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酒造メーカーと同じ方向を向いて、日本酒業界の課題に取り組んでくれる。『ワンカップ』でお馴染みの『大関』から見る酒小町とは?
「日本酒を、もっと身近に」を理念に掲げる酒小町。
お酒が好きな人、人との繋がりを楽しみたい人が集まる日本酒コミュニティとして活動する一方、所属するメンバーのスキルや得意なことを活かし、酒造メーカーの広報・PRをサポートするクリエイティブチームとしての側面もあります。
普段から日本酒をはじめ、さまざまなお酒を愛飲している20〜30代が集まっているからこそ、ユーザー目線でのリアルな意見や若手世代ならではの革新的なアイディアを出すことができるのです。
そんな強みを活かして、酒小町ではこれまでに約20社の酒蔵・酒造メーカーのサポートに携わってきました。
実際に酒小町とともに広報活動をおこなう酒蔵の担当者の方は、このような酒小町の取り組みをどのように感じ、どういった部分に魅力を見出してくれているのでしょうか。
今回は『ワンカップ🄬』でお馴染みの大関株式会社の広報担当者さんに、お話をお聞ききしてみました。
<大関株式会社>
創醸1711年。300年以上もの歴史を持ち、兵庫県西宮市に本社を構える大手老舗酒造メーカー。“楽しい暮らしの大関”をコンセプトに『ワンカップ🄬』をはじめとする日本酒はもちろん、さまざまなお酒や食品、化粧品の製造・販売などもおこなっている。
※「ワンカップ」は大関株式会社の登録商標です。
公式HP:https://www.ozeki.co.jp/
X:https://x.com/ozeki_jp
Instagram:https://www.instagram.com/ozeki_official/
酒小町とは、同じ方向を目指して日本酒業界の課題に一緒に取り組める
ー 酒小町と一緒に広報活動に取り組む中で、よかった点・魅力を感じていただいている点を教えてください。
大関さま:
酒小町の掲げる活動理念「日本酒を、もっと身近に」と、日本酒業界が抱えている課題に共通点があるため、同じ方向を向いて取り組みがしやすいのが、なによりの魅力だと感じています。
近年、社内や業界内でもSNS発信の大切さを分かってくれる人は増えつつありますが、ほかの業務と兼務しながらの広報活動は負担が大きく、広報に割く人手が十分に足りていないのが実情です。
また、ひとりで投稿のアイディア出しをしていると煮詰まってしまうことも多々あります。
そんなとき、SNS発信に慣れている酒小町のメンバーが一緒にアイディア出しをしてくれたり、運用についてもアドバイスをくれたりするのは、とてもありがたいですね。
見た目よし、味よしなフルーツにごり酒とスイーツの組み合わせを、大関さん(@ozeki_jp )と一緒に考えてみました🙌🏻
— みきてぃ(福島未貴)¦パラレルワーカー (@mkty_nyansuke) May 11, 2024
甘い×甘いってどうなの…と思いつつも、試してみたら相性めちゃよくてビックリ🍰🥂
個人的な推しはパイン酒×チーズケーキ🍍
明日は母の日だし、こういうプレゼントもありでは…?🎁 pic.twitter.com/kG5aunIkSr
ー 現在は大関さまの商品をもっと広く知ってもらうためのアンバサダー企画にてご一緒させていただいていますが、なにか成果やメリットを感じることはありましたか?
大関さま:
これまでは公式SNSの運用をすべてひとりで担当していたため、投稿のネタが尽きて困ってしまうこともありました。
現在ご一緒している企画では、アンバサダーである酒小町のメンバーが第三者目線で日本酒の飲み方アレンジを提案してくれたり、料理を専門とするメンバーが簡単なおつまみレシピを考えてくれたりしています。
大関さんの「桃のにごり酒」🍑
— みきてぃ(福島未貴)¦パラレルワーカー (@mkty_nyansuke) March 18, 2024
そのまま飲んでも美味しいんだけど、アレンジするとさらに美味い&パッケージと並べるとスーパー可愛い🥺♡
これ、底にイチゴジャム敷いただけなんですが、見た目100点じゃないですか…?
お菓子と合わせてティータイムに飲むのが私は好き〜🙆🏻♀️ pic.twitter.com/fTyeUhl41M
アイディアの提供だけでなく写真も合わせて撮影してくれるので、SNS投稿のハードルがグッと下がりましたね。
写真は「X・Instagramのどちらにも使えるように」と工夫して撮影してくれるので、投稿のクリエイティブを作る作業工数も削減できました。
また、今まではメーカー側から一方的に情報を発信するスタイルが強かったのですが、アンバサダー企画をはじめてからは、アンバサダーが周りのユーザーも巻き込んでコミュニケーションを生み出してくれる点もとてもありがたく感じています。
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これからの社会を担う若者に、どれだけ日本酒を届けられるか。日本酒業界が抱える課題とは
ー 先ほどのお話に「酒小町の理念と、日本酒業界の課題に共通点がある」とうかがいましたが、具体的にどのような課題を感じていらっしゃいますか?
