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配信ってマネタイズしずらくない?―前編

ここ最近、日本酒ディレクター田中順子は配信にネツをあげている。
機材を揃え、取説を読破し、配信テストを繰り返してきた。
しかし、配信を事業として捉えると、先行き明るいようでいて、そこには大きな壁がある。
配信は熱量の割に、マネタイズしずらいのだ。

配信はツールでしかない

映像制作会社のように、配信そのものを収益化している場合は何の問題もない。
だがSake's Kitchenの場合、配信はコンテンツを発信するためのツールでしかない。そのためコンテンツ発信時に、どうマネタイズするのか?という問題が出てくる。

一般的に配信しようとする人はYouTuberを目指していくのだろうけれど、現段階ではチャンネル登録者数1000人に達しないと収益化できない。
Sake's Kitchen Onlineのチャンネル登録者数は現在54人。個人的には数じゃないし、今登録してくれている人が54人もいるなんて嬉しくて泣きそうだけど、つまりYouTuberへの道は険しいと言わざるを得ない。しかもアルコール系コンテンツは収益化自体が規約違反になる可能性もあるため、今後はかなり厳しそうな状況だ。

現在のオンライン配信番組

今、YouTube / FaceBookLive で配信している番組は以下の3つ。

・日本酒をください
 蔵元など業界ゲストとのトーク(ライブ)

・DST - Dynamic Sake Test
 プロテイスターのガチンコテイスティング(収録)

・Sake's Kitchen Onlineへの道
 田中の技術習得に向けた公開配信テスト

実は、あと2つ企画している番組があるのだが、それはちょっとペンディング中。
何故ならとても有難いことに、運営している日本酒バーELLAS(店舗)に活気が戻ってきたため、配信のための時間がとれていないのだ。嗚呼皆様、本当に本当にありがとうございます・・うぅ・・。(←すぐ泣く)

絶対収益化したいコンテンツ

話を戻して、上記配信番組と今後予定している番組、計5つの配信については、収益化するつもりはあまりない。
本文タイトルからして本末転倒なようだが、もちろん生半可な気持ちでやっている訳でない。ただそもそも、私は配信でガッポリ儲けたい、とはあまり思っていない、ということだ。
お金は嫌いではないけれど、一番大事なのはもちろんお金ではない。
健康な身体と生きがい ―― 酒と料理をご提供できる環境があって、愛する友人たちや家族と過ごせれば、それ以上のものはあまり必要ないと本気で思っている。しいていえば時々釣りに行きたいし虫捕りもしたい。配信機材含めPCやカメラなどのメカ(おもちゃ)が欲しい時がある、くらい。ファッションにはあまり興味がないし、アクセサリーなんて飲みに行く度に無くなるのでここ最近欲しいと思ったこともない。

だが、絶対に収益化したい、せねばならないと思っているコンテンツが一つだけある。
もう10年以上、リアルに開講してきた「日本酒講座」だ。これだけは、どうしても有料で配信がしたい。
これまでご参加いただいた方々は有料で、今後は無料というのは違う気がする。というより何より、オリジナルのテイスティングメソッドや、教材の開発に費やしてきた私のエネルギーを無料放出するのは単純に嫌だ。そこにはもう呪いに近い(怖)労力を費やしてきたし、そもそもオンライン化のご要望が最も多いコンテンツでもある。

配信リスクと購入負荷

だが、講座配信はその性質上、コピーされる危険性が高い。
決済後にURLをお知らせするという一般的な方法では、URLさえ分かれば何人でも視聴できてしまう。観る人のことを考えてアーカイブ設定にすればなおさらだ。ダウンロードだってやろうと思えばできるかもしれない。
そこにセキュリティをつけようとすると、どこかチケット販売システムを通すことになる。P〇〇tixやS〇〇reなど色々あるが、こちらは手数料をとられるし、視聴する人はチケット販売サービスに会員登録を強いられる。たった一枚の配信チケットを買うためだけに住所や電話番号を入力しなければならなかったり、一度でもチケットを買った日にゃあ、毎週のように類似イベントの案内メールが来るようになる場合もある。そういう余計な負荷はかけたくないし、もうこんな時代なので、もっと気軽に(会員登録なし・導線は短かく)"ポチッとな"で配信を観てもらいたい。

そんな仕組みある訳ない?
ある訳ない???

あるよ。― システムの外科医登場

あるのだ。できてしまったのだ。しかも初期費用?月会費って何だっけ?という漢気がすぎるシステムが。さらに、オン・オフのハイブリットイベントにも対応できるようになっている。痒い所に手が届ぎすぎて、もう全然痒くない上に、プラスαでい~い香りのする保湿クリームをプレゼントされてしまった気分になる。念のため言っておくが、ステマではない。この仕組みについて私は1円ももらっていない。

このコロナ禍で配信をはじめ、配信のマネタイズに悩んでいたのは私だけじゃないだろう。そんな状況を見かねて、立ち上がった男がいる。
そう彼こそ、「システムの外科医」と呼ばれる男 ―――。

・・・この続きは後編で。乞うご期待、シャンブルズ‼(謎)

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