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狂い咲きの希望を背に - ONE PIECE視聴記録#6

うっかり実写版からアニメ・ワンピースを見始めたオタクの記録第6回。
冬島編です。

私はね、この話を過去に映画で見たことがありました。なので断片的にではありますが、記憶があります。

チョッパーに関わる大筋の話は案の定うすらぼんやりと記憶がありました。あるが故に、わかってた。死ぬほど泣くって。

先に言っておきますが、今回の記事は普段は1万字程度のところを、1万6000字書き殴っています。お暇なときにティータイムのお供にでもして頂戴ね。

それではぐちゃぐちゃに泣いたオタクの記録、スタートです。

今はまだ名もなき島


ナミさんが病気。リトルガーデンでの嫌な伏線を回収するように、高熱を出してナミさんは倒れます。

ほんのりとでも医術をかじり、辛うじて医者の真似事ができていたのがナミさんでした。そのナミさんが倒れたとあっては、もうどうすることもできません(他の面子、特にルフィとゾロは効かなかったでしょうが)。

視聴者的には「虫刺され」という明確な伏線があり、そして現代医学の発展によりこの世で人間を最も殺している生物は虫(正確には蚊を媒介にするマラリアですが)であると知っていますが、一味的にはそんなこと存じ上げるはずもありません。

唯一それを知っていたかもしれないのがナミさんですが、こうも高熱では頭が回るはずもありません。仮に知っていたとて、言われるまで気づけるはずがないのです。

熱は上がる一方。40度すら超え、焦る一味。

あの無骨で馬鹿で騒がしい、拳と刀と蹴りと逃げ足でどうにかするしか能がないとまで言われても仕方なさそうな、どうしようもない男たちが、慌てたって騒いだって仕方がないと唯一冷静な頭でわかっていそうなゾロまでもが、いても立ってもいられないのかナミさんの眠る寝室で雑魚寝。

あたしゃこういうね、行動で示される親愛の情にとても弱い。

言葉なんて要らんのです。なんだかんだ言っても仲間なのです。何もできないことがもどかしいに決まっています。

そして何より、ずっとそばで離れず看護し続けてくれるビビ。本当に優しい子です。

そんな優しい子だからこそ、ナミさんが3日前の新聞で知ったアラバスタの惨状を盾に何度突っぱねても尚、「この船の最速は一刻も早くナミさんを治しアラバスタへ行くこと」だと言える。

何を犠牲にしても貴女だけは死んではならない。生き抜く覚悟はおありですか、という、何度も何度も繰り返されるイガラムの言葉。けれどそれでも、守るべき、大切なものはひとつだって犠牲にしない。それがビビなのですね。

実際問題、ナミさんがいなければ夜間の航行はあまりに厳しく、一刻も早くアラバスタへ向かいたいビビ、そして麦わらの一味としてはこれはかなりの痛手です。

一流の航海士でさえ航行が難しいと言われるこのグランドラインという海域で、風が変わったことを理由に巨大な竜巻さえ避けてみせたナミさんなしでは、アラバスタへ向かうことすら難しいのは事実なのです。

何より一味は現状、ほぼ脳みそに筋肉と譲れないものだけが詰まっているだけのアホの集まりです。指針を見てろという仕事すら完遂できません。な、ゾロ、聞いてるかゾロ。

ブリキのワポルとかいうこの後めちゃくちゃ復讐にきそうな謎の男もしっかりちゃっかり撃退しながら、進路をアラバスタから医者探しに変更。気候が冬のものに安定したことから冬島が近いことを悟り、そして一行は雪に包まれた島に辿り着きます。

海賊と見るや否や、発砲する島民たち。ビビが撃たれ、激昂するルフィでしたが、腕を掠っただけだったビビに窘められます。

そして2人して頭を下げることで、一味は村へと案内してもらえました。出会ったのはドルトンという大柄な男。周囲から凄まじい信頼を寄せられる、いかにも人の良さそうな男でした。

語られるのは、この島の現状のほぼすべてです。

この島には医者は魔女と呼ばれるDr.くれはという老婆ひとりしかいないこと。その魔女は遠く遥か彼方にそびえ立つ、高々とした岩山の上に置かれた、かつての城に住んでいて、気まぐれに地上に降りてきては患者を治療し、法外な報酬を吹っ掛けて帰っていくこと。

ドラム王国というかつてこの島にあった国は数ヶ月前に滅びたこと。そしてその王国を滅ぼしたのは黒ひげと名乗る男とたった数名の船員だったこと。肝心の国王……だったはずの男、ついさっきルフィがぶっ飛ばしたワポルという男は、相手が敵わない奴だと知るや否や真っ先に逃げ出したこと。

医者は山の上にいる。そう知ったルフィはナミさんを担ぎ、サンジと共に真っ直ぐ山へと向かいます。
その背を見つめながら、ドルトンさんから語られた、この島の過去と呼ぶにはまだ近い傷に触れ、そんなものは王ではない、そんなものは国ではないと激昂するビビ。

ビビの激昂がドルトンさんの記憶を揺さぶり、ビビの素性にぼんやりと気がつきますが、そんなところに悲報が入ってしまいます。

Dr.くれは、隣町におるんかーい。


ハッピーかい?


