サウナより「ととのう」もの
山道を歩くと、歩き方が整う。
久々に山歩きをして改めて実感した。
もちろん山道といっても舗装路のことではない。より自然に近い「登山道」のようなものの話である。
あまり酷いレベルではないのだが、私は左足の踵に痛みが出ることがある。
おそらく足底筋膜炎というやつで、最近も舗装路を走ると少し痛みが発生したりしていた。
とはいえこの痛みに対する対処法として「体幹のねじれ」を見つけていて、左腰をより前に振り出すような感じで歩けば問題が出にくいことに気づいてはいた。
平地だとある程度は意識しないとこの「ねじれを修正した歩きかた」にならないのだが
今回、デコボコの山道に入った途端に自然にこの修正がかかることに気づいたのだ。
思えば都市部での生活が長くなってきて、しばらく舗装路しか歩いていなかった。
「さすが山には整えるチカラがあるな」とひとりごちる。
「ととのう」というキャッチコピーを冠するにふさわしいのは本当はサウナより山である。
しかしなぜ、山道は歩きかたを勝手に修正してくれるのだろうか。一応は理屈を考えてみた。
これは要するに「こけないように」「滑らないように」「踏み外さないように」歩くからだろうと思う。
やはり危険こそが脳の潜在能力を解放してくれるようだ。
これらを達成しようとすると「チグハグに動いていた身体が一つにまとまらざるを得ない」という感じが実際にある。
具体的に私が得た感覚をいうと「股関節から歩いている感じから、胸のあたりから歩いている感じに変わった」である。
より全身的な動きになっていることがわかる。
そしてこれがとても気持ちいい。
街に戻ってくると、また自然と部分的な身体の使い方に戻ってしまう。
それを防ぐために、平地でも「こけないように」「滑らないように」「踏み外さないように」イメージを使いながら歩くと近い効果は得られるかもしれない。
だが、めんどくさいなw すぐ忘れるだろうし。
それよりは、定期的に山へ行こう。
知人のT畑トレーナーに話を伺うと「足底が1番固まりやすいと思っていい」とのこと。
山歩きの代わりにアダプベース(デコボコしたマットのようなもの)を用いるという話なのである。
そしてより丁寧に足を使わなければ怪我をしてしまいそうな「ワラーチ」などを使えば、より整うことができるのだろうなと理解できる。
もっといえば裸足がベストなのだろう。
私もどこかの機会でチャレンジしてみないといけないな。