2024 東京新聞杯 予想・回顧
【予想】
昨年はマイルCS凡走後の逃げ馬ウインカーネリアンが1着。エリ女凡走からの短縮で逆ショッカーのナミュールが2着。
3〜5着はプレサージュリフト、ジャスティンカフェ、エアロロノアの差し勢が僅差で続く形。
一昨年は東京1800の条件戦上がりのイルーシヴパンサーが追い込み勝ち。秋華賞2着から短縮で位置を取ったこれまた逆ショッカー的なファインルージュが1人気2着。中山マイルのリステッド勝ちからカラテが2人気3着。
広い東京らしい摩擦の薄いスピードレースで、2年連続で逆ショッカーが来ているのが象徴的。
激戦向きの精神力系ではなく、逃げ・先行馬と逆ショッカーに目をつけておけば、という淡白なレース質。
マスクトディーヴァ SL(C)
ローズ好走後の秋華賞でスロー後方で包まれながらも投げ出す事なく追い込んでリバティと0.1差の2着と精神力の補完あり。まだ成長の余地も残していそうだし底を見せていない4歳牝馬。
大箱コース向きの差し馬で東京は◯。逆ショッカーイメージで位置を取ればある程度好走は見込める。
ジャスティンカフェ LS
ギアが重いパワー末脚タイプ。開幕2週目の東京の良馬場だと条件が軽過ぎて基本的に間に合わない。
これまで東京の重賞で良馬場だと10頭立ての22毎日王冠の2着があるだけで、23東京新聞杯、23毎日王冠では人気を下回る凡走。
G1激走後の鮮度の無い古馬なのでタイミング的にも舞台的にもここでわざわざ買わなくてもという扱い。
マテンロウスカイ M
重めの持続質先行馬。Sの後押しも効かない自力オンリータイプで基本的にはオープン大将のイメージ。
鮮度を持って好走中のリズム、トップスピードを問われない稍重と、条件が揃ったエプソムでジャスティンカフェに完敗なのでここはセットで切る。
ウンブライル ML
王道場所で良い所が出ないズレたタイプで垢抜けない印象が強い。
重賞実績も道悪の2つのみでどちらも2着だしここで積極的に買いたいタイプではない。休み明けも重そうなタイプ。
ウインカーネリアン LS
今年もG1凡走後の参戦。そもそもセカンドクラスの非精神力系でG1では通用しないタイプ。
2走前の毎日王冠は格不足+レース質自体も末脚タイプに有利。前走のBCマイルは格の高いレースで終始強い馬にマークされる厳しい形。
リズム的には昨年より劣るが、挙動自体は死んでいないので狙い所としては悪くない。こういう淡白なセカンドクラスのレースでの先行がベスト。
トゥードジボン CM
先行力のある精神力系イメージ。個体能力がG1級かとなると疑問が残るが、体力も軽さ(瞬発力)も持ち合わせていてかなりクオリティは高い。弱点としては自身の体力破綻、究極の決め手比べ。
先行して瞬発力的なもう一脚も使えるし併せ馬で集中力を高める感じもあるのでセカンドクラスの前残りレースなら信頼度は高いのかなと。
前走は重さ(体力)負け。引き続き集中力はキープ出来ているし、好リズムの鮮度保有馬なので多少の苦は乗り越えられる。
コナコースト SL
前走の出負けは中山マイルの外枠なので仕方ないが、スローで逃げられた秋華賞の凡走と合わせるとなんだかんだリズムを崩していて中身が伴っていない印象が拭えない。
淡白なスピードレースは得意なので東京替わりで逃げられれば巻き返す余地はあるがやはりリズムの問題で押さえの域は出ない。
アヴェラーレ LM
まとまり感が強いが基礎スピードと最低限の精神力はあって悪い馬ではない。
ただ抑揚のない臨戦過程と着順が気になる。ルメールで位置を取ってくると少し好走確立は上がるがそれでも3着あたりが限界のリズムに見える。
サウンドビバーチェ SL
徹底先行タイプなので警戒はした方がいいかもしれないが前走の大敗から一気の巻き返しがどうか。
サクラトゥジュール SL
前走は休み明け大幅馬体増で最後方で掛かり通し。昨年冬に連続で短縮で好走しているように短縮向きな気性なので、今回の短縮で逆ショッカーイメージで位置を取れば前進は見込める。
【評価】
◎ウインカーネリアン
◯トゥードジボン