いや格好よすぎるやろこの婆さん。初見の感想はそれです。それでしかないやろこんなもん。

店内で理由も言えないほど泣き喚く少年と、どうにか泣き止ませようとする父親。しかしその泣き声に導かれるように、Dr.くれはは扉を拳でぶっ飛ばして店内に堂々入っていきます。

Dr.くれはだ、と顔を歪める村民たち。父親も子供を庇うように抱き締めます。その様子と物言いに1度は立ち去ろうとするDr.くれはでしたが、やはりきちんと診る流れに。

寝かされた少年に触れながら、一見破天荒に見えますが的確に診断を済ませていくDr.くれは。チョッパーと呼ばれるトナカイはその助手を見事に務め、あっという間に少年は楽になりました。

そしてドルトンさんの言っていた通り、かなり法外な物量と「売上の50%」などという金額を吹っ掛け、1度は拒絶しかける父親でしたが、少年が「ありがとう」と笑って礼を言ったことにより、支払いを受け入れました。

Dr.くれはもいいチップをもらったと笑いながら「49%にまけてやるよ」なんて言っちゃってさあ、かっけえ。かっけえよ。内容は変わらず法外ですけど。

そもそも待ってくださいよ、この婆さん、野沢雅子さんの声がするじゃあありませんか。あたしゃドラゴンボールを無印からGTまで5周は見たオタクですよちょっと待ってください。

野沢雅子さんの声がする強くて若い139歳の婆さんなんて、どうしてくれるんですか。この一文だけでかなりの矛盾が生まれていますがDr.くれはにおいてはそれは矛盾でもなんでもないんですよどういうことなんでしょう。139歳だしどう考えても老婆なのにしゃっきりしているどころかめちゃくちゃ強くて綺麗です。どうして?

Dr.くれは、この時点でもうかなり好きです。嫌いな人おるんか?この人のこと。

さてそんなDr.くれはですが、たったひとりのドクターが隣町にいるとあっちゃあ山に向かったルフィ達はどうなると言うのでしょう。ドルトンさん、ウソップとビビはソリに乗って大慌てで隣町へ向かいます。

とにかく急いで引き止めて、城に戻ってもらわねばなりません。何せナミさんは重病人。文字通りの死にかけなのです。

ところがどっこい、この世というものはそうそう上手くはいきません。Dr.くれはは既に村を発った後。またしてもすれ違いです。そんなこったろうと思ったよ。

そんな衝撃を受ける中、Dr.くれはが降りてきているなどとはいざ知らず、ルフィとナミさん、サンジの3人は雪山を駆け上っていきます。

出立前ドルトンさんに忠告されたラパーンという獰猛なうさぎ。案の定襲われて大わらわです。にしてもでけえなこのうさぎ。

サンジはルフィに「絶対に攻撃をするな、攻撃も受けるな、その衝撃は全て背負っているナミさんに行く」と釘を刺し、ルフィはそれをなるべく忠実に守りますが、いかんせんこのうさぎがまあでかい割に脚力凄まじいし強いんだわな。

おまけにしっかり群れに追われることになってしまいます。まあこうなるわな、知ってた。

背中には重病人。場所は不慣れな雪山、敵は雪山生まれ雪山育ちの獰猛な獣の群れときた。逃げ場がありません。

それでもどうにかこうにか前に進もうとしていた、ところだったのですが、ラパーンたち、やらかして、しまいますね……。

そしてドルトンさんの方にもまた、衝撃の知らせがもたらされます。

そう、ワポルの帰還です。


雪崩と吹雪のそのまた向こうで


ワポルが帰還し、ドルトンさんは大急ぎで最初の村・ビッグホーンへと駆け戻ります。ここでようやく彼がウシウシの実という悪魔の実の能力者であったことがぼんやりと判明しました。かっこええやん。あたい獣人って好きやねんな。

堂々島に帰還を果たし、同時に麦わらの一味の船を見つけると、ビッグホーンに向かったことを知るや否や早々にやってきたワポル一行でしたが、そこに麦わらの一味の姿はありません。

王の帰還だなんだと騒ぎ立てるワポルに、駆け戻ってきたドルトンさんは斬りかかります。ワポル、バクバクの実の能力者の割に、ずっと玉座でふんぞり返っていたタイプの国王だったが故か戦いの心得がありません。あっさり斬られてしまいます。

イッシー20と呼ばれる医者集団があっさりと治療してしまいますが、この様子ではドルトンさんとの戦力差は歴然なのでは……という空気さえ視聴者側にうっすら流れる中、卑劣なタイプの敵であるが故、ドルトンさんの「弱点」を突かれてしまいます。

ドルトンさんの「弱点」、それは優しい心。共に戦うのだと飛び出してきた島民達を狙って、ワポルの部下・チェスが放った弓矢を、ドルトンさんはしっかり3本その身に受け切って島民を守り抜きました。

