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オンラインセミナー配信設計図

なぜ日本酒講座をオンライン化しようと思ったか?(記事:いつでも来いや!悲願のオンライン化)のつづき。

ロビーさんとの出会い

私がオンライン化に踏み切ることを決め、メールした彼の名は、ロビーさんという。

表ロビー純平 氏(写真左) 2018年 日本橋高島屋さんの日本酒まつりにて

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身体とカメラが一体化していたり、オカモチに配信機材が格納されていたりする出で立ちはインパクトがあった。お会いしたのが “日本橋高島屋” という、銀座にお住まいのお客様が頻繁にお越しになる老舗高級百貨店だったこともあり、初対面の彼は一瞬、上品な社会の敵のように見えた。『ロビーです。』という偽名的挨拶にも不信感を煽られ、近づかない方がいいような気さえした。

配信の神に愛でられし男

まともな神経の持ち主なら、彼とここまで仲良くなろうとはしないだろう。しかしそれは、彼の真の能力に気がついていない場合に限る。そう、彼は神に愛でられし“配信したい人間の心の声を聴くことができる能力”を持っているのだ。

配信そのものを愛しているが故に、真剣に、かつ親切に対応してくれる。「汝、配信したがっているこの女を助けよ」という神の声が届いているに違いない。ただ時々・・・その声は混線しているようだがw (以下動画参照)

▼お願いした配信技術研修中・ルミナンス合成体験テストとしてファミコンのアイスクライマー画面に自身の画を透過させるロビー氏。(注:遊んでいません。研修です、多分。)


前例のない飲料セミナー配信へ

Sake bar ELLASの経営状況が日に日に悪化していた2020年3月。ここで収入の要となるセミナー事業のオンライン化をするのであれば、絶対に失敗するわけにはいかなかった。
しかし問題は、単純な「オンライン配信がしたい」または「配信スタジオをつくりたい」という話ではないこと。私がやりたいのは、誰の手助けもなしに、たった一人で、ハイレベルな日本酒に相応しいシズル感のある映像とコンテンツを届けるという、飲料セミナーではあまり例のないことだったのだ。(飲料セミナーは基本対面試飲を前提とし、オンラインはサブ的な役割としてとらえられている。)

ミニマムな配信設計図

ロビーさんにメールした後、秒速で返ってきたやりとりで大方の仕組みは早々に決まっていった。
▼ロビーさん提案設計図(初期)

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これは、自宅配信家であり、出張配信もしながら、トライ&エラーを繰り返し依頼主のリソースや環境に対応してきた経験値がある彼だからこその、かなり斬新でミニマムで、かつ私のやりたい事が叶えられる設計図だった。

1つのカメラでは、人(主に私)・日本酒・料理を映すことは難しい。そこで複数台カメラが必要であること。映像や音声を切り替えるにはスイッチャー、ミキサー、フットスイッチなどが必要で、セミナーということでマイク(音声)にはこだわった方がいいことなど、色々大事なことを教えてもらった。

図の通り、最初の提案ではカメラは4台だったのだが、予算を伝えると3台に減らしてもなんとかできる、と図を書き直してくれた。カメラも私の知識の乏しさからピント合わせ不要のSONYのZV-1に変更。それらの対応もかなり早かった(確か即日仕上げ)ことを覚えている。

機材を調達せよ!機材の女神登場

さぁ、設計図はできた。次は機材調達である。全部買うとなるとかなりの金額になる。いよいよコロナも長期化の様相を見せはじめ、イベント・セミナーなど一律オンライン化の波はすぐそこまで来ていた。アマゾンでは一部機材の欠品や価格高騰がはじまっていた。そこで、ロビーさんから一人の女性の名前が告げられた。
『彼女から買えば間違いない。』と・・・つづく

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