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Duolingoで英語学習を始めた
少し前のエッセイで書いたが、英語を勉強したいと思っていた。まあ実現しないだろうなとも思っていたが、Blueskyのフォロワーの方に教えていただき、Duolingoという英語学習アプリを始めた。今日で二十二日目である。つまり、続いている。
Duolingoはゲーム感覚でクエストを突破していく形のアプリだが、ゲームの要素をふんだんに取り込んである点が私に合っている。問題を解くのに時間制限があり、今のところは中学生レベルなので筆記、読解、リスニング、スピーキングの問題をシンプルに解いていくのだ。昔はリスニングやスピーキングは勉強するのにも難しかったので、今の学生は恵まれているなと思う。その分レベルも上がっているのかもしれない。
他の英語学習者との競争をさせる点も私に合っている。私は他はともかく知識の問題に関しては競争するのが好きで、実はクイズ番組で答えるのも結構好きなタイプだ。リーグに振り分けられた世界中の英語学習者と競争して、大体毎回三位以内には入っている。
このところは体調不良で長時間プレイできなかったので、先週は順位が二位で終わってしまったが、今週はともかく来週からは頑張るぞという気分なのだ。
子供のころは英語に全く思い入れがなく、全く勉強しなかったが、海外作家の作品を読むようになってからは急に原書を読みたいという気分になって読み始めて撃沈したりした。本当はミルハウザーの原書を翻訳されるより先に読みたいのに、英語力が足りなくて、あのみっちりした描写にひるんでしまうのだ。
とりあえず『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』『あしながおじさん』『秘密の花園』等の子供のときに読んだことのある児童文学を原書で読み、結構苦労したけど大人向けの簡単な作品ならいけるっしょ!と『ずっとお城で暮らしてる』を読み始めて撃沈した。文章はそんなに難しくない気もしたが、暗い作品を日本語で読むときよりもずっとゆっくりと読むと、気が滅入ってくるのである。主人公メリキャットが親切っぽい知り合いの飲食店で食事をしてから出たら、あとで思いっきり皆で馬鹿にしているのが聞こえてきた……という場面でやめた。そこから十年くらい放置していたと思う。
英語は諦めるべきかなと思っていた。そんなときに現れたDuolingo、かなり助けになることがわかった。
私の英語力は基礎がない。文法の基礎は一通りやったし、何となく覚えているので大丈夫だと思うが、その基礎文法の頑丈さが足りないのである。例えば冠詞を忘れがちだ。それにリスニング力とスピーキング力も圧倒的に足りない。何より足りないのは語彙力である。
私は勉強しなくても、何なら予習復習しなくても大学受験まで何とかなってしまったのもあって、何でもかんでも何となくで覚えている。これは致命的だ。文章が読めても何となくいつも自信がないのだ。語彙力などは中学レベルで止まっているし、どうしてセンター試験でどうにかなったのかわからないレベルだ。多分付け焼き刃で覚えたがもう忘れてしまったパターンだと思うが。
勉強しなかった十代の自分を恨む。貴様、どうにかなっていると思っているが、大人の私は泣いているぞと教えてあげたい。のらりくらりと、まあまあできているからいいっしょと、すごく厳しいわけでもない環境に甘えていた自分が憎らしい。そのころの私が人間関係ですごく悩んで、勉強するどころじゃなかったことを加味しても、十代の私はどうしようもない勉強嫌いなので、そこは厳しく見なくてはならない。
Duolingoで怠けていた分を取り戻そうと思う。やっていると、文法や語句が確実に身についている感じがする。ついでに気にしていなかったリスニング力やスピーキング力が身につくので、とても助かる。私としては小説を英語で読めればよかったのだが、地元にも観光客がたくさん来ているし、役に立たないこともないだろう。何より毎日のやりがいができたのは、とてもいいことだ。定期的にやることがあると、何となく張り合いが出てくる。
これからも英語学習をやっていこうと思う。