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フォグのほそ道は25年の長旅だった

江戸時代を代表する俳人・松尾芭蕉が
1689年(元禄2年)3月27日に江戸を発ちました。

旧暦の3月27日を新暦にすると、
1988年には5月16日だったことから、
日本旅のペンクラブが5月16日を「旅の日」と制定しています。

江戸を発った松尾芭蕉は、
東北に向かい、
北陸を回って、
約5カ月で美濃国の大垣に辿り着いています。

この松尾芭蕉の旅は「おくのほそ道」に綴られ、
えんぴつで奥の細道DS』(2007 NDS)
でも読むことができます。

そして、
現在では我々は全50日の行程で追体験することができます。

一方、
「フォグのほそ道」は大変長い道のりでした。

1996年に東京でスタートしたフォグは、
1997年に東北地方を旅する
美少女花札紀行 みちのく秘湯恋物語』(1997 PS)を発売し、
美少女花札紀行 みちのく秘湯恋物語スペシャル』(1997 SS)、
みちのく秘湯恋物語Kai』(1999 PS)で長くみちのくに留まった後、
風雨来記』(2001 PS)で北海道、
風雨来記2』(2005 PS2)で沖縄、
風雨来記』(2006 PS2)と『風雨来記3』(2005 PSVita)
で北海道と行ったり来たり。

その後、
2016年2月21日にフォグの代表取締役社長の宗清氏がお亡くなりになり、
2016年7月にフォグは日本一ソフトウェアの子会社になりました。

そして、
2021年に『風雨来記4』(2021 Switch)と
風雨来記4』(2021 PS4)で岐阜に辿り着き、
2021年12月7日にフォグは解散して、
フォグは日本一ソフトウェアのブランドとして
継続されることになっています。

「フォグのほそ道」は、
東京に始まり、
最初のゲームで東北を舞台にし、
ゲームの中でも現実でも岐阜で落ち着くまでに
25年の月日をかける長旅だったのですが、
これからもブランドとして「おくのほそ道」のように、
長らく記憶に残るゲームを出し続けることを、
ただひたすらに期待します。


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