倒れるドルトンさんを嘲笑うラポル達。しかしそのラポル達には、あるものが迫っていました。

時はちょっと遡って、視点を移し山を登るルフィ一行。

その前に立ち塞がるラパーンの群れ。彼らはそこで、大きな音を立ててジャンプし始めました。

雪山で、ラパーンのような大きな生物が、大勢一気にジャンプすると、果たしてどうなるでしょうか。

雪崩、起きるわな。

雪崩は全てを飲み込んでいきました。ルフィ一行も、Dr.くれはを追うビビ・ウソップ一行も、謎に迷子になっていたゾロも、そしてビッグホーンで睨み合うラポルと島民達も。

とにかく少しでも高いところへ、と逃げるルフィ達でしたが、雪崩の勢いに負け、サンジは己の身を犠牲にしてルフィとナミさんを助けます。

雪崩が止まった雪山の中で、ルフィはそっとナミさんを寝かせ、雪の海の中へサンジを救出に向かい。
動かなくなったサンジも抱え、やはり山へと足を向けます。

道中で出会った、親うさぎが雪崩に飲まれて埋まったと思しき子うさぎ。威嚇して埋まった親うさぎを守ろうとする子うさぎを見て、ルフィは親うさぎを掘り起こして助けると、何も言わずそのまま歩を進めました。

ルフィのこういうとこ、かっこええよな……。気まぐれにも見えるし、理由なんてなかったのかもしれないけど、きっと子うさぎの「本気」が見えたから助けてくれたんだよな。

そしてラパーンもそれに応えてくれます。

雪崩に飲まれて尚バクバクの実の能力で雪を喰らい生還したラポルに追われ、ルフィは雪山の中を逃げ回ることになります。

サンジに言われた言葉を思い出し、ナミさんとサンジを傷つけるわけにはいかないと、腹の立つ邪魔者でも決して手を出さず攻撃を避け続けるルフィ。

避けようのない攻撃がナミさんとサンジを狙ったとき、先程助けたラパーンが、仲間を引き連れてルフィの声に応えてくれました。

行け、と言わんばかりのその背中。言語なんてなくても、種族なんて違っても、伝わるものがあります。ルフィにしか成し得ないことだなあ、これは……。

そのまま真っ直ぐ山へと向かい、断崖絶壁にぶち当たるや否や、ルフィはサンジを顎の力だけで持ち上げて、断崖絶壁に素手と素足で挑みました。

痛い、待って、めちゃくちゃ痛い………………。

うすらぼんやり、記憶がありました。ルフィは確か満身創痍で辿り着き、チョッパーが助けてくれたはずなのです。

掴むところなんてなさそうな断崖絶壁を、血塗れにした指と足で、少しずつ少しずつ登ってゆくルフィ。

全身寒さと血で真っ赤にして、それでもその目を血走らせながら、ナミさんとサンジのことだけを考えてただただ愚直に登り続けます。

痛いと叫んでうっかりサンジを落としかけたから、2度目以降は叫びもしません。掴んだところが崩れて滑り落ちても、絶対に崖から手も足も離しません。

痛い、あまりにも痛すぎる。見ているこちらがつらくなってきて、痛すぎて、ずっと両手を合わせて握り締めていました。汗でびちゃびちゃです。何回見ても多分ここは痛々しくてつらくなるんだろうなあ。

だけどそれ以上に、そんな痛さなんてものともしない、そんなことより仲間が、仲間が、ということしか頭にないルフィの心根です。なんなんですかこの男は。死ぬ気なんてきっと毛頭ないけれど、仲間を失うくらいなら死んだ方が全然マシだくらいのことは思っているんでしょうねきっと。何もかも諦める気が微塵もない男の顔です。

そうして登り切った山頂で、城を見上げて、サンジを下ろして、医者、とだけ言って、倒れるルフィ。

雪が重みで崩れ、ナミさんごと落下しようとするルフィをつなぎ止めたのは、あの優しいトナカイの手でした。

……冬島編、始まっちまったな────。


雪とやぶ医者とはみ出し者と


ここからがきっと、冬島編の大事な部分でしょうね。この辺から割とずっと私の涙腺は死んでいます。嘘つきました山登ってるとこからずっと泣いてます。

標高5000mとかいう意味のわからん高さを素手と素足で登り切ったルフィと、雪崩により大怪我を負っていたサンジ、そして何より死にかけのナミさん。3人はDr.くれはと、その助手たるトニートニー・チョッパーに助けられます。

Dr.くれはの医術を叩き込まれた、謎の喋るトナカイ。もう既にめちゃくちゃかわいくて大変ですね。初期チョッパーからしか得られない栄養ってあると思います。もちろん今のデフォルメされ切った愛くるしいチョッパーも大好きです。

ナミさんを始めとして、ルフィやサンジの看病もずっと続けてくれていた様子のチョッパーですが、ナミさんに話しかけられると異様に驚き、驚きのあまり部屋の中をしっかり破壊までしてしまいました。かわいい。

やってきたDr.くれはに早くここを発たねばならない旨を伝えても、病状の都合上「3日はここにいてもらう」などと言われてしまうナミさん。

そんなことには到底頷けないナミさんは、ずっと看病してくれていて医術の知識もあるとなれば都合がいいと、チョッパーに仲間になるよう声をかけますが、彼も彼で頑なに頷こうとしません。

