ショート✕2(その17)三毛猫警備員日誌
(前説)
合同マガジン最大規模のとらねこさんが昨年末に作った新しい合同マガジン「トランスミッションⅡ」にあわせ、何か専門的なものをということでネコに関するショートショート物語を展開してきました。あと4回で節目の20回になることからネコシリーズはそこで一旦締めたいと思います。足立保之noteは今日から4日間、ネコシリーズのショートショート物語を展開します。
(本文始まり)
ニャルソック警備保障に勤務している三毛猫警備員ミケ。警備時の彼女の目つきは鋭く、不審者は撃退してしまう。頼もしい警備員だ。
この日は少し風が冷たいらしく、家の壁で風が遮られるところでじっとしています。詰所に勤務すればいいのにわざわざ庭に出てくるとはなにかあったのだろう。
真冬の寒さから解消され、不審者が侵入し、盛り声をあげる季節になってきた。縄張りをしっかり守るミケにとっては心配な季節でもある。
目の前を別のノラネコが歩いている。ふと振り向くとミケが一言。「にゃー。」ミケから目をそらしたら鳴かれてしまった。ミケのおかげで付近を徘徊するネコが減ってきているが、まだまだゼロにはならないだろう。
ミケは縄張りの庭を外れることがあまりない。排せつも爪とぎも全部庭で完結している。周囲に迷惑をすることはない。
この日は特に事件が発生しなかった。平和な日だった。それでもミケは警備を続ける。平和な環境が守られているのもミケのおかげに違いない。さて、その別のノラネコとは?(明日に続きます。)リンクを見てください。
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