ロックフォールとダナブルー食べ比べ
両者とも青かびが生えたチーズとして有名です。青かびチーズはチーズの中でも特性が強く出ているので、好き嫌いが分かれると思います。ロックフォールはゴルゴンゾーラ、スティルトンとともに世界三大青かびチーズと言われています。ダナブルー、ゴルゴンゾーラ、ロックフォールはKARDIや成城石井で買い求めることができます。Amour du fromage(チーズ大好き)みたいなことをつらつらと書いてみます。
ダナブルーはデンマークのチーズで原料は殺菌牛乳です。ロックフォールはフランスのチーズで原料は無殺菌羊乳です。両者の関係はダナブルーがロックフォールの模倣品であり、当初ダナブルーは「ダニッシュ・ロックフォール」(デンマークのロックフォール)と銘づけられて販売されていました。フランスからの抗議を受けて「ダニッシュ・ブルー」に名前を変更し、さらにダナブルーと名称が省略された経緯があります。価格で行けばダナブルーの方が圧倒的に安いです。同じ100gでダナブルーが500円少しで入手できるのに対し、ロックフォールは1000円以上します。
まずはダナブルーから開けて見ます。
チーズなので、多少は塩辛いのですが青かびに含まれる酸味が強く、きつい仕上がりになっている気がします。洋酒とかあるとおつまみになっていいかもしれません。以前、熱海の温泉に宿泊した際、カウンターバーでワインのおつまみとして食べました。
酸味に飽きてきたこともあり、最後は蜂蜜を加えて酸味を抑えてマイルドにしてから食べました。無塩のクリームチーズと混ぜ合わせて食べる食べ方もあるようです。
次にロックフォールを開けて見ます。
ダナブルーと共に青かび臭が口に広がりますが、それとともに羊乳の持つ豊潤なコクも感じることができます。塩味はロックフォールの方が少ないように思いました。食べていて濃厚な味というか旨味の余韻がよく残ります。
両者ともに青かびがしっかり発生しており、青かび臭が辺り一面に漂います。臭いがダメな人はきついと思います。今回食べた中ではロックフォールの方が酸味控えめでしたが、マイルドさを強く求める場合はドイツのガンボゾーラやフランスのフロマージュブルー(イルドフランス)がおススメです。ブルーチーズと銘打つも青かびは中に少しあるだけで、外側に白かびがしっかり生えており、実質はブリーかカマンベールです。
両者とも内部にある青かびは気になりません。青かびになれた人だと青かび臭を感じることができません。従って青かびを楽しみたい人にはお勧めできません(笑)。
総括になりますが、今回食べてみた青かびは塩味や酸味が強い物でした。青かびチーズに多く含まれるラクトトリペプチドは血管を若返らせ、血圧を下げる効果があるようです。糖尿の人にもよい食品であれば、これからも摂取したいですね。食料品店の店頭に並んでいるチーズは全体的にかび系以外のものが多く、青かびチーズとなると種類は限られています。白かびチーズはまだ種類が豊富にあるので、次回チーズについて取り上げる時は白かびチーズに触れてみたいと思います。
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