その後ルフィ達もチョッパーと出会いますが、鹿肉だと騒ぎ立て、チョッパーはしっかりずっと追いかけ回されておりましたね。鹿肉て。てかこいつら復帰早いな。知ってたわ。

そんな姿を横目に、Dr.くれははナミさんに彼の悲しい過去と、とあるひとりの男のことを語ります。

青っ鼻を理由に、生まれたときからずっと群れの中で忌み嫌われていたこと。
ヒトヒトの実という悪魔の実を食べてしまい、二本足で立ち人語を介すトナカイになってしまったが故に、本格的に群れを追い出されてしまったこと。

今度は人になろうと、人の形をとって人里へ向かうも、雪男だと騒ぎ立てられ、石を投げられ、銃で撃たれ、傷つけられてしまったこと。

そしてそんな中で、たったひとり、心を開いた男・Dr.ヒルルクとの出会い。

麻酔銃を見て人間が向けてきた銃口を思い出し、チョッパーを治そうとしたヒルルクに対して、チョッパーは拳を振り上げてしまいます。

傷だらけの身体を押して立ち去ろうとしたチョッパーに、ヒルルクはといえば、素っ裸で両腕両足をしっかり広げて全身見せることで、撃つ意思がないことを示しました。とんでもねえ爺さんです。

目覚めたときにはヒルルクの隠れ家にいて、傷の手当ては完了していて、そしてお腹が鳴ったチョッパーのそばにはパンと牛乳がありました。涙を流しながらパンを食べるチョッパーの姿に私の涙腺も木っ端微塵です。

喋る、青っ鼻の、二本足で立つトナカイ。どこに行っても化け物扱いのはみ出し者。そんなチョッパーの言う、喋ったら気味悪がられてしまうかと思ったので黙っていた、という理由に、「俺の方が遥かに上手く喋れるぞ」なんてことを言ってのけるヒルルク。またしても私の涙腺は木っ端微塵。

怪我を治しながらヒルルクの手伝いを始めるチョッパーでしたが、ヒルルクはやぶ医者として有名な上、医者狩りの行われていたドラム王国では追われるばかりの生活でした。

囮作戦だと言って敵のド真ん前に放り投げられたチョッパーは、命からがら逃げ帰り、ヒルルクと大喧嘩。そしてその果てに、「喧嘩したの初めてだ」と言い、ヒルルクはといえば仲直りの印にピンクの帽子をくれました。やはり私の涙腺は木っ端微塵。

楽しい時間はあっという間に過ぎ去ります。
1年経って、チョッパーの怪我は完治しました。良かった良かった大団円……と思いきや、チョッパーは何故かヒルルクに追い出され、挙句の果てに銃口まで向けられてしまいます。

ヒルルクは何故チョッパーを追い出したのか。その答えは、Dr.くれはの家で、Dr.くれはとヒルルクとの会話を聞くことで明るみに出てしまいました。彼は死期を悟っていたのです。

しっかりと余命を宣告され、ヒルルクは数日で研究を完成させてみせると飛び出していきました。そしてそれを聞いてしまったチョッパーも、いてもたってもいられません。

思い出したのです。万病に効くキノコの存在を。そしてチョッパーは隠れ家に戻り、本を漁って、しっかり確認をして、そしてリュックを背負い、キノコ探しの旅に出ました。

何が立ちはだかっても、決して決して負けませんでした。かつて己が追い出された群れに遭遇しても、また追い立てられても、立派なツノが折れたとて立ち向かってみせました。この時点で私はだいぶ号泣しています。

そして、足を引きずって、片方ツノを折った状態で、チョッパーはヒルルクのところへと生還します。万病に効くのだというキノコを差し出して、これでもう大丈夫だと笑います。ヒルルクも泣いて、泣いて、そして笑って、チョッパーの痛いなんて静止は無視で、思い切り抱き締めました。

キノコのスープだって飲みました。良薬は苦いもんだと笑ってみせました。研究は成功し、大喜びしたヒルルクは、チョッパーを置いて、出かけてくるから寝ているように、と言いました。

あのキノコが毒キノコだなんて、わかってはいたけど残酷過ぎます。

ドクロのマークは、海賊のマークは、折れない信念の証なのだ。決して諦めぬ、不可能を可能にする象徴なのだ。

だから、図鑑に描かれているドクロだって、不可能を可能にする、万病に効くものに描かれているマークに違いなかった。

だけど現実は違います。現実はいつだって残酷です。
図鑑に描かれたドクロのマークは、有毒の証。ヒルルクはチョッパーの医術の師匠ではありません。チョッパーはそんなこと、知るはずがないのです。

Dr.くれはに、ヒルルクは、己の人生をかけた研究の成果と、息子と呼んだチョッパーのことを託しました。

化け物だけど、いい奴なんだ。あいつはいい医者になる。私の涙腺は木っ端微塵どころの騒ぎではありません。

医者狩りに応じず逃げ回っている2人の医者を捕縛すべく、イッシー20が全員病に倒れたとのアホらしいお触れを出したラポル。
城を死に場所と定め、事の真相を知ってか知らずか、城へと向かって行ったヒルルク。

