名古屋経済大学高蔵高校野球部体罰案件。副校長への取材から。追記、サッカー部コーチ飲酒の件。
また、、体罰というより、暴行に今回は近い。
名古屋経済大学高蔵高校で9日練習が終わった後のミーティングで起きた。
高蔵高校は携帯の持ち込みが許されており、各自が電源を切るなどして、自主管理を行っている。
ただ授業中にアラームが鳴るなどの事象が起きていたそう。
野球部は部員が自主的に朝、部員の携帯を回収し、それを帰る時に返すということを行っていた。
しかし、万が一の破損などの事故を心配し、コーチが
預り、それを返すというシステムに変えた。
9日はそのコーチが不在で、監督が回収を行った。
その携帯の回収率が悪いことに腹を立てて、感情的になってしまい、体罰を加えてしまったと監督は話しているそうだ。
携帯の件が着火点になったが、監督自身の想いが選手になかなか伝わらず、選手の行動にズレが生じ、監督が、妥協しながらも進めて来たが、段々ズレに対する想いが募っていったと酒井監督は話していたそうだ。
生徒に対する謝罪も行ったとのこと。
1年生と2年生の複数の部員に対して、殴る、蹴るなどの暴行の結果、生徒3人の顔が腫れるなどの症状が出た。
病院の受診は無いとのこと。
被害届も今のところ出ていない。
現在2年生が修学旅行中。
それ以外の生徒に対しては、全校集会を行って、説明を行った。
今後、保護者に対する説明会も検討していく。
生徒に対するこころのケアを、スクールカウンセラーとも協力しながら、全校挙げて行っていくと副校長。
監督は自宅謹慎。
愛知県高校野球連盟に事実を報告し、高野連の処分が出るのを待つ。
当面野球部の練習も自主練習形式の予定。
今後、同学園の懲罰規定に従い、酒井監督の処分が検討される。
高蔵高校ホームページより
野球部の戦績は夏は三回戦進出
新人戦はベスト16
特待生制度も実施している。
愛知県は4強に選手が集まる傾向があり、高蔵高校には
中学校の三番手、四番手の選手が入学してくる場合が多いそうだ。
もともと女子高だったこともあり女子バスケット部やサッカー部、陸上部長距離が、実績を残している高校だ。
サッカー部
陸上部長距離
酒井監督とはどんな人物なのか?
関東一高から國學院大学。
1991年のドラフト1位で近鉄バッファローズ入り。
2002年に引退。
引退後、TBSに、出演した番組と取材を総合すると。
引退後一般企業に就職したが、一度味わってしまった金銭感覚から、なかなか脱却出来ずに、ギャンブルや高級飲食店等で豪遊したり、仕事のストレスから、夫人に八つ当たりする日々が続いた。
そんなある日、夫人の勧めもあり一念発起し、教員免許を取得するために、母校である國學院大学の文学部に再入学。
聴講生として学び、高校教員免許を取得後、高校教師に転職した。
2007年4月より名古屋経済大学高蔵高校に採用された。
2002年から共学化したものの、元々女子高であったため、同校には野球部は無かった。
しかし、2009年に野球同好会が発足。
また、当時のプロアマ規定が定める『プロ経験がある者は2年間、アマチュアでの指導は出来ない』という規定をクリアーした事と、正式に野球部となる事に伴い、同校の野球部監督に就任した。
取材後記
また起きてしまった体罰、暴行事案。
生徒は病院に行って居ないが、もし病院に行って診断書が出ていたら、被害届が出てもおかしくない事案。
こういった事案に対して、高野連は厳しい処分を課して来ており、酒井監督が二度と現場に立てない可能性もある。
学校側もそれを認識しており、後任をどうしていくか?
考えることも必要になってくるかも知れないと話している。
こういった重大な体罰を行ったのは、始めてだと学校側は主張している。
生徒側からは、過去にも体罰を行っていたとの意見もある。
過去に、酒井監督が、夫人に八つ当たりをしていた。
筆者は、このことが、体罰に関係している感じもする。
体罰教師は、以前に同じことを行っていたというケースが見受けられる。
現場が変わっても、自分のスタイルを変えることが出来ない現実。
こういった指導者は、研修や講習を受けても、変われなければ、自ら現場を離れる勇気も、必要だ。
私立高校は、公立高校のように、教育委員会が、教員の処分を下す権限が無い。
私立であろうが、公立であろうが、生徒、保護者に取って、同じ教師であり、指導者だ。
教育委員会で、一括して、教師を管理、把握するシステムに変えていく改革も必要だ。
減らない教育現場での体罰、パワハラ、いじめ。
痛ましい結果になっているケースも、ひとつや二つでは無い。
いじめ、体罰、パワハラの根絶へ、国民一人ひとりが何が出来るのか?
真剣に考え、それを実行したい。
追記
大蔵高校ホームページより
昨年6月に、サッカー部のインターハイ初出場を祝う会で、当時、18.19歳だった大学生のコーチ二人が酒を飲んでいた。
会合には、サッカー部の監督など教員3人を含む15人が出席していた。
会合後、出席者がSNS上に会合の写真をアップすると、未成年者が飲酒しているという関係者と思われる方からの匿名メールが届き、この事実が発覚。
大学生コーチが飲酒していた事実を確認し、同校は昨年7月に、会合に出ていた監督ら教員3人を訓告処分(口頭処分)とした。
飲酒していた大学生は、コーチ解任となり、今は、現場で指導を行っていない。
会合に出席していた監督らは、コーチが未成年であると認識していた。
学校側は、既に、監督らを処分済でこの問題は解決したとの認識だったが、酒井監督の件が大きく報道されたことで、コーチ飲酒の件が、マスコミにリークされた。
一つ問題が、発覚すると、過去の問題が、再びクローズアップされることは、良くある。
起きてしまったことは、仕方がない。
その後を、どう対処していくか。
真実を全て明らかにし、再発防止策を立案し、それを確実に実施する。
そして、確実に行われているかのチェック体制。
二度と同じ問題が起きないようにすることが大事だ。
サッカー部公式ホームページ
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