悪名は無名に勝り、ワリオは有名を背負う
1992年10月21日に
『スーパーマリオランド2 6つの金貨』(1992 GB)が発売されたため、
『スーパーマリオランド2 6つの金貨』が30周年になりました。
『スーパーマリオランド2 6つの金貨』は、
『スーパーマリオランド』(1989 GB)の続編なので、
当然ながらマリオが活躍するゲームなのですが、
この後のシリーズを揺るがす展開がありました。
実のところ、
『スーパーマリオランド2 6つの金貨』はワリオが初登場したゲームなので、
なんとワリオ自身が30周年になったのです。
ゲームのタイトルに「ワリオ」が最初に入ったのは
『マリオとワリオ』(1993 SFC)なのですが、
その後『スーパーマリオランド3 ワリオランド』(1994 GB)
でワリオはプレイヤーキャラクターの座をマリオから奪い、
有名シリーズを背負う存在になっています。
そして、
『ワリオの森』(1994 FC)、
『バーチャルボーイ ワリオランド アワゾンの秘宝』(1995 VB)
で悪役としてもプレイヤーキャラクターとしても実績を作ると、
『ワリオランド2 盗まれた財宝』(1998 GBC)、
『ワリオランド3 不思議なオルゴール』(2000 GBC)
で一気に「スーパーマリオランド」からブランド自体を奪ってしまい、
「ワリオランド」として「スーパーマリオランド」を
タイトル数で抜いてしまいました。
『ドンキーコング』(1983 FC)のドンキーコング、
『レッキングクルー』(1985 FC)のブラッキー、
『スーパーマリオブラザーズ』(1985 FC)のクッパなど、
マリオの敵として登場したキャラクターたちが、
なかなか主役になることができずにもどかしい日々を過ごしている中で、
ワリオだけが主役を勝ち取った事実には、
我々が日常生活で主役になるための
ヒントが隠されているのかもしれません。