いや、事の真相なんて、きっとヒルルクにとってはどうでもよかったのでしょう。そこに患者がいると聞きつければ駆けつける。そうして死ぬならきっと本望だったに違いありません。患者がいないならいないで、それが1番いいに決まっているのです。

だからヒルルクは、罠だと知るなり、泣き崩れました。患者がいない。みんな元気だ。そのことを喜んで、泣きました。

その姿を見ていたイッシー20は目を見開き、そして何より当時のドルトンさんは、ヒルルクの言葉に涙します。
あの城でのヒルルクの台詞、何もかもが良すぎて、ちょっと掛け軸に飾りたいレベルですよね……。

患者がいると聞けば駆け出していく。
患者がいないとわかれば喜んで涙する。

たった1年、されど1年。“息子”がボロボロになって自分のために採ってきた「万病に効くキノコ」を、猛毒と知って尚口にする。

“息子”がくれたキノコの毒では死んでやらない。
ワポル達に殺されてもやらない。

人が死ぬのは、人に忘れられたとき。受け継ぐ者がいる限り、きっとそこに生き続ける。
己がここで死んでも、ずっとずっと描いてきた夢は、いずれ叶うことを知っている。だってもう、託したのだから。

ああ、いい人生だった。

泣かずにいられる人間がこの世のどこにいるのでしょう。雪の中、笑って、心底幸せそうに、ヒルルクは自ら爆死していきました。

爆発音の後、彼の帽子は空を泳いで、チョッパーの眼前に落ち、そして彼は激昂します。

我を忘れ、城へ突撃し、何もかもを破壊し尽くそうとした──ところで、止めてくれたのは涙を流すドルトンさんでした。

ドルトンさんにも、ヒルルクの遺志の炎が確かに宿っています。受け継いだのです。バトンを受け取ったのです、間違いなく、彼も。

これ以上、この国の犠牲になるな。そう言った彼の言葉に、チョッパーは下山していきます。

そうして、彼もまたヒルルクの遺志を継ぎ、「万病に効く」医者になるべく、Dr.くれはの弟子となるのです。

チョッパーにとっての、「仲間」という言葉の重み。「化け物」という言葉の重み。途中から話を全て聞いていたサンジと共に、ナミさんは憂いを帯びた表情をしていました。

……で、そんなこととは露知らず、ルフィはといえば、チョッパーのことを今度は別の理由で追い回しています。

時を少し遡り、サンジと共にチョッパーを城内で追いかけ回していた頃、城内が雪だらけで様子がおかしいことに気づくルフィとサンジ。

よくよく見れば扉が開きっぱなしです。これを閉めれば寒くなくなると、扉に手を出そうとした瞬間、チョッパーに止められ、挙句襲われることになってしまいます。

しかしながら、扉の上に目をこらすと、そこにはスノウバードのヒナの姿。鳥の巣です。
チョッパーは鳥の巣を守るべく、扉を開けっ放しにして、ルフィ達のことも止めたのです。

なるほどいい奴だ、という気づきを得た直後、ルフィとサンジは気づきます。

なんだあいつは。よくよく考えてみれば喋っていたぞ、しかもトナカイなのに二本足で立っていたし、姿まで変わっていたし──化け物だ!と。

そう叫んで、そしてそれを聞いてしまい傷ついたチョッパーの背中が映った直後、ルフィは満面の笑みで言うのです。

「いい奴だ!仲間にしよう!」。


目には目を、化け物には化け物を


ワポルの帰還。そして案の定、ワポルはどうにかこうにか山を登り、無事城まで辿り着いてみせました。

部下であるチェスとクロマーリモの2人を引き連れて、城を取り戻さんと立ちはだかります。

ナミさんは寝かせたまま、Dr.くれは、チョッパー、そしてルフィとサンジは城門の前で迎え撃つわけですが、そこはやはりあからさまな雑魚臭漂う敵役でも、しっかりと卑劣です。城の上にはためくヒルルクの海賊旗を狙って、ワポルは砲弾を撃ち込んでしまいます。

ヒルルクとの一連の流れを直前に吸ったばかりの視聴者俺、こんにゃろ許してなるものかという心持ちにすらなってしまいますが、ここで私は古い記憶の中からぼんやりと思い出すのです。

「ほらな、折れねえ」と言って海賊旗を握り締めているルフィの姿を。

いやちょっとかっこええが過ぎやしませんか。砲弾直撃如きで死ぬ男じゃないのはまあ散々見せつけられてるのでそこは大丈夫なんですけど、旗守ってるの、旗が折れないようにしっかり立てたまま握り締めてるの、かっこよすぎる………………。

しかも、全く事情を知らない、誰の海賊旗かさえわからないものを、身体を張って守っているのです。かっこいいとしか言えんやろこんなん。

そして、仲間なんて必要ない、ひとりだって戦える、と言ってのけたチョッパーに、ルフィは大きな声で言うのです。

仲間ならここにいる。俺が仲間だ。

格好がよすぎてちょっと意味がわかりません。格好よさの話だけ言うならアーロンのとこが世界一格好よかったけれども、ここだって十二分に引けを取らない格好良さです。

城の上にドラム王国の国旗がないのが気に食わず、散々侮辱して燃やしてしまおうとすらしたワポルのことですら、ヒルルクの「恨むなよ、人間を」という言葉がよぎって殴れなかったチョッパーですが、ルフィの姿を見て、そしてルフィの言葉をたくさん聞いて、すっかりスイッチが入りました。