▲マスクトディーヴァ
×サクラトゥジュール
【回顧】
◎⑤ウインカーネリアン 単勝¥5,000、複勝¥10,000
◯⑬トゥードジボン、×①サクラトゥジュール 馬連ワイド3連単BOX
AJCCマイネル複¥30,000で痛い負け、根岸はしっくり来ず良い所なしと、ここ2週の悪い流れを切れたのは良かった。
上位人気のマスクト、ジャスティン、ウンブライルの評価を下げられたのでウインの単まで狙ったがそう簡単にはいかず。
勝ち馬のサクラを押さえる事は出来たがそれはあくまで文字通り馬連ワイドを拾えただけで、このレースに臨む姿勢としてはウインの複にカチ込むのがベストだったなと。
単複のバランス、単勝/複勝のみの判断、資金配分の強弱、このあたりはまだ手探り状態でこれと言った指針がある訳ではない。今後に向けての課題。
唯一しっくり来ているのは上跳ね狙いの馬券は資金の5〜10%程度で十分というもの。夢がないのは寂しいし、かと言って夢だけを見ていても勝てない。
サクラトゥジュール SL
休み明けの中山金杯後方からの短縮で位置を取って来た逆ショッカー。レース質の想定通り見事にハマった形。折り合いに難があるS系で短縮合うし、内枠で壁を作れたのも良かった。癖が強い馬だが良い前向きさがあり、重厚感がある割には速い上がりも出せるタイプ。人気になりにくいタイプだしセカンドクラス以下のレースでは常に一定の警戒。
ウインカーネリアン SM
リステッド2つと関屋記念まで全て先行で1人気1着で3連勝。そして2年連続で東京新聞杯を逃げて連対。Sと後ろ支えの構造がしっかりしている馬で、先行力もあるのでセカンドクラス以下のレースでは安定。
ホウオウビスケッツ LS
淡白な軽いスピード質競馬を好むタイプで、道悪の皐月賞で体力破綻、重い質になった中日新聞杯で凡走。3着ではあるがしっかり巻き返しているので、得意なレース質と苦手な質でのパフォーマンスの差が明確にある非精神力系のイメージ。16〜1800の高速馬場向き。もちろんG1では厳しいのでセカンドクラスまで。今回のようなレース質にフィットして好走しているのに3着というのがライン。
アスクコンナモンダ MC
精神力がある混戦向きのまとまり系。前走のキャピタルも今回のレースもこの馬にとっては条件が軽過ぎただけで悲観する内容ではない。マイルなら低速の混戦で、2000まで距離が保つようなら向いてるレースがいくつかありそう。鳴尾記念、金鯱賞。
マテンロウスカイ M
先行馬だが一定の精神力があるので控えても破綻を起こさない。ただ軽さも重さも中途半端で瞬発力もないので、先行して自力オンリーでどこまで粘れるかという弱い相手向きの形となってしまう。S的な跳ね上げがありそうな雰囲気も薄いのでオープン大将イメージで付き合っていけば。
マスクトディーヴァ SL(C)
出遅れはあったが挙動的に重さを強く感じる内容。基本的に1800以上はあった方が良さそう。毎日王冠は向く差しタイプだがそれでも軽さへの対応がどうか。宝塚とかそっち方面の方が良さそうな気がするが。
ウンブライル M
休み明けらしい垢抜けない動き。重い感じで出て来てしまうと間に合わないレース質だったので今回はどうしようもない。ただ昨春よりは強くなって来た雰囲気を感じたのでこの後は要注意。
トゥードジボン CM
前走頑張った反動というか疲労があったような止まり方。レース質は明確に合っていたのでこの馬自身が能力を発揮出来なかったという見方。
ジャスティンカフェ LS
こういう軽いレースは合わないギアの重いパワー末脚タイプ。先行馬が重さを苦にして止まってしまうようなレースで相対的な強さを引き出してくるイメージ。印象よりは量も薄い。とにかく重さがキー。あとはスムーズに加速するために揉まれない事。
Dコースで開幕2週目なので基本的に内前。逃げ先行馬と逆ショッカー。淡白なレースなのでハマりさえすれば巻き返しも効きやすい。精神力系を買うレースではない。
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