レベルを書きました。

⑦申請者名義の日本もしくはフランスの銀行の残高証明書(原本&コピー)

3100€以上(日本円の場合はそれに相当する金額)の残高があることが条件です。帰国用の航空券のための金額は含まず、別途用意となっています。3100€+帰りの航空券分の残高が証明できれば、ビザ申請自体は可能ですが、この3100€とは、仮に滞在中になにかがあった時にフランスがその申請者を強制送還するためのお金なので手をつけないことが理想とされています。残高証明書は銀行で発行してもらいます。私が発行してもらった銀行では、880円の手数料で発行できました。英語が日本語かどっちで出したい?と銀行員の方に聞かれたので、私は英語で円建て表記で発行してもらいました。
銀行によりますが、支店ではなく本店でないと発行できないとか、来店予約が必要であったり、オンラインでも発行手続きができたりなど、異なりますので、焦ることがないようにご自身の利用している銀行の情報をしっかりと調べてください。また、残高証明書は申請日から1ヶ月以内に発行されたものという指定があるので、気をつけてください。申請日を先に決めて、そこから1ヶ月を逆算しなければいけません。発行手続き後、実際に発行されるまでに1~2週間かかることが多いと思うので、申請日に間に合うように発行手続きを済ませてくださいね!

⑧ワーキングホリデービザ宣誓書(原本)

大使館ホームページから用紙をダウンロードします。空欄になっているところを記入し、下のほうに署名日(申請日の日/月/年)とパスポートと同じ署名を手書きで書いてください。パスポートに漢字で署名している方は、漢字で名前を書けば大丈夫です◎

⑨健康診断書(原本&コピー)英語または日本語

申請者が健康であることが明記されており、申請日から1ヶ月以内に医師が作成したものという指定があります。この健康診断書が一番曖昧で、よく分からないと思います(笑)
ここでは、私が用意した健康診断書について紹介しますので、参考にしてください。
曖昧でよく分からないのは、まず、診断すべき項目が決められていないからです。つまり、「健康である」という旨の文章があれば、どの項目でも大丈夫ということです。しかし、これが診断書を作成するお医者さんを苦しめることになります・・・。実は、「健康である」という文言を書くこと自体が難しいのです。そのため病院によっては、「よく分からないからうちでは発行できない」というところもありますので、ご自身が受診する病院に電話などで問い合わせをすることが大切です。重要なのは、文言があることと医師が作成していること、そして申請日から1ヶ月以内のものという3点です。実際に、私は病院に電話で問い合わせをして、診断書を発行してもらえるか確認しました。問い合わせの際に、
・和文(日本語での発行)
・項目は胸部聴診のみ
・医師の名前を明記、医師の印鑑を押してほしい
・発行にかかるまでの期間の確認
・料金の確認
・文言を書いて欲しい
ということを伝えました。項目は自由ですが、私は胸部聴診のみとしました。結果、「発行できます」とお返事いただき、4000円で即日発行してもらいました。文言については、「胸部聴診上異常なし」と書いていただきました。このように、「○○上(○○の検査上)、問題なし」などの文章で大丈夫だと思います。「フランス ワーホリ 健康診断書」などのワードでネットで検索すると、同じような診断書を貰っている方が複数いらっしゃいます。とにかく、上記のような文言を書いていただくようお願いすれば大丈夫です。私は、診断書の発行当日に、必要事項を書いたメモをお医者さんに渡して、その通りにつくってもらいました。そのメモを例として載せます。
例)・和文
  ・項目は胸部聴診のみ
  ・患者の名前、住所、生年月日
  ・診断を受けた日付(1ヶ月以内に発行されているかの証明のため)
  ・医師の名前
  ・病院名
  ・医師の押印
  ・健康である旨を文章で明記(胸部聴診上、異常所見なく・・・など)