そうです。あのマークは、あの海賊旗は、誰かの折れない信念の印なのです。それをヘラヘラ嘲笑って傷つけていい道理なんて、どこにもないのです。

例えヒルルクが許しても、ヒルルクのことを嗤ったワポル達のことを、許すわけにはいかないのです。やっちまえチョッパー。オタクも拳握り締めて号泣しながら応援しています。

動き回り過ぎて背骨をポキッとやってしまったサンジを取り押さえ、Dr.くれははルフィとチョッパーに全てを任せます。

ワポルはルフィが、そしてワポルの手(口かな……口だな……)によって合体させられたチェスとクロマーリモの方はチョッパーが、という配分でバトルがスタートしますが、一同(主にルフィ)はチョッパーの戦いに釘付けです。

動物ゾオン系、と呼ばれるらしい悪魔の実の能力者は、数段階変身ができるそうですが、それは3段階が限度……だったはず、なのだそうです。
実際ドルトンさんは、3段階の変身を持っていたようでした。チェス達が言うには、ですけど。

ところがどっこいです。ランブルボール、というチョッパーが開発したこの丸薬は、悪魔の実による3段階の変身を、+4、驚きの7段階変身を可能にしたスーパーアイテムだと言うのです。

私知ってる……これ絶対副作用あるやつやろ……?などと既に名推理を繰り広げておりますが一旦それは横に置いておきます。

その驚きの7段階変身の前に、合体させられただけのチェスとクロマーリモはなすすべもありません。
油断しちゃいけないよ、あいつらが弱かったら医者狩りなんてとっくの昔に国民が止めてたんだから、なんてDr.くれはも言っていましたが、チョッパーには全くかないませんでした。

素晴らしすぎる7段階変身を見せつけに見せつけて、チョッパーは無事部下共をしっかりと蹴散らしてみせます。

ルフィは目を輝かせ、すごいすごい、かっけえかっけえと大騒ぎ。……ねえ、ラポルどこ行ったの?

ようやくラポルがいないことに気づいて、大急ぎで城の中へ突撃していくルフィと、ナミさんの身が心配だと這ったままそれを追うサンジ。

城の外が静寂に包まれたとき、チョッパーはDr.くれはに言います。「あいつ……おれのこと、仲間だ、って」。

雪解けを見たDr.くれはの、優しい、この世で一番優しい表情が忘れられません。


その頃、ビッグホーンでも動きがありました。

雪崩に飲まれてしまったドルトンさんのことを、村民達は助けたいにも関わらず、ラポルの家来達が雪の上から退かないのです。

雪崩からちゃんと生還していたビビ、ウソップ、そしてゾロの3人は、村民達からそんな事情を聞きますが、ゾロはここまで1ミリも事情を存じ上げていないのでドルトンって誰?状態です。

しかし村民が睨みをきかせる先にいるのが、ワポル一行──即ち敵であるということを知り、ウソップに確認をとるや否や、ゾロは敵の方へと駆け出していきました。

追い剥ぎです。

追い剥ぎや。追い剥ぎがおる。そう、何を隠そうこの男、船番を任されたにも関わらず寒中水泳をし過ぎて川を上ってしまい、上裸に素足で迷子になってそのまま雪崩に巻き込まれていた男なのです。

敵の上着や靴等防寒具を一式奪い、温かさに感動したところで、敵のことは子供と遊んででもいるかのようにあっさりと片付けてしまいました。さすがなんだよなあそういうとこ。

邪魔な敵がいなくなったので、ドルトンさんを捜索できます。村民達は大慌てで雪を掘り始め、ウソップやビビもそれに続きました。ゾロも早く手伝えと喚かれていますが、彼はドルトンが誰なのかやっぱり存じ上げません。

大捜索は続けられ、そしてついにドルトンさんは見つかりました。
雪崩の分厚い雪の下、心臓が止まった状態で。

ラポルの家来としてその場に残されていた、イッシー20が名乗りを上げました。ドルトンさんはまだ死んでいない、まだ助かる。信用できないと騒ぐ村民達の前で、彼らはおそらくラポルにかけさせられていたのであろうサングラスを外し、しっかりと直接己の瞳で見つめて、やらせてくれと頼み込みました。そう、彼らにも、ヒルルクの遺志の炎がまだ残っているのです。

イッシー20は非常に有能な医者の集団です。ドルトンさんは一命を取り留めました。ここでドルトンさんが死んでいたらこの島はもう終わっていたと思います、いやマジで……。

しかし彼はまだ傷が深く、自力で歩くこともままならない状態です。当然です、深々と矢を3本しっかり受けているのです。

それでも彼は立ち上がりました。山頂へ行くと、城へ行くと、ワポルを必ずこの手で、どんな卑劣な手を使ってでも倒すのだと、そう言いました。

その覚悟に感銘を受けたのがウソップです。ウソップは男の覚悟というものに敏感ですね。

力もないくせに、俺がおぶっていってやると言って聞きません。その言葉に甘えて乗りかかるも、重量級であろうドルトンの身体を引きずってしまうウソップに、やはりやめておいた方がと声をかけるドルトンさんですが、ウソップは絶対に聞きません。

