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まとめ:むかし、かぞく、じぶん

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昔の話、家族の話など、プライベートな話を中心に。できるだけせきららに、でも不快にならないように、書きました。
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2021年5月の記事一覧

#041.家族の風景②

今日は、父の70歳の誕生日&古希祝い。そして、69歳と364日で亡くなった祖父の三十三回忌&祖母の七回忌。 梅雨の中休み、いい天気でよかったな。姉・弟家族も元気そうでよかった。 昨日の晩は、なぜか幼い日の事を思い出して泣いちゃった。なんかセンチメンタルな気持ち。 こんな時代だからこそ、家族のありがたさを実感するな。 次の法事は、祖母の13回忌か。長男、成人しとるやん。そして俺は…50歳(笑)。 これからも、元気でいようぜ。長生きしてくれよな。 ほな、また。

#040.手のひらをタイヨウに。

だれかさんの昔ばなし。 夜。花火大会の帰り。1車線しかない海沿いの道は市内に戻る車の長い列。遠くまで続く赤いテールランプがきれい。 幼子3人を抱えて人込みにもまれたからか、運転席の父はこころなしか不機嫌。後部座席に座るぼく。隣には母。 花火の美しい余韻は去り、なかなか進まない車の列を見たからか、車内の空気に反応したのか、ぼくの心にふと不安の影がよぎる。 その影は、のど、胃を通り過ぎ、だんだん下腹部に移動する。ぐるぐると動き出し、シューッとキューッと痛み出す。どきどきど

#035.25年後のSEVENTEEN'S MAP

何のために生きてるのか解らなくなるよ 手を差しのべて おまえを求めないさ この街 どんな生き方になるにしても自分を捨てやしないよ 十七歳の地図 尾崎豊 高校時代の友人に子どもができた。生まれたばかりの赤ん坊の目に映る世界はどんなだろうか。ただまっすぐ、まっすぐな視線に射抜かれて、何者でもなかったあの頃を思い出す。 いろんなことを経験して、いろんな感情を味わって、少しずつ色んな意味が解りかけているけれど、ほんとうの心はずっと17歳のまま。皆で公園のブランコに乗って、くだら

再生

#018.家族の風景。

実家に帰った。 西日の当たる縁側で、庭を眺めながらひなたぼっこ。 亡くなったばあちゃんのアルバムの写真が、ドサッと箱の中にあった。親族一同で、代るがわる写真に見入る。 今の俺と同い年ぐらいのじいちゃんばあちゃん。 俺の子供らと同い年ぐらいの母ちゃん。 新婚の父ちゃんは、見たことないぐらい笑ってる。母ちゃんは、弾けるような若さで父ちゃんの隣にいる。 誰が誰に似てるなあ、とか、若い頃は俳優さんみたいやな、とか。優しい時間が流れていく。 それぞれの家族にきっと、忘れられない風景があるんだ。 たまには、家族で集まって、思い出話もいいですね。 ほな、また。

#016.数珠つなぎ。

49日は、7週間。 祖母が亡くなって一月半ほどの時が流れた。 ゴールデンウィークの高速道路はスムーズ。サカナクションを聴きながら、快適に車を走らせる。風が強い。空気の塊が横からぶつかってきて、右に左にハンドルがとられる。 久しぶりに見たばあちゃんは、仏壇の中で小さくじいちゃんと笑っていた。二人で行った最後の旅行で撮った写真だそう。今頃は、あっちでデートでもしとるかもしれんなあ。ばあちゃん映画好きやったし、二人で手をつないで見てんのかなあ…なんてことを、お経を聴きながら考