「世界を魅了する女性の醸し方」 4杯目 ~今からでも間に合う!素人が3カ月でSAKE DIPLOMA 1次試験 を攻略する方法 その2~
Sake Diva ゆきこです。
前回に引き続き、お酒の資格試験の攻略法をお届けしたいと思います。
今回は、気になってる方も多いのではないでしょうか?
J.S.A SAKE DIPLOMAの攻略法です!
SAKE DIPLOMAは、唎酒師や焼酎唎酒師とは主催者が全く異なるため、出題形式と傾向が全く異なります。そして2017年から始まったこの試験は2020年で4回目。毎年、なんとなーーく出題傾向が変わっているような気がします。こればかりは、試験を受けないと分からないですね。
ただ、前回も最後に述べましたが、
情報を制する者が試験を制す!!!
少しでも、みなさんの勉強が合格への近道になるように、私の勉強法を公開したいと思います!
〇SAKE DIPLOMAの試験と出題形式
SAKE DIPLOMAは1次試験と2次試験があります。
1次試験は、いわゆる”筆記試験”です。ただ、SAKE DIPLOMAは紙とペンで行うものではなく、CBT試験(コンピューターによる選択形式の試験)になります。パソコンの前に座ると、ランダムに50問出題され、回答終了後、その場で合否が分かります。開催時期は7~8月。受講者が受験できる地域、時間から、受験日時は選択できます。(今年は7月20日~9月6日まで開催されるとのこと!)
2次試験は、テイスティングと論述です。4種類の日本酒、2種類の焼酎をテイスティングして、日本酒は「香り」「味わい」「特定名称」を焼酎は原料(芋・麦・米・黒糖・泡盛)、製法(常圧蒸留or減圧蒸留)、その他設問(山田錦はどれか?山廃はどれか?など)を答える問題。
そして、テーマが与えられて論述をする設問が2問、2019年はそのような感じで出題されました。
2017年、2018年、2019年と見てみると、少しずつ出題の内容が変わっているので、今年(2020年)もまた多少の変化球が投げられるかもしれません。
2次試験の開催試験は10月。8月の末に1次試験を受けて合格しても、1か月は準備期間があります。
1次試験も2次試験も、ちゃんと準備をすれば必ず合格します。
私がした試験準備と、試験の振り返りを含めて、記したいと思います。
〇1次試験に向けて
まず、SAKE DIPLOMAは受験の申し込みをするとテキストが送られてきます。
SAKE DIPLOMAの難易度は前々から聞いていて、私は「とりあえず唎酒師に合格した」くらいのレベルだったので、心配で、申し込み開始とほぼ同時に申し込み、4月にはテキストを手に入れていました。
それからというもの、毎日、カバンの中にテキストは持ち歩いていました…が!実際にちゃんと勉強をし始めたのは6月です。笑
そして1次試験を受けたのが8月の中旬。
2カ月半あれば、ほとんど知識がなくったって、1次試験に1発で合格します!合格しました!私が証明です!笑
1.テキストを読み込む
SAKE DIPLOMAの勉強は、テキストだけで十分です。というより、テキストをとにかく読み込むことが大切です。
(私の場合)
1回目 全体を通して読む
覚えるべき専門用語・単語と、その用語を”端的に”説明している部分を蛍光ペンでチェックしながら、最後まで読みます。
最初は、何が大切な用語なのかさえも分からないと思います。私も同じくで、とにかくチェックばかりしてました。笑
ただ、SAKE DIPLOMAのテストは、「重箱の隅をつついてくるような問題」が多いです!
とりあえず直感で「これ大切そう!」って思う用語はどんどんチェックしちゃいましょう。特に「(これを)○○という」と書いてある部分は必須です。そして、その前後にある1センテンスが、たいてい、その用語を”端的に”説明している1文になっているので、必ずチェックしておきましょう!
チェックして読むだけなら、3~4日あれば読み切れると思います。
(土日しか1日休みが取れない!という方は、テストが終了するまで、ほぼお休みは試験勉強に時間を費やす覚悟でいてください。)
「いやいやいや!そんなんこといったら、全部チェックしちゃうよ~~~!蛍光ペンだらけだよ~~~!!」
なんて方!
以下も一読してみて、チェックすべき個所を参考にしてみてください!
2回目以降 各セクションごとに読み込む、知識の定着
1度全体を通して読んでみたら、自分でセクション分けをして、セクションごとにチェックしたところを意識して最初から最後まで読んでいきます。
セクションの分け方は自由ですが、私は少し細かく分けて、1度に2~3回繰り返し読んで、内容をたたき込みました。
ご参考までに、私の分け方は以下のような感じです。
・日本酒の定義・分類/歴史
・酒米(山田錦以外)
・酒米(山田錦)
・水
・醸造工程(洗米・蒸きょう/製麹/酒母)
・酵母
・全国の生産地
・提供方法(酒器・温度)
・焼酎
・ペアリング
セクションごとに分けたら、ただ読むだけではなくて、本格的に知識を入れることを意識してください。
私は、覚えるべき用語と説明・意味は読みながら紙やノートに書き出して、大きなテキストを持ち運べない時、常にカバンに入れといて、暇があればいつも眺めていました。
私が、昨年(2019年)の試験を受けた教訓として、たくさん勉強しておいた方がいいなと思う分野は、・酒米(山田錦)・醸造工程・全国の生産地です。この3つは頭に入れるのに苦労したけど、試験に出やすいかなぁと思います。
特に醸造工程は何度も何度も読みました。専門用語を覚えるのはもちろん、読みながら工程の1つ1つを頭の中でイメージして、お酒が造られる流れを頭の中に入れていきました。
また、これらの分野で特にチェックすべき点は以下の通りです。
⓵細かい数字(酵母は勿論、特に製造工程における温度や日数、日本酒の歴史や山田錦の歴史における細かい西暦)
⓶山田錦の特A-a、特A-b地区(特に地区名)、兵庫県の酒米産地図(特に位置関係)
⓷全国の生産地、各県の特定名称酒の比率や酒米生産量、酒造場社数など(ここら辺は各部門ごとにランキングにして上位3つは覚えておいたほうがいいかと思います。)
また、去年からの傾向として、ペアリング・相性の良い料理の出題が増えているようです!
