カラーテレビが当たり前じゃない時代があった
9月10日はカラーテレビ放送記念日。
1960年9月10日に
NHK・日本テレビ・ラジオ東京テレビ(現:TBS)
・読売テレビ・朝日放送
の5局がカラーテレビの本放送を開始したことから、
9月10日がカラーテレビ放送記念日になっています。
現在では地上波テレビ以外の動画を見るサービスが山ほどあるため、
以前よりもテレビ受像機を持っている世帯の数が減っているようですが、
据え置きのゲーム機を持っている家には
それなりにテレビ受像機があるかと思います。
一方、
かつては当たり前のように存在したブラウン管のテレビが、
現在ではほとんど存在を確認できない状況になっていて、
20年も経てばテレビ受像機の買い替えによる世代交代が
ほぼ完了してしまうことが確認されています。
つまりかつては白黒テレビが当たり前だった時代があったのに対して、
ファミリーコンピュータが発売された1983年の時点で、
一般家庭にはカラーテレビが十分に普及していて、
白黒のテレビ受像機の存在を確認しにくい状況だったのです。
それにもかかわらず、
必要機器として「カラーディスプレイ」と提示してしまったのが、
1985年の『ルナーボール』(1985 FC)でした。
『ルナーボール』は、
未来派感覚のビリヤードゲームゆえに、
ボールの色が特徴と言えば特徴なのですが、
それぞれのボールに番号が振られているため、
カラーじゃなくても遊べる配慮がされていました。
90年代になれば、
テレビと言えばカラーがあるのが当然になっている状況なのに、
「このゲームはカラーモニター専用です」の断り書きを入れてしまったのが
『ウォーリーをさがせ 絵本の国の大冒険』(1993 SFC)でした。
他のゲームと比較した時に、
『ウォーリーをさがせ 絵本の国の大冒険』だけが
「カラーモニター専用」とアピールする必要があったかはかなり疑問で、
むしろ白黒テレビで
『ウォーリーをさがせ 絵本の国の大冒険』を遊ぼうとした人を
さがしたいモノです。