苺支度とブランデー
指先が甘酸っぱい。苺の下ごしらえをしたからだ。
最近、苺づくしだった。買ったり頂いたり別の家族がまた買ったり。どの苺も甘酸っぱくて味が濃く、大喜びでそのまま食べたりゼリーにしたりしていた。
こんな贅沢なことはないのだが、とうとう苺が飽和した。供給が消費量を上回ったのである。
苺の保存方法は色々ある。代表的なのはジャムだろう。Twitterで知った蜂蜜に漬けて冷凍するのも良かった(コンフィチュールのような風味になって、炭酸の効いた酒に入れると絶妙)冷凍といえば、ただ綺麗に洗って凍らせてもいい。アイスにしたり、シャーベットにするのもアリだ。
とはいえ、冷凍系は以前にやり尽くした。やはりジャムを煮ようかと考える。だが、ジャムを食べるのは私か母くらいだ。消費に苦労するのは見えている。久しぶりに、苺を煮る時のあの香り(甘くて、日光をたっぷり浴びた苺ハウスのような香り)を嗅ぎたかったが断念する。
最終的にブランデーに漬けることにした。
梅酒を漬ける時に梅支度というが、苺支度は言わないだろうか?やる事は似ている。小粒も大粒もまとめてヘタを取り、水洗いし、水分を拭き取り、氷砂糖と果実酒用ブランデーと共に瓶に詰める。この時点ですでに美味しそうだが、我慢。最低でも一カ月は待たねば。
ホワイトリカーならばピンク色になっただろう。ブランデーだとどんな色と味になるだろうか。とても楽しみだ。
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