#096.きみは大衆演劇を見たか。
先日、生まれて初めて「大衆演劇」を見に行きました。
以前、雑誌の撮影でたいへんお世話になった「劇団さむらい」の座長・皐月竜馬さんの公演です。
モデルとしてご出演いただき、また取材後の打ち上げでも楽しい時間を過ごさせていただきました。
昨今の流行り病の影響で、公演ができない状況が続いていたそうですが、ようやく2年ぶりに公演を開くということをFacebookの投稿で知り、駆け付けた次第です。
で、観劇の感想ですが…いやー、めちゃめちゃ感激しました!
正直、こんなに涙を流す予定ではなかったので油断していました。本気の演技のすごみというか、鬼気迫るというか…。素晴らしかったです。
以前、TVで紹介されてた大衆演劇が喜劇っぽい内容だったので、なぜか勝手に喜劇を想像していたのですが、実際はめちゃめちゃ泣かせる系の脚本でした。
座長が演じたのは、幼くして娘を手放さざるを得なかった父親。時が経ち、成長した娘と再会、そして悲しい別れ。
思うようにいかなかった人生を嘆く父親の独白シーンが、現在の座長の状況に重なってしまい思わず涙がでました。
後半の歌と踊りのパートも賑やかで楽しかったです。次から次に衣装をチェンジし、曲ごとに振り付けも変え休みなく動いていて…ホントにスゴイな~と関心しました。
ちなみに劇団さむらいは、座長、座長の奥様、そして座長の娘さんの3人構成。家族ならではの息があった演技もすばらしかったです。今回は、公演が開けず元気のない座長を励ますために、娘さんが企画されたんだとか。泣けますよね( ;∀;)
最小限の背景と小道具、衣装、照明なのに、外連味たっぷりの演技で芝居の世界観にぐっと引き込まれます。間近で人が演じることの迫力を、存分に感じる体験でした。
大衆演劇、なかなかオススメです。機会があればぜひ鑑賞してみてくださいね。
※座長へ
輝いていている座長が見られて嬉しかったです。大好きな演劇に再び戻れた喜びが満ち溢れていましたね。
応援するつもりで行ったのに、こっちが勇気と元気をもらいました。ありがとうござました。苦しい状況は続きますが、一緒に乗り越えていきましょう!
ほな、また。