酒販免許の初歩その1~飲食店と酒販店の違い
酒販免許を申請する上でぜひ理解しておきたい
「酒販免許の初歩」としてポイントを説明します。
まず1つめ。
飲食店と酒屋。
どちらもお酒を売っているけど何が違うの?
酒販免許取得のお手伝いをしている
「飲食店でお酒を売るのと、
酒屋でお酒を売るのは何が違うのですか?」
とよく質問を受けます。
確かに飲食店もお酒を売っていますし、
酒屋もお酒を売っています。
いったい何が、どう違うのでしょうか?
まず飲食店を営業するには食品衛生法に基づいて、
保健所から飲食店営業許可をもらう必要があります。
飲食店ではお客様へメニューとしてお酒を提供します。
生ビールやグラスワイン、サワー、日本酒など、
開栓したボトルや樽からジョッキやグラスに注いだ
お酒をお客様に提供するのは
飲食店営業許可の範囲で行うことができます。
一方、未開栓のお酒をボトルや樽ごと売る場合は、
酒税法上の酒類の小売業に該当し、
酒販免許が必要となります。
この違いは一般には分かりづらく、
お酒を売るという行為でひとくくりに考えてしまって
飲食店営業許可と酒販免許を
同じと認識している方も多くいらっしゃいます。
ひと口にお酒を売るといっても、
飲食店と酒販店は異なるということを
まずは覚えておいてくださいね。
お酒の行政書士 石井慎太郎
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