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いくらアピールしたくても猫の額ほどの余裕は欲しい
12月1日は着信メロディの日。
1999年12月1日に
株式会社フェイスと株式会社エクシングが共同で、
世界で初めて着信メロディを配信したことから、
12月1日が着信メロディの日になっています。
とはいえ、
「着信メロディ」はこの日以前から存在するため、
あくまでも数ある「着信メロディ」のフォーマットの中の1つが
サービスを開始したということのようです。
ゲーム機において着信メロディを露骨に扱ったタイトルと言えば、
猫のメインビジュアルでお馴染みの
『着信メロディだもん』(1999 PS)が有名です。
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パッケージ裏面にはびっしりと収録曲が記載されていて、
「全200曲収録」と「音声ガイド:堀江由衣」が
アピールポイントでした。
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『着信メロディだもん volume.2』(2000 PS)になると、
もはやパッケージ表面に猫を掲載する余裕がなくなり、
とにかく収録楽曲のアピールが止まりません。
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「全400曲収録」と「音声ガイド:半場友恵」をアピールするとともに、
「対応機種」の記載が大事なポイントになっています。
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パッケージ表面から追い出されてしまった猫は、
解説書の表4に辛うじて掲載されています。
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続いて、
『着信メロディだもん volume.3』(2000 PS)では、
パッケージ表面に収録楽曲を掲載しつつ、
「全400曲収録」と「音声ガイド:今井由香」も
表面でアピールするようになっています。
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裏面には「全95機種対応」とあり、
収録楽曲数と同じくらいに
対応機種数が重要になっていることがわかります。
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解説書の表4にはやっぱり猫がいました。
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『着信メロディだもん volume.4』(2000 PS)では、
収録楽曲のアピールは変わらずも、
「全450曲収録」とこっそりボリュームアップをアピールしつつ、
「音声ガイド:内川藍維」のアピールも忘れません。
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パッケージ裏面には「全157機種対応」と
さらに増えた対応機種のアピールにも余念がありません。
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それでも、
解説書の表4には猫が存在し続けています。
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『着信メロディだもん GOLD』(2000 PS)では、
「全500曲収録」とさらにボリュームアップしつつ、
「音声ガイド:川崎恵理子」のアピールもありました。
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裏面を見ると、
対応機種が「162機種対応」とさらに増えてしまい、
価格が500円アップしています。
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そして、
解説書の表4から猫がいなくなってしまい、
シリーズも終了となってしまいました。
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プレイステーションで5タイトルも発売された
「着信メロディだもん」シリーズですが、
『着信メロディだもん』が発売されてから、
最終作の『着信メロディだもん GOLD』が
発売されるまでの期間は9カ月程度しかないため、
大変バタバタとしていたことが想像できるのですが、
猫の額程度でも掲載できる余裕を持って取り組んでいれば
さらに盛り上がったのではないかと思うと残念でなりません。
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