大関さま:
若い人にどれだけ日本酒を届けられるかが、長年の課題となっています。
もともと日本酒に興味のある人ならイベントやSNSで自発的に情報をキャッチしてくれますが、「日本酒の輪を広げる」という課題にはこれからも取り組んでいかなければいけません。
日本酒は歴史が深いぶん、固定観念がついてしまっているのも事実です。
そんな中で、「年配の人が飲むお酒」といった日本酒やメーカーについたイメージを、どんどんアップデートしていく必要があると感じています。
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もちろん、古くから弊社のお酒を愛飲してくださっている既存のユーザーも大切にしていきたい。
その中で、これから新しく出会うユーザーに向けてイメージをアップデートしていくことは、バランス感覚が非常に難しいのです。
酒小町のメンバーは、あくまで飲み手としての目線から「どうすればもっと若い人たちに、日本酒を楽しんでもらえるか」を一緒に考え、向き合ってくれていると感じています。
「お酒を飲む」だけなく、+αの楽しみ方を大切にしているクリエイティブチーム
ー 大関さまと酒小町は一緒にプロジェクトを開始して1年ほどになりますが、どのようなきっかけから酒小町を知っていただいたのでしょうか?
大関さま:
兵庫県神戸市にある、剣菱酒造の酒蔵を改装してオープンした飲食店『灘五郷酒所』にて開催されたイベントが、酒小町と出会ったきっかけでした。
酒小町のメンバーが企画したイベントで、20〜30代の若い日本酒ファンと、酒蔵・酒造メーカーで働く若手プレイヤーをつなぐペアリングナイト。
そこで実際に酒小町の皆さんとお話をしてみて、お酒が好き、飲むのが楽しいというだけでなく、さらに「+αの楽しみ方」をしている団体だと感じました。
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ー 「+αの楽しみ方をしている」というのは、どういった部分から感じられましたか?
大関さま:
これまで酒造メーカーで勤務し、「出店者」という立場でイベントに立つことはありましたが、造り手側も飲み手側も「参加者」という同じ立場で参加したのがとても新鮮で。
酒蔵・メーカーと消費者をつなぎ、能動的に巻き込んでくれる団体だと感じましたね。
また、酒小町のメンバーはSNSなどでの発信活動をしている人も多い印象があります。
カジュアルな雰囲気でありながらも、日本酒に興味を持って純粋に活動を楽しんでいる人がたくさんいらっしゃいますよね。
また、最近では酒小町の代表・卯月さんより日本酒アイスの『SAKEICE』をご紹介いただいたご縁で、ワンカップを使った日本酒アイスの開発も実現できました!
日本酒の裾野を広げるためのきっかけがまたひとつ増え、とても感謝しています。
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もっともっと、20〜30代のリアルな意見を直に聞いてみたい
ー もし今後も酒小町と一緒におこなってみたい企画があれば教えてください!
大関さま:
20〜30代の飲み手と交流できるイベントを一緒にやってみたいですね。
日本酒や、弊社のワンカップに対して若手ユーザーがどのようなイメージを持っているのかを直に聞いてみたいです。
社内にも若い世代の社員はもちろんいるのですが、造り手側・メーカー側とユーザー側では、同じ世代であっても目線がかなり違うので……。
ぜひそういったイベントや交流の機会を持てると嬉しいです。
***
創醸300年以上と長い歴史を持ち、根強いファンも多い大関酒造株式会社。
日本酒という文化を今後も絶やすことなく、後世につないでいきたいという想いに胸を撃たれました。
そんな大関さんの取り組みに、酒小町の強みでもある「日本酒への偏愛」が役に立っていると思うと、これほど嬉しいことはありません。
酒小町では、今後も大関さんをはじめとする多くの酒蔵・酒造メーカーさんと同じ方向を向いて、若手に日本酒の魅力を広める活動を展開していきます。
日本酒コミュニティ・クリエイティブチーム「酒小町」
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20代から30代の「お酒の場と、交流が好き」な人たちが集まる日本酒コミュニティ『酒小町』。
「日本酒好きのあそび場」をコンセプトに、年齢も職業もバラバラの個性豊かなメンバーが乾杯するだけでなく、酒蔵さんをサポートしたり日本酒の魅力を若手世代に広げたりする活動を行っています。
「飲み手としてだけでなく、消費者の垣根を越えて日本酒と関わりたい」という人は、ぜひ酒小町の仲間になってみませんか?
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