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0.02程度の違いはチョロっとしかアピールしない

9月9日はチョロQの日。

「9」と「Q」の語呂合わせから、
タカラトミーが9月9日をチョロQの日と制定しています。

チョロQは80年代に登場したゼンマイを使ったミニカーで、
タイヤを地面につけた状態で車体を後ろに引いてから手を放すと、
あとは力尽きるまでまっすぐ走り続ける、
何とも愛着のある玩具でした。

しかし、
テレビゲームになった際には、
この特性が活かされることはほとんどありませんでした。

家庭用ゲーム機向けに最初に発売されたチョロQは
チョロQ』(1996 PS)で、
アクセルとブレーキでスピードを変えることができ、
ハンドル操作もできるため、
これはまさしく普通のレースゲームでした。

この『チョロQ』をチョロっとだけバージョンアップしたのが
チョロQ VER.1.02 PlayStation the Best for Family』(1996 PS)で、
チョロQ』が「1」だとすると、
チョロQ VER.1.02 PlayStation the Best for Family』は
「0. 02」だけアップデートされていることになります。

チョロQ』と『チョロQ VER.1.02 PlayStation the Best for Family
の解説書の表紙を見れば、
確かに違いが見られました。

チョロQ』と『チョロQ VER.1.02 PlayStation the Best for Family
のパッケージ裏面を見ると、
タカラの大阪支店の住所と電話番号に変更があり、
違う商品ゆえに製品コードとバーコードに変更がありました。

チョロQ』と『チョロQ VER.1.02 PlayStation the Best for Family
のディスクの盤面を見ると、
タイトルに「VER.1.02」が追加されて製品コードも変更されたうえで、
「the Best for Family」の表記が追加されたことによって、
車のサイズが少し小さくなっていました。

チョロQ』と『チョロQ VER.1.02 PlayStation the Best for Family
の解説書の裏面を見ると、
やはり製品コードとタカラの大阪支店の住所と電話番号が変更されていて、
発行年月にも変更がありました。

しかし、
ここまでの違いは廉価版になったことと
会社の所在地が変更になったゆえの変更で、
ゲーム内容が「0.02」だけ更新されていることを示す
内容にはなっていませんでした。

本来ならば、
この「0.02」の違いを買う前にわかってこそ
優秀なパッケージなのですが、
玩具会社はそんなベタなアピールはしません。

チョロQ』と『チョロQ VER.1.02 PlayStation the Best for Family
の違いはチョロQのボディが追加されている程度ゆえに、
解説書の写真を一枚だけチョロっと変更させて済ますところが、
タカラ(現:タカラトミー)さんの玩具会社ゆえの遊び心なのです。


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