平和な世の中ではなかなかギャングが活躍できない
1992年10月29日に
『コズモギャング ザ ビデオ』(1992 SFC)が発売されたため、
『コズモギャング ザ ビデオ』が30周年になりました。
「コズモギャング」は元々ナムコのエレメカなので、
キャラクター的にはもっと前にデビューしていたことになりますが、
家庭用ゲーム機的にはやっと30周年になりました。
「コズモギャングズ」は「銀河狭しと暴れまくる宇宙盗賊団」。
『コズモギャング ザ ビデオ』ではプレイヤーは、
「ますます隆盛をきわめる宇宙盗賊団コズモギャングズに
敢然と立ちあがった男たち」の側として、
ゲームに挑むことになります。
つまりはタイトル的には
「コズモギャング」がメインになっているのですが、
プレイヤー側は「コズモポリス」なのです。
泥棒猫のニャームコと対峙したマッピー先輩が
『マッピー』(1984 FC)でタイトルになって
活躍できていたことを考えると、
「コズモポリス」はなんとも不憫な存在でした。
1993年2月26日に発売された
『コズモギャング ザ パズル』(1993 SFC)では、
パッケージのメインビジュアルに「コズモポリス」が登場。
「コズモギャングズvsコズモポリス」という対立構造により、
「コズモポリス」の活躍の場が確保されました。
しかし、
「コズモギャングズ」にしても「コズモポリス」にしても、
同じエレメカ出身の「ワギャン」先輩のように
活躍の場を増やすことができなかったのは本当に残念です。
「コズモギャングズ」関連タイトルが短期間に2タイトル発売されるも、
その後の展開がなかったことが
1991年に公布された暴対法の影響だと考えると、
タイトルを「コズモポリス」にした方が良かったのではないかと
思ってしまいます。
ちなみに、
『右脳の達人 爽解!まちがいミュージアム』(2006 NDS)の
「エレメカミュージアム」には
「コズモギャングズ」が収録されているため、
雰囲気を知りたい人はぜひ手に触れてみてください。