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自転車旅社会学 サイクリストの役割
サイクリストとは生活圏を離れて自転車走行を楽しむ人のことですが、”生活圏を離れて”自転車走行を楽しむにあたり、気になったことを客観的ではなく、主観的に記します。(社会学として位置付けのためタイトル修正)
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取り上げる事例の写真ですが、ここ最近地方に行くといわゆるシャッターストリートを目にします。シャッターストリート自体は昔からの問題ではありますが。普段であれば賑わいを見せるべき街の中心部がひっそりとしてしまっている光景です。ひとえに地方経済に活気がないことの証左だと思います。ここ最近、観光やインバウンドが流行になっていますが、効果が波及していない地域もあります。
現在、「地域観光事業支援」交付金を活用して国及び各自治体で宿泊補助を出したり、飲食店等で使用できるクーポンを補助する事業が行われていますが、観光地が集中的に潤うことがあっても地方にまで及んでいない状況が個人的な目から見て垣間見えます。
行政はそれなりに政策をとっている以上、個人としてできることはしていきたいと考えており、今年自転車旅行で行った箇所ではお土産を購入したり、昼食を奮発したりしました。
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桶狭間周辺をポタリング(明確な目的地がない自転車散歩)をしたときは有松駅で名物のパンを購入して昼食にしました。
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根室遠征時には根室駅前で花咲かにを堪能して消費活動を普段よりも積極的にしました。(ちなみに普段は物欲がなく節約生活になったりします。)
総括になりますが、「地域観光事業支援」について旅行に行くような余裕のある人を行政が支援するのは是か非かという議論があります。これは旅行に行く余裕のある人たちに支援して現地で支出活動をしてもらうことにより、地域経済を活性化させましょうという狙いがあったはずです。単にホテル代が浮くとか旅行者の節約だけにおわる支援ではないと思います。
自転車旅行は自炊して飲料水も公園等で確保すれば費用の掛からない旅行になりますが、あえてサイクリストの方々には走行先での消費活動に是非、貢献していただきたいと思います。それがサイクリストの地位向上につながり、サイクルツーリズムへの投資や施設整備につながっていくと考えます。自分もサイクリストの端くれながら消費行動に積極的に参加します。