混み混み電車で神様に出会った話

1月17日金曜日

神様は意外と身近にいてくれるらしい。

とある事情があり、5才の娘と夕方の混み混み電車に乗ることになった。
もちろん満席。

子連れということで席譲って下さいよ感を出したくない私は、今娘がハマっているポケモン図鑑をスマホで見せなが、「座りたい気持ちは微塵もないので安心してください」アピールをしていた。

タマタマとかガラガラとかそんな単純なやつらでは済まされない、151匹よりもずいぶんと増えた複雑なポケモンたちに驚きつつも、極小のヒソヒソ話で娘とポケモン話を耳打ちし合っていた。

そんな時、近くにいた大学生くらいのお兄さんが
「ここ、掴まりますか?」
と微笑みながら、小さな娘でも掴まれる位置にある手すり近くのスペースを譲ってくれた。

「すみません、ありがとうございます…!」
優しい。なんてありがたい…

そしてそのすぐ後、とある駅で電車が停車した際、近くに座っていた女子高生の子が歩いてきた。
降りるのかな?と思って少し体をすぼませて通路を開けようとしたら、

「すぐ降りるので、どうぞ」

と言って、笑顔で娘に席を譲ってくれた。

「ありがとうございます。でもわりとすぐ降りるので大丈夫ですよ!」
と言うと、

「私もすぐなので、大丈夫ですよ!」
と娘を見てニコッと微笑んでくれて…

私の胸にユーミンが降ってきた。
優しさに包まれた。
きっと、目に映る全てのことはメッセージだと思った。
ユーミンの言う通りだった。

小さい頃は神様がいる。
娘にとって、満員電車でのこの若者たちに後光が差していたことは間違いない。

ありがとう、ありがとう若者たちは。

「近頃の若いのは」なんてとんでもない。

彼は彼女らは、スマートで爽やかで親切だ。

きっと娘もいつか、小さな誰かの神様になってあげてほしい。


#3行日記 #満員電車 #神様
#ありがとう #ユーミン #ニッキカキタイ


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