あんたの覚悟を無駄にしたくない。ウソップのこういうところ、めちゃくちゃ格好いいですよね。

そしてそれにやれやれ顔で歩み寄り、まるで熊でも抱えるかのようにひょいとドルトンさんを片手で持ち上げてみせる、ロロノア・ゾロという男です。

ア〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(ロロノア・ゾロに焼かれたオタクの断末魔)

放っとけばいいのに、と基本放置の姿勢を見せるゾロですが、なんだかんだと面倒見がいいんですよね。放っておけないタチなのよね。そういうところもオタクを焼くポイントなのよ、知ってた?ロロノア。

そんな2人の様子に少し嬉しそうに笑いながら、ビビは追いかけて。

そしてここで、ロープウェイの存在が判明すると、彼らはロープウェイに乗り込んで城へと向かうことになるのです。


視点は戻ってルフィ側。
城内でナミさんを襲う、バクバクの実によってなんか知らんけど自分を食ってそして痩せたラポルのことを、ルフィはあっさりぶっ飛ばします。

貸したコートをボロボロにされたことをナミさんに怒られて、利子つけて3倍返しを要求されたところで、ラポルは自慢の武器庫の中にある大量の武器を食べ武器人間になることでルフィを倒そうとしますが、武器庫の鍵をなくして退散。

追ったルフィのことを上階にある大砲によってぶちのめそうとするも、砲台の穴の中にはスノウバードが巣を作っており不発。

ラポルはルフィにとっ捕まりますが、大口開けたその中から舌を砲台に変形させることでルフィを無事ぶっ飛ばし────たかと思いかやそんなわけもなく、ちゃあんと頭上に避けていたルフィにやはりとっ捕まって、城の天井にぶん投げられてぶっ刺さる羽目になります。

城のてっぺんで今もはためく海賊旗と同じように、城のてっぺんに身体ごと刺さっている状態のラポル。

屋根をよいしょと登ってきたルフィは、いつものように、腕を後ろ後ろに長〜〜〜〜〜く伸ばして。

そしてその様子を、ロープウェイの中から、ドルトンさんも、ビビ達も、目撃するのです。

ゴムゴムのバズーカによって、ラポルが遥か彼方へ吹っ飛んでいく、その姿を。


真冬に咲く桜の木


ラポル一行は無事追い払われ、安寧を取り戻した名もなき島。

早く帰らなければならない、というナミさんの願いを叶えるための魔法のアイテム、武器庫の鍵(ラポルからちゃっかりスったのまじでナミさん)によってナミさん達は解放されます。

……解放と言うには随分荒っぽくて遠回しだったけれど。上着が入ってる場所も教えてくれるし、自分は今からたくさんの島民を引き連れて部屋からいなくなることまで公言して、めちゃくちゃ遠回しに「今のうちにとっとと失せな」と仰ったわけなので、ドクトリーヌ!!といろんな意味で叫ぶ羽目になります。

チョッパーはと言えば、ずっとルフィに追い回されて逃げ続け、もう行ったかなと思った頃にもまだ呼ばれ続けます。

仲間と呼んでくれたルフィに改めて一緒に行こうと誘われるけれど、それを断って、礼を言おうとするチョッパー。

おれはトナカイだ。化け物だ。青っ鼻だし。おれなんかが一緒には行けない。だけどお礼を、と。

それを「うるせえ」って勧誘する奴、お前しかいねえや、ルフィ………………。

泣きましたよ。そらーもうギャン泣きですとも。当たり前じゃないですか。化け物だとかどうでも良すぎです。だってサンジも、全て、全てをわかった上で、チョッパーに敢えて言いました。ルフィのこと、満面の笑みで、「化け物だ」って。

そうですよ、ルフィなんてゴム人間です。満面の笑みで自分がゴム人間であることを見せびらかし、しっかり有効活用してみせます。化け物なんてどうでも良すぎなのです。

Dr.くれはのところに行き、船医として船に乗り海賊になるんだ、ここを出ていくと語るチョッパーでしたが、Dr.くれはは武器を両手に握り締めチョッパーを追い回します。私はもうこの辺から泣きっぱなしです。

わけもわからず逃げ回るチョッパーですが、トナカイとしての形態に変身して城を飛び出し、一味をソリに乗せ、ドラムロックと呼ばれた雪山を飛び出していきました。

こんな別れ方でいいのか、なんてDr.くれはに声をかけるドルトンさんでしたが、「湿っぽいのは嫌いでね」と返すDr.くれはの目には、しっかりと涙が浮かんでいました。もう私は木っ端微塵です。

