【ゆるゆる日本酒教室最終回】やってみよう!日本酒テスト!
「日本酒を、もっと身近に」という理念をかかげながら活動している日本酒メディア・コミュニティ『酒小町』。このマガジンでは、日本酒の豆知識をわかりやすく、ちょっと飲んでみたくなるようなコラムを書いています。
今回は【ゆるゆる日本酒教室最終回】です!ネタのストックはまだいくつかあるのですが、ここでゆるゆる日本酒教室はいったん終了とします。
今後は、何か質問・リクエストがあったり、楽しく和気藹々と「これってどうなの?」的な話題の際には、お問い合わせいただければと思います。
今回は、これまで掲載してきたゆるゆる教室の記事の中から、ここは押さえてほしいポイントであったり、日本酒に関する小ネタを交えた検定問題を独自に作りました!
以前から読んでくださっている方も、最近読み始めた方も、改めて過去の記事を読むきっかけとしていただけると幸いです。
ぜひスキマ時間にでもゆるゆるやってみてください!
【問題・解答用紙】
●問1 次の日本酒にまつわる用語の読み方を答えなさい。
第18回【あなたはいくつわかる?日本酒用語クイズ10問】
A:醪=( )
B:槽=( )
C:貴醸酒=( )
●問2 ( )部分に入る、日本酒の量をあらわすときに使われる単位を答えなさい。
第8回【お酒を飲むときに知っていると役に立つ!日本酒の量を示す5つの単位って?】
D:18ml=( )
E:180ml=( )
1800ml/1.8L= 一升(いっしょう)
18L =一斗(いっと)
F:180L=( )
●問3 日本酒における精米歩合とは、どのような意味かを答えなさい。
第7回【好みの日本酒えらびに役立つ!精米歩合と精白率の違いとは?】
G:日本酒における精米歩合とは、( )
●問4 発酵とは、「微生物」により、「有機物」が、「他の何か」に変化すると表現できます。日本酒においては、並行複発酵という2つの発酵が同時に発生しています。その2つの発酵に関係するのは、「麹」と「酵母」です。
では、「麹」と「酵母」によって、それぞれどのような発酵がおこっているかを答えなさい。
第4回【日本酒ってどうやってつくる?「発酵」についてのお話】
H:「麹」により、( )が、( ※)に変化する
I:「酵母」により、( ※)が、( )に変化する
※部分は同じ言葉が入る
●問5 日本酒を飲む時に使用するお猪口には、底に青色の二重円がでかかれています。この模様が描かれている理由を答えなさい。
第9回【意外と知られていない?蛇の目おちょこの歴史と豆知識】
J:底の青色の二重円があるのは、( )ため
●問6 日本酒の日に制定されているのは何月何日か答えなさい。
また、酒造年度(BY)は何月何日を境目に区切られているかを答えなさい。
第22回【日本酒の日と酒の字に関する豆知識】
K:日本酒の日=( )月( )日
L:酒造年度(BY)の境目=( )月( )日
●問7 日本酒は暦と共に楽しめるお酒になります。
1年に5回ある節句のうち、9月9日は何の節句と呼ぶかを答えなさい。また、この時に縁起を担ぐ日本酒は、どのように飲むものをさすかを答えなさい。
第16回【季節と目に映る景色を見ながら楽しむ日本酒6選】
M:9月9日= ( )の節句
N:この時に縁起を担ぐ日本酒=( )
●問8 酒税法によって、清酒、いわゆる日本酒の定義が定められています。
そのひとつに、「アルコール分が??度未満のもの」、という項目があります。
( )にあてはまる数字を答えなさい。
第61回【クラフトサケってなに?】
O:アルコール分が( )度未満
●問9 「ひやおろし」の日本酒とはどのようなものかを答えなさい。
第19回【ひやおろしの「ひや」と「おろし」の語源の由来って何?】
P:「ひやおろし」の日本酒とは、( )
●問10 日本酒を熟成させたものは、古酒と呼ばれ、その特徴の一つには琥珀色、飴色、茶色のような見た目があります。なぜ色がつくのかを答えなさい。
第31回【日本酒は古くなると色が変わる? 熟成酒・古酒の色の謎】
Q:色がつくのは、( )から。
●問11 お花見にかかせないのは桜。桜の咲く頃、その時のお米の豊作を祈願したのが、花見酒の始まりといわれます。この、さくら、という花の由来の諸説にあるのは、“古事記“”日本書記“に、登場する、あるヒロイン的な神様の名前です。
何という名前か、答えなさい。
R:神様の名前=( )
●問12 日本酒を大きく4つに分類する方法として、
薫酒
爽酒
醇酒
熟酒
という分け方があります。これらをそれぞれ英語にするとどのような言い方になるかを答えなさい。
第73回【日本酒の英語表現について学ぼう!】
S:薫酒=( )sake
T:爽酒=( )sake
U:醇酒=( )sake
V:熟酒=( )sake
●問13 日本酒をお燗で飲む時にいう「ぬる燗」「熱燗」。
この2つの言葉は、具体的には何度くらいの温度を指しているかを答えなさい。
第82回【お燗の温度の呼称について知ろう!】
W:ぬる燗=( )℃
X:熱燗=( )℃
●問14 日本酒における「生酛」と「山廃」とはどのような意味かを答えなさい。
第91回【なんぞそれ、生酛・山廃、なんて意味?】
Y:日本酒における「生酛」と「山廃」とは、( )
