オンラインは世界観を踏襲するだけの魔法の言葉
10月17日はオンラインゲームの日。
1997年10月17日に日本初の月額課金制の
多人数同時参加型オンラインロールプレイングゲーム
『ウルティマオンライン』が発売されたため、
エレクトロニック・アーツによって
10月17日がオンラインゲームの日になっています。
「ウルティマ」といえば、
『ウルティマ 恐怖のエクソダス』(1987 FC)などいくつかのタイトルが
家庭用ゲーム機向けに発売されていることで知られていますが、
その「ウルティマ」というブランドに「オンライン」をつけるだけで
オンラインゲームを表すという手法は、
とても優秀なアイディアでした。
とはいえ、
「ウルティマ」シリーズの、
『ウルティマ 聖者への道』(1989 FC)、
『ウルティマⅥ 偽りの予言者』(1992 SFC)、
『ウルティマⅦ ザ・ブラックゲート』(1994 SFC)、
『ウルティマ アンダーワールド』(1997 PS)
の4タイトルを比べただけでもシステムが違いすぎるため、
正直なところ「オンライン」と付いたところで
ゲーム内容については想像がつかず、
あくまでも世界観を踏襲しているくらいの
ニュアンスしか伝わってきません。
日本国内の家庭用ゲーム機でいち早く「オンライン」を付けたのが
『ファンタシースターオンライン』(2000 DC)で、
確かに『ファンタシースター』(1987 MK3)をプレイしていたからって、
『ファンタシースターオンライン』のゲーム内容は想像できません。
この方向性をしっかりと確立したのが、
『サクラ大戦』(1996 SS)に対する
『サクラ大戦オンライン 帝都の長い日々』(2001 DC)と
『サクラ大戦オンライン 巴里の優雅な日々』(2001 DC)でした。
もはや誰と何で「大戦」したいのかよくわからないのですが、
「サクラ大戦」シリーズは、
『サクラ大戦 花組通信』(1997 SS)、
『サクラ大戦 蒸気ラジヲショウ』(1997 SS)、
『サクラ大戦 帝撃グラフ』(1998 SS)、
『大神一郎奮闘記 サクラ大戦歌謡ショウ『紅蜥蜴』より』(2000 DC)
などを比べてみると、
確かに常に戦っているゲームではないことに気付かされます。
「オンライン」の免罪符を得たことにより
「サクラ大戦」シリーズは世界観さえ踏襲すればあとは
何でもアリになったと考えると、
『新サクラ大戦』(2019 PS4)
が温かく迎え入れられたのも納得がいきます。
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