ビールと企業文化
「組織文化ってのは、人間でいうところの性格だわな。」
人的資源管理コースのオリエンテーションの中で、とあるおじいさん教授がぽつりと言ったこの言葉がとても腹落ちした。
・組織文化は、性格と同じようにはっきりとは目に見えない。けどその組織の大きな要素を占める。
・企業文化は生まれ持った性質(業種由来の特性のようなものだろうか)がある、けど同時に成長・退化して変わっていく部分もある。人間が生まれて成長していく過程で少しずつ人格が形成・変化されていくように、企業文化も関わる人、環境、ステークホルダーに影響を受けて変わっていく。
・絶対的に正しい、善しとされる性格がないように、理想の企業文化も文脈や環境によって異なる。ビジネスや環境が変われば、発揮したい個性、強みも変わってくる。
分かりそうで分からない、掴みどころがない感じが、追い求めたくなる理由なのかもしれない。
「まずは、興味を持った組織・企業についてちょっと自分で調べてみなされ。そしてこれから学ぶことをその組織・企業にあてはめて考えてみなされ」
おじいさん教授のアドバイス。その2。 こちらも腹落ち。
そうだよね、そうやって新しく出会った考え方にあてはめて自分の考えを整理したら、納得したり、しなかったりするから学ぶのがもっと面白くなるんだろうな。
さて、自分はどんな組織を選ぶだろうか。すぐに思い浮かぶのは前職の会社だけど、主観が強くなってしまうから、別の組織が良いかもしれない。
せっかくビールが好きなのだから、イギリスのブリュワリーを選んでみるか。無数のブリュワリーがそれぞれに個性を放っているけれど、企業文化にもつながっているのだろうな。成り立ちも規模も違う。ビールの味もラインナップも勿論ちがう。
企業分析を気取って、ビールを飲む口実を作れるな。
と、今夜もビール飲みながら、更にビールを飲む計画を立てるのでした。