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インナーチャイルドって知っていますか?

今朝早くに目が覚めた。起きたら泣いていた。

正確には涙が出ていた。

なぜなんだろうと、

寝ぼけた頭で考えていたら、

夢に幼い頃の私の姿がでてきたんだなーと

思い出した。

それから、横になったまま

ボーッとしていたら、

今年大切な人とお別れした時、

大声で泣き叫んだことが浮かんできた。

普段泣き叫ぶこともないのに、

なぜあの時、

そんな行動をしたのかなぁと思った。

振り返ってみると、

幼い頃寂しかった感覚の

感情と似ていて、

もう一度同じ行動をしたくない!

と潜在的に思っていたのかもしれない。



10代の頃、母が離婚し

弟と離別することになった。

私はそれから母の前で泣かなくなった。

というより泣けなくなった。

家族3人になって

(正確には母の彼氏が同棲していたけど)、

私が暗い顔をしていたら、

母も妹も寂しくなって

穏やかに過ごせなくなってしまうと

思ったのだろう。次の日も、

何事もなかったかのように、

普段通りに過ごした。


当時11歳。


ほどなくして

母がお付き合いしていた人と別れて、

3人の生活が始まった。

だけど、母が夜、家にいないことが

だんだん増えて、夜は妹と2人。

それはもう寂しさしかなかった。

大人になった今は、

母の気持ちを理解できる。

お腹を痛めて産んだ子供の親権をとられ、

再び会うことも許されず、

家に帰ったら、

守らないといけない現実が待っていて、

それはそれは耐え難い苦しみだったはずだ。

カウンセリングを受けていたみたいだけど、

心の痛みは、

同じ立場に立った人じゃないとわからない。

カウンセラーの資格があるとはいえ、

心の傷は埋められない。

私達も弟と会うことができず、

毎日どこかぽっかり穴が空いたように、

寂しくて、

でもこの感情を態度で表現できなくて….

妹は不登校気味になってしまったけど、

「みかは大丈夫ね」と

いろんな大人から言われ

感情を押し殺す癖がついてしまった。

授業中に突然涙が出たり、

過敏性腸症候群になったり、

身体だけは正直だった。

中学3年生の頃、

毎年行われる弁論大会の作文の宿題がでて、

母や弟のことを書いた。

きっと大人に

小さな反抗をしたかったんだと思う。

クラスメイトに初めて

自分のことをさらけだした。

発表直後は教室が静まり返っていた

どんな気持ちで聞いたのかは

今もわからないけど、

クラス代表として選ばれた。

母に伝えると、

「私のことを悪者にしたいんでしょ!

私たちのことをみんなにさらけだして

恥ずかしい!あんたがそれで

恥をかくなら言いたい」と大激怒!!!!!

結局、学校代表には選ばれなかったけど、

学年で2位になった。

もちろん全校生徒の発表日に

母は来てくれず、

たぶん作文も読んだことがないと思う。

作文は読み終わって破り捨てたから、

今あったらもう一度読んで見たいなぁ。

ただ、最後の文に


辛い経験をしたからこそ、人の痛みがわかるようになった。私のような過去でも明るく過ごすことができる。だから、皆さんも今の毎日は当たり前じゃないってことを知ってほしい。朝ごはんを作ってもらえることや洗濯してくれる家族に、感謝を忘れずに過ごしてください。

と、書いて締めくくったことは覚えている。

それからさらに母との仲は悪くなり、

高校2年生の頃、私が家を出た。

今は私も大人になったから、

母とは程よい距離感で良い関係が

つくられているので、

皆さん安心してほしい。



そして今年、同じ感覚の感情が再び現れて、

初めて血のつながりのない人に泣き叫んだ。

自分でもびっくりした。

だけど、今朝分かった。

これは神様が同じ状況を作って、

「もう一度過去の自分と向き合い、
           感情を出しなさい」


と言われていたんだと。


だから今、大切にしてくれた人に伝えたい。


泣き叫んだ私を抱きしめて、
「ごめん」って言ってくれてありがとう



インナーチャイルドの私が

癒された瞬間だったんだと悟った。






さぁ、今日もまた平凡な生活が始まる

朝コーヒーを飲んで、仕事に行って、

こんな平凡な小さな日々が、

私にとって

何より幸せなことなんだと気づいた。


最後に、インナーチャイルドとは何か

ご説明します。

インナーチャイルドとは、そのまま訳すと「内なる子ども」です。幼少期の家庭環境にてトラウマとなった負の感情のことを指します。自分の心を守るために、幼いながら「甘えたい」などの自分の感情を抑え込んだり、欲求を表現しなくなったりします。それによって、大人になっても子どもの頃の出来事がトラウマとなり、子どもの頃と同じ考え方や習慣を繰り返してしまうのです。 例えば、「言い返しても何も変わらない」などと考え、自分の殻に閉じこもってしまうような状態が挙げられます。


私は20代の頃、

インナーチャイルドのカウンセリングに

行ったことがあります。

当時は上京仕立てで好奇心旺盛だったので、

カウンセリングの場所が

東京ミッドタウンマンションと知り、

部屋を見てみたさに

行ったのも過言ではありません(笑)。

ふかふかのリクライニングソファで

目を閉じ、

幼い頃の嫌な気持ちを思い出しながら、

とても綺麗なお姉さんが

インナーチャイルドの私に話しかけて、

対話しながらカウンセリングしていく

という療法でした。

確かにしないよりした方が

スッキリはしました。

だけど結局は、自分の痛みは

自分で解決方法を見つけるしかない

と思います。もちろん、

他者との関わりの中で

てことが大前提ですが。

インナーチャイルドは

誰しもが1個は持っている負の感情です。

それが日常生活に支障が出たときに、

厄介になります。

もし解決したいという方は、

そういった専門のカウンセラーがいるので、

相談してみるのもいいかもしれません。

最後まで読んでいただき、

ありがとうございます。

この経験が誰かの役に立てれば幸いです。


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