料理を提示されたら、その料理にどの特定名称酒を合わせたらいいのかを答えられるようにテキストを眺める、1つでも多く覚えて準備しておいたら良いかと思います。
もちろん、他の分野も全て網羅できるように、とにかく何回も読み込んで頭の中に入れておいてください!
2.1次試験 2週間前からやること
少しずつ知識が定着してきたなと思ったらやるべきこと!
それは…
すばり、過去問と模擬試験です!!!
もしかしたらこれが1番大切かもしれません。
過去問や模擬試験はいくらでもネットで検索できるかと思います。
模擬試験を有料で開催・提供しているところもあるので、それくらいに課金するのは必要経費かと思います。今年度もあるかどうか分かりませんが、私はネットで模擬試験を提供しているサイトを利用して、空き時間に携帯から何度も模擬試験を解き、不正解だった設問の知識を全て拾っていきました。
2017年(初年度)の過去問に関しては、難易度がかなり低いので、必ずパーフェクトになるまで解きましょう。足りない知識は詰め込みましょう。
模擬試験を解くことで、自分に知識がちゃんと入っているのか否か、足りないところはどこなのかが分かると同時に、本番の試験の形式にも慣れるので、余裕を持って、試験に臨むことができます。
実は私も、初めて模擬試験を解き始めた時は、正答率5~10%くらいでした…苦笑
かなーーーーーり焦りました!!!笑
でもそこから、足りなかったところはテキストに戻って必死で読み直したり、書き出して叩き込んだり、それからまた模擬試験解いて、足りない知識を入れ直して…その繰り返しをして、最終的には90~95%まで正答率を上げました。
そして、そこまでいったら、もう一度テキストを全体的に通して読んでみる。
そんな流れで、1次試験に臨みました。
〇こっそりおまけ!ー試験中に正答率を上げる方法ー
ここまでちゃんと読んでくれた方には、超ラッキーチャンスです!笑
実は、本番の試験中にも、正答率を上げる方法があるんです!
その方法をこっそり教えちゃいます!
というのも...
1次試験っていうのは、何百通りという設問の中からランダムに50問出題されます。なので、1つ1つの設問が、テキストの「重箱の隅をつつくような問題」になってしまうわけです。しかし、ランダムに出題されていると、「同じことを問うてる問題」というものがあるんです。
たとえば・・・(あくまでも、「たとえ」ですよ!)
第5問 1933年に出現し、精米技術に革命をもたらしたものは?
1.○○ 2.△△ 3.竪型精米機 4.××
第32問 竪型精米機が出現した西暦は?
1.1833年 2.1933年 3.1934年 4.1943年
というように、出題と答えが反転しているもの、他の設問から答えが導き出せるもの、他に設問に答えが隠されていたりするのです!
なので、どうしても分からない設問があっても、最後まで諦めないでください!模擬試験を解き尽くしていれば、時間は十分余るはずです。最後に全問題をゆっくり見直して、答えを見つけられるものは見つけてください!
さてさて、いかがでしょうか?
SAKE DIPLOMAの試験対策、参考になりましたか?
私も、SAKE DIPLOMAを受ける時、独学で勉強するか、スクールに通って勉強するのかとても迷いました。でもその時の私には、スクールに通う時間がなかった、極力お金を懸けたくなかったというのがあり、どうにかして独学で勉強して合格したい!と思って勉強しました。
SAKE DIPLOMAはたしかに難しいです。でも、講習を受講しないと合格できない資格試験より、黙々と自分で勉強すれば合格に近づけるSAKE DIPLOMAは、今の自粛期間にぴったりな資格試験だと思います。(どんなにスクールに通っても、自身で知識を詰め込まないと合格はできませんからね。)
私はSAKE DIPLOMAの勉強を始めた時にはすでに唎酒師に合格をしていたものの、SAKE DIPLOMAほどの細かい知識は全くなく、これから挑戦してみようと思う皆さんと同じくらい、知識は0からのスタートでした。
それなのにちゃんと勉強をし始めたのは6月…笑
今(4月、5月)から準備したって、十分間に合います!
SAKE DIPLOMAは出題傾向が急に変わったりすることもあるので、今回ご紹介した私の試験対策が今年の試験にどこまで役に立つか分かりませんが、今年、SAKE DIPLOMAに挑戦しよう!と思う皆さん、これから勉強を始める方に、少しでも参考になればと思います。
私も最後まで不安いっぱいで、試験までの1週間は胃が痛い毎日を過ごしていました。笑
でもしっかり準備をしていれば必ず合格します!(と、合格した後に思いました。笑)
2次試験も気になるかとは思いますが、こちらも対策法のご紹介は準備してありますので、まずは1次試験に集中して、合格してください!