●問15 日本酒における「無濾過生原酒」とは、どのような状態のお酒を指すかを答えなさい。
第95回【“無濾過生原酒“の謎を紐解く】
Z:日本酒における「無濾過生原酒」とは、( )
★合計26ポイント
★★★おまけ問題★★★
次の太字部分の日本酒の銘柄を読みなさい
石川県 天狗舞( )
熊本県 七歩蛇( )
千葉県 甲子( )
山口県 山猿( )
高知県 安芸虎( )
愛知県 二兎( )
栃木県 若駒( )
和歌山県 黒牛( )
奈良県 長龍( )
神奈川県 松美酉( )
また、上記にあげた銘柄名には、ある共通点があります。その共通点とは何かを答えなさい。
共通点は、( )
★合計:11ポイント
みなさんどうでしたか?下記に解答を掲載しておきますので、ぜひ答え合わせをしてみてくださいね。
【解答例】
●問1 読み方を答えなさい
A:醪=もろみ
B:槽=ふね
C:貴醸酒=きじょうしゅ
●問2 単位名を答えなさい
D:18ml=一勺(いっしゃく)
E:180ml=一合(いちごう)
F:180L=一石(いっこく)
●問3 記述しなさい
G:日本酒における精米歩合とは、原料であるお米を削った後に残った量の割合。
●問4 空白を埋めなさい
H:「麹」により、「お米のデンプン」が、「糖分※」に変化する
I:「酵母」により、「糖分※」が、「アルコール」に変化する
●問5 記述しなさい
J:底の青色の二重円があるのは、日本酒の外観・色味の評価のため。
その日本酒が、どのような色合いか、どれくらいにごっているか、浮遊物があるかどうか、ということを見極めるため。
●問6 空白を埋めなさい
K:日本酒の日=10月1日
L:酒造年度(BY)の境目=7月1日
●問7 空白を埋めなさい
M:9月9日= 重陽の節句
N:この時に縁起を担ぐ日本酒=菊酒(日本酒の中に菊を入れ、香りを移したもの)
●問8 空白を埋めなさい
O:アルコール分が 22度未満
●問9 記述しなさい
P:「ひやおろし」の日本酒とは、冬に造られた日本酒を一度だけ火入れして貯蔵・保管しておき、秋まで熟成させてから出荷されるもの。
●問10 空白を埋めなさい
Q:色がつくのは、日本酒に含まれる糖分とアミノ酸が引き起こす、褐変(かっぺん)反応が生じるから。(メイラード反応・アミノカルボニル反応でもOK)
●問11 空白を埋めなさい
R:神様の名前=「木花咲耶姫」(このはなのさくやひめ)
●問12 空白を埋めなさい
S:薫酒=aromatic sake
T:爽酒=refreshing sake
U:醇酒=rich sake
V:熟酒=aged sake
●問13 空白を埋めなさい
W:ぬる燗=40℃
X:熱燗=50℃
●問14 記述しなさい
Y:日本酒における「生酛」と「山廃」とは、酒母作りにおいて、アルコール発酵を行う酵母を保護するために酸性の環境を整える必要があり、その環境を整える乳酸菌を自然界から取り込んで育成し、乳酸を造り出す方法が生酛造り。生酛作りの中で、お米・米麹・水を混ぜたものをすりつぶして撹拌する、山卸し(やまおろし)という作業を廃止した方法が山廃造り。
●問15 記述しなさい
Z:日本酒における「無濾過生原酒」とは、濾過、火入れ、加水をしていない日本酒のことである。
★おまけ問題★
1:天狗舞=てんぐまい
2:七歩蛇=しちほだ
3:甲子=きのえね
4:山猿=やまざる
5:安芸虎=あきとら
6:二兎=にと
7:若駒=わかこま
8:黒牛=くろうし
9:長龍=ちょうりょう
10:松美酉=まつみどり
11:共通点→干支の名前が入っている(天狗の“狗”=いぬ)
・・・さて、いかがだったでしょうか。
結構、難しい問題もあります。普段から日本酒を飲んでいる人でも、ぱっと答えられないようなものも。全問正解できた方は、立派な日本酒の有識者と呼べるでしょう!
難しかったという方も、いまはわからなくても、大丈夫です。今回問題としたのは、比較的日本酒を飲んでいる場面でも話題にあがりやすい内容になります。その時に「あ、なんか聞いたことあるな」と思った時、このゆるゆる日本酒教室に戻ってきていただければ幸いです。
それでは、またどこかでお会いしましょう!
日本酒コラム『ゆるゆる日本酒教室』
日本酒コミュニティ「酒小町」
20代から30代の「お酒の場と、交流が好き」な人たちが集まる日本酒コミュニティ『酒小町』。「日本酒好きのあそび場」をコンセプトに、年齢も職業もバラバラの個性豊かなメンバーが乾杯するだけでなく、自分たちであそびを企画したり、日本酒について学んだり......誰もがホッと一息ついて自分らしくたのしめるようなサードプレイスをつくっています。
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コミュニティ内にはこのnoteのように、講義の形でない日本酒の知識を唎酒師さんがゆるゆる共有してくれるコラムがあります。美味しく、楽しくをメインにしていますが、こんな風に日本酒の知識を身につけながら飲むお酒もまた格別ですよね。
今回コラムを書いてくれた社会福祉士と日本酒学講師の資格をあわせもつ西嶋大悟さんのnoteはここから読めます。日本酒以外の話題も含め、優しくてわかりやすい文章が特徴です。