島民達を働かせ、大量の砲台を城門前にセットさせたDr.くれは。チョッパーと麦わらの一味が去った城で、空の上に、あるものを打ち上げます。

それは、大気中に拡散して空から降る雪に付着し、雪を桜の花びらに変えてしまう────。

そう、ヒルルクが託した、Dr.くれはが受け継いだ、真冬の中に狂い咲く“桜の木”です。

ここで眼前が何も見えなくなりました。桜が美しいことだけがわかりました。

身内友人フォロワー各位はよくご存知でしょうが、私は桜という花のことを本当に本当に心の底から愛しています。私特攻が過ぎる。

ドラムロックが、ルフィが文字通り血の滲む思いをして登った標高5000mもある高い高い岩山が、まるで巨大な木の幹のようです。

幻想的なその景色は、けれど決して幻想などではありませんでした。夢ではない、嘘などではない。ヒルルクは確かに、この冬島に桜を咲かせるという夢を叶えていたのです。

そして彼の遺したものは、確かに人々に根付き、国を思う心として息づいて、確かに国の病を治してみせたのです。

大声を上げて泣くチョッパーの姿に、私も震えるほど泣きました。知っていたって関係ない。何度だって新鮮に泣ける、それがワンピース。

Dr.くれはのチョッパーへ向けられた「息子」という言葉が、私の涙腺へのトドメでした。

チョッパー。いい親に育てられたね、チョッパー。


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冬島編、映画で見たことあるからやはり断片的に記憶はありましたが、わかっていた通りギャンギャンのギャンに泣く羽目になりました。知ってた。

そもそもチョッパー好きなんですよ、だってかわいいですもん。嫌いな人います?チョッパーめちゃくちゃかわいいじゃないですか。ワンピースのこと知らなくたってチョッパーのことは好きですよ。

そういう理由で映画だって見たんです。あ、チョッパーだー、見よー、みたいなノリで見たんです。ワンピースは泣くもんだって事前知識はありましたけど想定の5億倍泣きましたとも。何も知らなくたって泣けたんだから知った上でカット抜きで見たらそらーもう泣くに決まってる。

あまりのチョッパーの愛おしさと話の重さと桜の美しさに忘れかけ………………ることは残念ながらなかったんですが、スモーカー大佐出てきましたね、どうしてくれるんですか?もしかしなくてもアラバスタで再会しちゃうんですか?

とかなんとかって怯えてたら、あの、あのさ?

………………エースじゃん?

いやあれ、エースじゃん?

えっこんなに早く出てくるの?もっと先なんじゃなくて?嘘でしょ?どうして?私の推し(候補)が集結する島なの?アラバスタ。なんでそういうことはもっと早めに教えてくれないの?ちょっと聞いてんのそこの身内友人フォロワー各位!!!!!ねえ!!!!!!!

余談ですが、私はドラゴンボールでいっっっちばん好きなのはピッコロさんなんですね。あとは察してください。

いやちょっと待ってよ……本当に待って、待って?

私知ってます、エースって確かお兄ちゃんなんです。ルフィの。てことはつまり一応は味方側なわけじゃんね。エースの名シーン、まじあの一言の分しか存じ上げてないけども、あれから察するに少なくとも気持ち的には味方側でしかないですよね。実際どう動くのかは立場とか信念とかあるはずだからさておいて、気持ち的には。

ちょっと待ってくれよどういうことなんだよ今、今???何のために????なんで?????黒ひげを追ってたとか聞きましたけど黒ひげとやらの登場はまだ先でしょう………………?だってこれからクロコダイルと殴り合うところでしょう???

スモーカー大佐も出てくるわエースも出てくるわ、どうしたらいいんでしょうか。スモーカー大佐とエースが殴り合ったら私はどうしたらいいんですか?いやでもエースはまだ私が深い傷を負うということだけが確約されていて推しになるって指さされてるわけじゃないからまだわかんないから。まだわかんない。スモーカーとエースが戦うなんて別に誰も言ってないし仮にそうなったとて推しと推しの戦いになるかどうかはまだ未知だからまじで未知だからなにもわかんないからァ!!!!!!

かなり動揺しています。追ってきているとわかり切っていたスモーカー大佐はともかく、エース出てくるなんてまじで聞いてねえよ。チョッパーのことに集中させてくれよ。

ていうかDr.くれはめちゃくちゃ意味深なこと言ってませんでした?何よDの血族って。ゴールド・ロジャーじゃないの?ゴール・D・ロジャーなの?どういうことなの???

今後への伏線がごまんと投げつけられたところで、100話の大台は目前、ひとまずの目標にしていたアラバスタも目前です。

Netflixくんが今度こそアラバスタ編だよ!と申し上げてくれているのでいよいよアラバスタ編なわけですね。私の墓地です。今までにもいっぱい墓標が立ったって?んなのいつものことだよ慌てんな。オタクはいつでもリビングデッド、これは合言葉だぜ。

クロコダイル、そしてバロックワークスの敵たちが立ちはだかる、砂の国・アラバスタ王国。

一体どんな(私の)涙が流れ一体どんな(私の)墓標が立つのか。楽しみで楽しみで、膝だって笑っちまうね。

ここまで来たらとっとと駆け抜けるぜ、アラバスタ。



ところでボンクレーめちゃくちゃおもしれえ男だったけど、めちゃくちゃ聞いたことある名前なんだよね絶対後でめちゃくちゃ出てくるよね。助かりたすぎん?

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