⑩海外旅行保険加入証明書(原本&コピー)フランス語または英語

病気、怪我、入院に対応し、航空券に記載されるフランス到着日(入国日)から1年間有効なもので、クレジットカード付帯保険は不可という指定があります。私はグローブパートナーというところの保険に入りました。いろいろな保険会社を調べましたが、1年間の相場が15~20万円くらいで高いな・・・となり、グローブパートナーを選びました。こちらは1年間で9万円くらいでした。
加入した際に送られてくるPDFは加入証明書の原本ではありませんので、ジャパンデスクにメールをして原本を郵送してもらう必要があります。すぐに届くわけではないので、余裕を持って保険加入と原本受取を済ませると良いと思います。ジャパンデスクがあるところもグローブパートナーの魅力だと思います◎ 原本が届いたら、コピーをとって提出用に準備しましょう。

⑪レターパックプラス(赤)

申請時に必ず必要です。郵便局などで扱っているので購入してください。520円でした。
レターパックの青もあるようなのですが、必ず赤のほうを購入し、氏名・住所を記入して、大使館に他の書類と一緒に提出します。このレターパックプラスは、大使館に提出したパスポートの返送用になります。ビザが無事に発給されていたら、返送されたこのパスポートにビザが貼ってあります◎

提出書類についての解説は以上です。
最後に、書類についてアドバイスや感想を書いていきます!

▼提出書類についてのアドバイスや感想▼

●書類によって、原本のみの提出、原本&コピーの提出など、指定があります。①の申請書類チェックリストに記載があるので、その通りに書類を準備しましょう!また、提出するものとは別に自分の控えとしてそれぞれの書類を1部コピーして手元に残して置くことをおすすめします。コピーの提出はすべて、A4サイズの指定があります(①の申請書類チェックリストに記載あり)ので、印刷の際には注意してください。

●私は英語よりもフランス語のほうが得意なので、英語またはフランス語指定の書類は全てフランス語で作りました。英語での提出が可能な書類もあるので、英語が得意な方は英語でも問題ないと思います。大使館ホームページをチェックしたり、他の方もブログなどに情報を載せていますので、とにかく情報収集をすることをおすすめします。

●書類について、手書きでいいの?パソコン入力でいいの?と思う方が多いと思います。私はほぼ全ての書類をパソコン入力で作成し、サイン(署名や日付)のみ手書きで書きました。「手書きで持っていったら受けとってもらえなかった!」という方や「シャーペンで書いたら受けとってもらえなかった!」という方もいますので、パソコン入力が安心だと思います。また、サインは黒色のボールペンで記入してください。

●ビザ申請は入国日の3ヶ月前からできます。逆算して、余裕を持って準備を進めてくださいね。ちなみに私は入国の3ヶ月に申請しにいき、1週間ほどでパスポートが届きました。

準備の順番についてです。私は以下の順番で取りかかりました。
 1】入国日を決める
 2】入国日から逆算して申請日を決め、
   大使館のビザセクション来館予約を取る
   (これを先にやっておかないと希望日に予約が取れず
    申請が遅れることになります)
 3】書類の準備(申請日半年前~申請日2ヶ月前まで) ①④⑤⑥⑧
  (申請日2ヶ月前に行きの航空券と到着日のホテルを予約)
  (申請日2ヶ月前に⑦の銀行来店予約や⑨の病院への問い合わせなどを
   済ませる)
 4】書類の準備(申請日1ヶ月前) ②③⑦⑨⑩⑪
  (⑦⑨⑩→受取までに時間がかかることが予想されるので注意!)

申請日の1ヶ月前は⑦⑨の発行準備に追われるので、それ以外の書類を先に仕上げておくと焦らず行動できるので、おすすめです!この通りにする必要はありませんが、あらかじめ準備のスケジュールを立てておくと、なにかハプニングがあっても対応できます◎

エージェントを通したりせず、また、ビザ申請経験のある知り合いもおらず、完全に自力での申請でしたが、無事にビザを受けとることができました。これからフランスのワーホリビザを申請する方の不安が少しでもなくなればいいなと思い、今回の記事を書きました。

参考になれば嬉しいですが、最新情報はどんどん更新されていきます。私の記事を含む、他の方のブログなども信用しすぎず、あくまでも「他の人はどうやったんだろう?」を解決する目的として使って頂ければと思います◎

次回は、ビザ申請当日の大使館での流れを紹介します! A bientôt !

Saki

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