最初の一歩がオンリーな存在になるのは難しい
9月12日は宇宙の日。
1992年9月12日に
毛利衛さんがスペースシャトルで宇宙に飛び立ったので、
9月12日が宇宙の日になっています。
一方、
2002年9月12日には『鉄騎』(2000 Xbox)が発売されているため、
『鉄騎』が20周年になっています。
『鉄騎』といえば、
ボタンやレバーがたくさんついている
巨大な「鉄騎コントローラ」を使ったゲームとして有名でした。
テレビゲームにおいて、
画面の中の表現がリアルになっていく一方、
操作方法については付属のコントローラで対応できるように
カスタマイズされるのが普通なので、
リアルに存在する自動車のハンドルや電車のマスコンが
専用コントローラ化されるのは当然として、
リアルには存在しない二足歩行ロボット用のコントローラが作られるのは、
かなり異例な出来事でした。
それゆえに
「鉄騎コントローラ」を他のタイトルで応用することは難しく、
オンラインゲームとして生まれ変わった
『鉄騎大戦』(2004 Xbox)を除けば特に何の展開もなく、
残念ながら他社を含めて「鉄騎コントローラ」に対応するゲームが
登場することはありませんでした。
「鉄騎コントローラ」はリアルさを面倒臭い操作で対応することこそが
面白さの源泉だったはずですが、
Xbox360になり、
ジェスチャーと音声で操作するKINECTが発売されると、
KINECTとコントローラを使う操作を実現した
『重鉄騎』(2012 Xbox360)が登場し、
違った意味で面倒な方向に突き進んだところで
『鉄騎』の歴史が止まっています。
1990年に
当時TBSに所属していた秋山豊寛さんが
ソビエト連邦のソユーズで宇宙に行っているため、
毛利衛さんは日本人2人目の宇宙飛行士のはずなのに、
毛利衛さんにあやかって「宇宙の日」が作られ、
『鉄騎』ではなく続編のはずの『鉄騎大戦』のみが
「ONLY ON XBOX」の称号を得ていることから、
最初の一歩が特別な存在になることの難しさを
まざまざと実感させられてしまうのです。