漫画、嫌いになりそう。

はろーえびわん🐶
我は死にたみの民である。

寒いのか暑いのか分からない日々が骨の髄に響く今日この頃、皆様いかがお過ごしだ?

余は……………………
漫画が嫌いになりそうでおじゃる(´・ω・`)


皆様、一番最初に触れた漫画は覚えていますか?

私はたぶん「るろうに剣心」です。
なんか親が集めてたので、ぶんどって読み始めました。

そこから「漫画」というものを意識し始めて、近くの書店に通うようになりました。
なつかしいねえ。

そんな頃に出会った金色のガッシュは、未だに私の好きな漫画のベスト3に入るでしょう。

しかし、歳を重ねると漫画のご都合主義に不満が爆上げすることが多くなりました。

映画も漫画も小説など、物語には終わりがあります。
その作品の終わりもさることながら、作品を構成する「章」にも終わりが必要、「章」を構成する「話」にも終わりが必要ですね。

さらに細かい粒度で言えば、「話」の中の「事象」にも終わりがあります。

雑に書くと以下のイメージ。

「敵が現れた」(「章:a/話:a.1/事象:a.1.1」開始)

「以前手に入れた武器で応戦」(「事象:a.1.1」終了、「事象:a.1.2」開始)

「敵にはまるで効果がない」(「話:a.1/事象:a.1.2」終了)

「慌てて近所のホワイトハウスに連絡する」(「話:a.2/事象:a.2.1」開始)

「空から核爆弾が降りそそいで敵もろとも世界が木っ端微塵になる」(「章:a/話:a.2/事象:a.2.1」終了)

このように章や事象を開始したり終了したりして紡ぐことで、物語は展開されるわけですよね。

しかし、昨今のハッピーエンド至上主義傾向の作品群では展開の辻褄が合わないことが多々あります。
ご都合主義の氾濫です。

その最たるものが、
「なんやかんやあって死んだはずのキャラクターが生きていた」。

私がもっかい殺してやろうか、という気分になります。

最近だと、ジャンプラの幼稚園だか保育園だかの漫画でありましたね。

「以前、主人公によって殺された、と思われていたキャラがなんやかんや救助されていて、しかも味方になっていた」

意味分かりません。

タコの漫画でもありましたね。

「主人公がいじめっ子を殺したけど、なんやかんやあって殺したことをチャラにして、なんやかんやあって仲良しに」

コロコロコミックじゃん。
でんじゃらすじーさんも真っ青な展開です。
まあ、タコはタイムリープものなので、なんやかんやの部分がミソではあるのですが…

そもそも、キャラクターの死というのは結構な事象です。創作とはいえ、その後出てくることが無くなる訳ですから。

「どうぶつの国」は少年向け漫画ですが、物語中盤に主要キャラが死んでしまいます。
それは物語に大きな影を落とすし、その後の主人公にも影響を及ぼします。

勿論、死んだキャラはその後主人公の空想や回想以外では登場しません。

当たり前です。だって死んでしまった訳ですし。

もし、なんやかんやあって人が生き返るなんて事があったら、一々弔いや追悼なんてします?

「今後の人生の展開次第では生き返るルートあるかもしれんし…次回の読者アンケートで死者の人気無かったら葬式すっか〜…いや人気無かったら葬式いらんか笑」

ってなりますよねえ。

このような展開は作品自体の魅力としてマイナスに傾きます。

だって、多分今後も同じように解決するし。

今後、絶体絶命な展開があっても、きっと「なんやかんや」大丈夫なんでしょ?

いじめられてる主人公も、殺された敵キャラも、ぜーんぶ「なんやかんや」大丈夫なんでしょ?

てか、近所のホワイトハウスってなんだよ。居酒屋かよ。居酒屋に電話したら核打ち込んでくれるのかよ。じゃあおれにも予約させろや、金曜に職場を木っ端微塵にしてくれや。


さて、こんな感じで創作を楽しめていないのは、私自身に余裕がないからかもしれません。

キャラは特に何もしてないけど「なんやかんや」で問題が解決する現象、
つまりは、努力に釣り合わない報酬を得ている運の良さに、きっと嫉妬しているのでしょう。

もっと、私が素直で、単純で、健康的だったらよかったのにねえ。


生きてる以上、絶対的に望ましい展開なんて中々ありません。
どんなに楽しくてもどこかに不安はあります。
まず、そもそも楽しいことなんて中々ないものです。

それでも、どうにか死なないように足掻いて、少しでも前に進めたら良いなあ、と思います。

そういうマインドは、「創作」から得たような気がします。

たくさん傷ついても、大切なものを失っても、泣いたり強がったり打ちひしがれたりしながら、それでも進むことを諦めない人達から。

上手いこと結びの句にたどり着けなかったので歌います。

聞いてください。
死にたみ酩酊ヶ咲ちゃんで
「お前は死んだから引っ込んでろ」


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